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暮らしの法律Q&A

★本日の金言豆★
学校で子供が事故等にあった時、国の保障制度がある。

2004年12月1日発売
 日常生活で何気なくやっちゃっいがちなことが実は法に触れていたとか、逆にこれはまずいんじゃないの!?と思うようなことも意外にそうでもなかったとかいうことが結構あるものです。

 夜中に無灯火で自転車に乗ってて、警察官に注意されたことって誰でも一度はあるのでは?たいがいは注意されて終わりなので、「うるさいなあ」と思いつつ笑顔で、でも内心どきどきしながら足早にその場を立ち去るもんですが、実はこれれっきとした道交法違反
 お隣さんとの立地地形の関係で、雨水が自分ちに頻繁に流れ込み、庭や玄関が水浸し。お隣さんに、改善して!と文句言いいたいところですが、立地上そうなっている場合は法的に改善を強要できません

 こんな感じで、身近におこりがちな様々なトラブル事例について、法的な解釈や解決法を解説していきます。
 特筆すべきは、全体的に平易で分かりやすい文章で書かれており、かつ詳細で実際的な解決法が丁寧に述べられている点。
 単純に”法的にはこういう判断”で終わらず、実際はなかなか法律どおりスムースに解決できるとは限らない場合も想定して、かなり突っ込んだ解説をしています。
 取り上げている案件も、事故や相続といった重めのものから、自転車で人をはねたらどうなる?キセルはどんな罪?等、我々庶民の日常に密接にかかわるような、是非知っておきたい情報が満載。

 これだけ有用な情報が、分かりやすく読みやすい文章で書かれている本はなかなかありません。オススメの一冊です。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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暮らしの法律Q&A
監修:水津正臣(東京弁護士会 弁護士)
Gakken

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感染/予言

★本日の金言豆★
三上博史、アルバムも出してました!

 こんなときもあったんですね~( ̄▽ ̄;) それが今や、ネタ扱い・・・ちょっとかわいそうな気もしますが・・・

 昨年、二本立てで公開されていたのが記憶に新しいジャパンホラーの佳作が2005年4月1日にはやくもDVDになって登場。
 どちらの作品も、「リング」や「呪怨」のような人の怨念や、霊的なものではなく、ちょっとかわったところに恐怖ポイントを置いているのが特徴。

 「感染」の方はそのものズバリ、さびれた病院を舞台に、正体不明の病原体!?の感染により拡大する恐怖を描いたもの。・・・なんですけどこの病院、違う意味で何も起こらないうちから怖すぎます。
 新米看護婦が寝たきりの患者で血管注射の練習して腕を穴だらけにしてるわ、患者を切り刻んでは縫うのが趣味の縫合マニアの医者がいるわ、認知症のおばあさんが鏡と会話してるわ・・・なんか現実にありえそうなシチュエーションばかりなだけに、けっこうリアルに怖い!
 そして中盤以降、本チャンの”感染”が始まるんですが、全体的に”病院にまつわる”恐怖ネタを盛り込みすぎの感があり、せっかくの大ネタも軸がぶれてしまい、何処で怖がらせたい映画なのか!?良く分からなくなっちゃってるのが残念。
 ともあれ、特に女優陣のオカルトライティング効かせまくりの迫真の演技と存在感は、世界に誇るジャパンホラーお得意のからみつくような恐怖感をバッチリ演出。
 もっと話を絞り込んで整理していれば、もっと怖い話になったのに・・・惜しい佳作です。

 そして「予言」は、”メリージェーンの兄弟”つのだ★じろう原作の漫画「恐怖新聞」を映画化。
 こちらは比較的、話の軸はぶれないですが、恐怖度はいまいちかも?
 恐怖新聞って何?解決法は?そもそも何で三上博史がこんな関わんなきゃいけないの?と、突っ込みどころも満載。
 中盤以降は場面も時間もポンポン転換し、わけわかんなくなるかも・・・。
 しかし「感染」やその他和製ホラーにありがちなグロ映像はほとんど出てこないので、ホラーが苦手な人にも、”ちょっとホラー仕立てなサスペンス映画”っていうノリで気楽に観られそうな作品。

 2本まとめて観ると、グロさと怖さ、話のまとまり方がちょうどいいバランスとれてる気がします。

 オフィシャルサイトに、「予言」に心霊映像が!?なんてやってますけど・・・ほんとですかあ!?ほとんどわかんなかったですけど・・・やらせ宣伝じゃないでしょうね!?

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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感染・予言 サウンドトラックCD感染・予言 サウンドトラックCD

感染
監督・脚本:落合正幸
出演:佐藤浩市高嶋政伸佐野史郎

予言
監督:鶴田法男
出演:三上博史酒井法子吉行和子

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知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦

★本日の金言豆★
ロボットの語源は、チェコ語で強制労働者「robotnik」、強制労働「robota」などからの造語「robot」。

2004年12月17日発売
 「人工知能」の研究と、アシモやアイボのような「人型ロボット」の研究はどちらも盛んで、特にここ最近、コンピュータがチェス世界王者を負かしたり、走り踊るロボットが発表されたりしています。
 しかし、そんなコンピュータやロボットを見て、「すげえなあ!」と感心はしても、「もうじき鉄腕アトムができそうだな!」とワクワクするには程遠いように思えてしまいます。

 それは、コンピュータの計算速度や工学技術の精巧さの向上といった科学技術の進歩や、開発者の熱意と努力はありありと感じられるものの、肝心のコンピュータやロボットそのものに「知性」が感じられないからじゃないかと。

 では「知性」とは何でしょう?人工知能やロボットの研究をこのまま突き詰めていけば、いずれ解明できるのでしょうか?
 その根本的な疑問に対し、新たな解釈と道筋を提案するのが本書です。

 人間の「知性」とは、一人の人間として生来個別に持っているものではなく、まわりを取り巻く「社会」「環境」との係わり合いによって育まれるもの。
 人工的な知性を研究するには、それが周囲と関係できる機械的構造を持つことと、知性を習得するための環境がまわりにあることが必要であるとするこの考え方は、現代社会が抱える現実問題とも直結している気がして、感銘を覚えます。

 手も足も無く、キーボードで一方的に入力をただぼーっと待つだけの”人工知能”だけでも、認識した画像や音声を自転車操業的に判断して手足を動かす”ロボット”だけでも駄目で、それらを一つのものとして捉え、周囲の環境や他者との係わり合いを認識して自動的に学んでいくようなしくみを考えるアプローチこそ、鉄腕アトム実現の為の最も説得力ある方法という気がします。
 同時にそれが人間の知性のしくみを解き明かすことになる。我々が普段何げなく行ってる動作一つとっても、非常に複雑な思考過程が全部自動化されて実行されているなあと改めて実感します。

 本書は複数の学者先生方による共著で、各パートを専門の学者さんが担当しており、その文体は論文的だし、論文形式のパートもあるのですが皆さん専門用語連発で、ちょっと難解な印象ですが、丁寧に分かりやすく説明されていますので、じっくり読めばすんなり理解できます。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦
けいはんな社会的知能発生学研究会

世界で一番パパが好き!

★本日の金言豆★
別れてなかったら、ベニファー映画( ̄▽ ̄;)第二弾予定作

 原題「Jersey Girl」とは全然違う邦題(映画の内容にはぴったりですが)から”せかパパ”なんつ~あざとい呼び名でプロモーションされてる本作。
 ベン・アフレックと、”ハーレイ君を発掘したキャスティングDがまた発掘”という何でもありな感のある肩書きの”天才子役”ラクエル・カストロが織り成すファミリー・ラブ・コメディ。
 しかし、ベンアフとジェニロペの交際全盛期に勢いで作った映画だけあって、「ジーリ」並みに何の内容も無い映画です。
 みのもんたのワイドショー番組内の再現ドラマか!?と思うような普通のお話。何のひねりも山場も驚きも無く、淡々と話が進んでいきます。人間ドラマには感情移入出来るほどのリアリティもなく、ご都合主義な展開に終始。最期はもちろんお涙頂戴!?で大団円。
 ベニファー効果(ほんとに言われてたんですかねこんな言葉!?)にあやかって作り、適当に空いてる知り合いカメオでぶっこんどけ!みたいな製作姿勢が如実に見て取れる、いろんな意味でハリウッドらしいほんわかした映画です。

 リブ・タイラーが受付に座ってるビデオ屋でエロビデオ借りるのは、ある意味男の肝試し、チャレンジですね!アメリカのビデオ屋のアダルトコーナー入り口にのれんがかかってるのを見、和の文化の底辺からのアメリカ侵食を密かに祝いたい気分です。

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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世界で一番パパが好き!
原題:Jersey Girl
監督、脚本:ケヴィン・スミス
出演:ベン・アフレックリブ・タイラーラクエル・カストロジェニファー・ロペス
2004年/アメリカ/東芝エンタテインメント

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損害賠償・慰謝料の知識とQ&A

★本日の金言豆★
犯罪被害者を一定の要件に従って救済する制度がある

2002年8月発売
 「行列のできる法律相談所」「ザ・ジャッジ!」等のTV番組や、「ナニワ金融道」「カバチタレ!」「極悪がんぼ」等の漫画と、法律に関するコンテンツは最近枚挙に暇がありません。
 元弁護士のプロデューサーが作ったアメリカの硬派法廷ドラマ「ザ・プラクティス」は、次々に起こる奇想天外かつ現実的な事例に立ち向かう弁護士達の息詰まる法廷闘争を描き、8シーズンに渡る超人気シリーズになってるほど。

 実際、普通に生活していたとしても、事故・犯罪・天災等のトラブルは誰にでも起こりうるわけで、その解決は当然法律に則るわけですが、いざそういう事態に直面した時、必要な法律知識はおろか、そもそもどこに相談したらいいの?といった最低限の知識すら、実は積極的に学んだ人でない限り持っていないという現実問題が、法律コンテンツ隆盛の背景にあると言えるでしょう。

 本書は、タイトルそのまんま直球の内容で、損害賠償・慰謝料に焦点をあて、前半は法律的な解説、後半は具体的な事例をあげてQ&A形式でその解決法を解説しています。
 もちろん法律を扱った内容ですので、専門的な用語も出てきますが、全体的には非常にわかりやすく、やわらかい語り口で丁寧に解説してくれており非常に好感度良。
 時効は、開始時期や中断手続きのとり方等の状況によって変わってくる等、目からウロコの法律金言豆も満載。

 しかし、法律コンテンツがみな高い人気を博しているように、法律知識にはニーズが有り、関心も高いのですから、いつまでもTVや漫画のネタにしかなっていないようではいけません!
 最低限の実務的な知識や制度に関することは、学校の義務教育で教えるべき!社会に出たときに絶対に役に立ちますし、法律の勉強って言葉遊び的な論理性もあって、教える方も習う方も面白いと思うんですが。

「飼い犬に手を噛まれた、飼い主は放し飼いにはしてないが、ロープの長さが20メートルあり、噛まれたのは飼い主の家の外、でも噛まれた人は寝ていた犬を蹴ったから噛まれた。賠償請求できる!?」
 なんてTVの法律番組みたいなノリで事例を考えさせて、答えをディスカッションするような授業も面白そうじゃないですか。
 法律関係コンテンツで食っている人が目くじら立てそうですが、困ってる人を助けるのが共通目的のはずですからね。

 現在争ってる人もそうでない人も、万一のときに備えておきたい必読の書です。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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損害賠償・慰謝料の知識とQ&A
著者:弁護士 上田 智司
法学書院

著者の作品

アビエイター

★本日の金言豆★
ビーツ:赤カブのようだが、ホウレン草と同じアカザ科で、サトウダイコン(テンサイ)の仲間。ボルシチには必須。

 生まれた時から大金持ちだったら、人間普通どうするもんなんでしょうね!?やっぱり、お金持ち業界(!?)の一般論としては、土地転がしたり転がしたりって感じでしょう。
 ”マネーの虎”みたいに、実業、虚業問わず自分の夢を実現したいと思っている人に投資する。こうくると夢があるし、社会の為にもなるいいお金の使い方のような気がしますね。
 映画やら飛行機やら、とにかく新しいものを作りたい!しかも自分で!こうなると、単なる金儲けや社会貢献を超え、新たなる時代のヒーロー誕生をビンビン予感させます。
 特殊スーツやスーパーカスタムマシンを開発し、秘密基地から夜な夜な夜の街へ悪を倒しに繰り出す!この変人金持ちの話も近日映画公開予定ですね。(^^:

 本作は、前世紀前半のアメリカに実在したそんな金持ちヒーローの伝記を、”悲運の巨匠”マーティン・スコセッシ監督、”悲運の男前”レオナルド・ディカプリオのコンビが映画化。
 豪華なセットや凝った衣装で忠実に再現された90年代ハリウッドの社交界や、最新VFXを駆使した往年の複葉機や最新鋭機の迫力ある飛行シーン等、大作にふさわしい重厚な映像の連続で当時のエネルギッシュできらびやかな雰囲気を芳醇に醸し出しています。

 飛行機のシーンは全体的にちょっとCGっぽさが否めませんが、ヒューズ氏の事故シーンは、思わず椅子から仰け反ってしまうほどのリアリティと迫力!「よくレオ様生きてたな~・・・」と一瞬本気で心配しそうになるほどです。

 そのレオ様、本作でも終始迫真の演技!終盤、だんだん心を病んでいくところなどはかなりキてます。ほんとにこの方、アイドル的イメージ先行で損してる感じしますね。いい役者さんだと思うんですが・・・
 脇を固める”Wケイト”(ブランシェットが怒る(^^;)や、”ナイト”イアン・ホルムなどもさすがの存在感。アレック・ボールドウィンに至っては、存在感どころか顔と首周りにコレステロールまで出ちゃってます。ど~しちゃったんでしょう、これも役作り!?

 アカデミー賞をほぼガチンコで闘った(上で事実上負けた)「Ray」と同様、アメリカ人英雄を、アメリカ人が、アメリカ人の為に語った映画。しかしその生涯は、我々日本人にとっても夢がある、文字通り波乱万丈の物語です。

●オススメ度●
★★ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

アビエイターアビエイター サウンドトラックCD

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アビエイター
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセール
2004年/アメリカ/2時間49分/松竹、日本ヘラルド映画

残業しない技術

★本日の金言豆★
例えアルバイトといえども、残業代ももらえれば有給休暇も取れる(法律上)

2004年7月16日発売
 っ!字でかっ!行間ひろっ!内容うすっ
 大変です、何でこんな本読んでしまったんでしょう・・・なんかのランキングで上位に位置していたような気がしたのでとりあえず読んでみたのですが、みんなタイトルに騙されてるんじゃないでしょうか!?

 要領よく仕事をし、上司受けを最優先に考え、評判をあげて、プライベートも充実、ハッピーライフを楽しもう~!・・・と、サラリーマンの夢のような処世術と生き方を、大きな活字幅広い行間で極力文字数を抑えたゆとりのあるページレイアウトで読み易く解説!

 その内容の軽薄さ浅薄さには脱帽!これを読んで「そうだったのか!」「明日からこうしよう!」とヒザをうってしまった方!お悩みですか?そんなにお悩みですか人生!?

 とにかく内容がアバウトで単純すぎ。誰でも思いつくようなアイデアの羅列を、いかにも今風で新しげな装丁とレイアウトで装飾。そんなこたあ分かっちゃいるけどそううまくいかない!だからどうすればいいか悩んどんねん!とフラストレーションたまりまくり。同じ内容の薄さならまだタレントのエッセイ本の方が勉強になります人生の。

 しかし真に恐るべきは、私の手にしたもので既に5版を重ねる売れ行きを誇り、しかも本書は「サクっ!とシリーズ」なるものの第一弾にすぎず、「恋愛術」「転職術」「出世術」と続々と期待の新シリーズが続くというのです!どど~ん!

 マニュアル本に飢えてらっしゃる皆様には、サラリーマン処世術の初歩中の初歩が学べる、入門書のさらに”目次”とでもいうべき、ある意味貴重な本です。

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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残業しない技術
梅森浩一
扶桑社

著者の作品

血と骨

★本日の金言豆★
昔のかまぼこ製法は、関東と関西で全く違った

 道具から原料、魚の捌き方、製法までことごとく違ってたそうです。今はもちろん機械で大量生産が主流ですからそんな違いはないのでしょう。関東と関西で味にどんな違いがあったのか、ちょっと食べてみたい気がします。

 原作は、在日朝鮮人で”暴れるかまぼこ屋”金俊平の狂気暴力性欲に満ちた生涯を淡々と描いた長編小説。誰もが「映画化は不可能」とさじを投げたのもうなずける内容です。
 なにしろ長い!単行本は500Pにも及ぶページ数に、挿絵もなくビッチリ活字が埋まってます。それに”起承転結”的な展開や山場も存在しません。原作者の父親をモデルに、フィクションではありながらかなり実話をもとにして書かれたそうで、主人公である金俊平の生き様をただ淡々と綴っているだけ。
 にもかかわらず、第二次大戦前後の日本(特に在日朝鮮人を取り巻く社会)、逞しすぎるほどがむしゃらにただ”生きる”金俊平、彼一人にひたすら振り回される身内や隣人の生活などをリアルに描くその文体には、本の重さを忘れさせるほどの強烈で生々しい吸引力があります。
 崔洋一監督も映画化に6年かかったそうですから、その苦悩と苦労は並大抵ではなかったことでしょう。

 映画の物語進行は、金俊平の生涯を淡々と描くという点では基本的に原作と同じですが、冒頭とラストに、原作では描かれることのなかった俊平の若かりし頃とその末路をちょっとだけ挿入。”金俊平の一生”を描く物語だということを際立たせるとともに、不可解極まりない俊平のキャラクターに深みを持たせる効果を狙ったものと思われますが、やや蛇足かなという印象もうけます。

 映画ならではの絵的な描写は、リアリティを徹底的に追求し、かなりの力の入れよう。原作でもかなり露骨だった性描写、暴力描写をはじめ、豚の捌きや”ゲテモノ食い”金俊平のスペシャル腐敗料理等を、極めてストレートに映像化。
 もちろん、”巨匠タケチャンマン”ビートたけしをはじめ、鈴木京香(最優秀主演女優賞)、オダギリジョー(最優秀助演男優賞)ら実力派俳優陣の体当たり演技も見応え十分。”あしたま”濱田マリのお色気!?シーンも必見です。

 ちょっと不思議だったのは、むしろ原作より誇張してんじゃないの!?と思ってしまうほど全編強烈な性描写、暴力描写のオンパレードなのに、一方で何故か原作よりソフトな表現になってる部分もあること。
 終盤、金俊平がある人物を”殺す”シーンなどがその典型。やってることはほぼ同じなので、キャラクター表現的に何か違うアプローチを試みたようにも思えません。なんでしょうかね!?

 崔洋一監督の最優秀監督賞も含めて日本アカデミー賞3冠は伊達じゃない、入魂の一作です。

●オススメ度●
★★ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

血と骨血と骨 原作本

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血と骨
監督・共同脚本:崔洋一
原作:梁石日
出演:ビートたけし、鈴木京香、オダギリジョー
2004年/日本/2時間24分

環境リスク学 不安の海の羅針盤

★本日の金言豆★
日本のダイオキシン汚染源の大部分は、農薬

2004年9月発売
 一般的と思われていた知識が、その後の検証の結果実は間違っていた、もしくは歪んで伝わっていた、ということはままあることです。
 ダイオキシンは、古い焼却処理場でゴミが不完全燃焼したときに発生し、処理場の出す煙とともに周辺に撒き散らされる、だから処理場は最新の大規模なものじゃなきゃ危ない、近隣住民はダイオキシン被害にさらされている、というのが、私も含めた大多数の皆様の一般的知識ではないでしょうか。
 実は、日本のダイオキシン汚染の主な原因は、特定禁止成分の入った農薬残留によるもので、ごみ処理場の出すダイオキシンの影響はそれに比べれば非常に小さい、という衝撃の事実が本書で語られます。知識の継続的な収集と蓄積の大切さを改めて痛感させられました。

 何故焼却場悪玉説が一般知識のように思っていたか考えてみると、1990年代後半、ニュース等で一斉にやり玉にあげられてた時期があったことと(所沢の農作物の風評被害訴訟がその典型)、その後研究が進み、どうやらそうではないということが明らかになっても、そっちに関する報道はあまり目立って行われなかったからでしょうね。
 TVや新聞なども、センセーショナルに報道するなら、その後にそれが覆ったような場合は(我々の生命に関わるような問題は特に)、最初と同程度の派手さで追報道をしてほしいものですが、それをやっても売れない視聴率が取れないからやらないのかもしれませんから、積極的にそういう報道を求めない我々にも責任の一端はあるでしょう。

 本書はその他にも、環境ホルモン(これは日本だけの呼称だそうです)、BSE(狂牛病)等、我々の生命に関わる大問題として大々的に報道されてきた環境問題について、その一般認識と現実とのずれを指摘し、どのように対処すべきかを、環境リスク学という考え方を通して分かりやすく解説していきます。

 こうすれば日常生活における危険をさけられる!これとこれは食べちゃ駄目!健康の秘訣はこれ!という夢のようなノウハウ本ではありませんので念のため。そのような方法は現実にはありえず、自分自身(人間)だけでなく地域、地球環境全体と共存調和して生きていくにはどのように考え、対策を講じればいいのか、ということを、筆者自身の切実な体験談を交えながら解説する良著です。

●オススメ度●
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環境リスク学 不安の海の羅針盤
著者:中西準子
日本評論社

著者の作品

金言豆ニュース:”デロリアン”死去

 米の自動車開発者ジョン・デロリアンさんが19日、脳卒中に伴う合併症の為、80歳でお亡くなりになりました。

 あの不朽の名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てくるタイムマシンを作った人(クリストファー・ロイドじゃない方)といえば皆さん耳なじみかと思います。

 ”ガルウィング”上下跳ね上げ式ドアや、ステンレスボディー等斬新なデザインは、車マニアの熱狂的支持を得た(ゼメキス監督も当然その一人)ものの、ステンレスボディゆえ重量がかさみスピード性能がイマイチだったことや、社長であるデロリアン氏が麻薬使用容疑でパクられたことなどから経営が破綻。その後デロリアン氏は、3番目の妻との離婚問題など、約40件の訴訟を抱える波乱の人生を送られたそうです。

 バック・トゥ・ザ・フューチャーのタイムマシンは、アイデア段階では冷蔵庫にするという案もあったとか。もしデロリアンさんがデロリアン(正式にはDMC-12)を作っていなかったら、あの名作の数々の名シーンが生まれなかった可能性もあったと思うと、車業界のみならず全世界の映画ファンに多大な功績を残されたと言えるでしょう。ご冥福をお祈りいたします。

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マシニスト

★本日の金言豆★
ミラータイム”レジー・ミラー、引退を表明

2005年9月22日発売
 試合の勝負所でボールを持ち、決勝点を決めることができる選手のことを”クラッチ・シューター”と呼び、NBAの歴史に残るクラッチ・シューターと言えばレジー・ミラー第4クォーターだけで25点とったり、残り時間8.9秒間に8点とったりと”ミラクル”を演じ続け、”ミラー・タイム”が伝説として語られるようになりました。そんな彼も”メイルマン”カール・マローンとともに引退を表明。まあ、今年でもう40歳ですからね・・・NBAのスタープレイヤーとしてこの年まで活躍し続けたこと自体、まさに”ミラータイム”かもしれません。
 そしてNBAといえば、我等が田伏雄太!去年彼が短期間とはいえNBAベンチ入りしたことの日本での報道はあまりに小さすぎた!日本のプロリーグで十分活躍してからアメリカに渡ったイチローやゴジラ松井なんかより、彼の方が全然凄いんですよ!あの身長でNBAなんて・・・。今年こそ彼のNBAでのフルタイム活躍を熱く期待したいです。

 365日間も眠れない主人公。正体不明の謎の男(マトリックスのモーフィアスみたいな)。周りの人は誰もその男の存在を認めない。とこうくれば、あ~あれかとピーンとこられる方も多いと思いますが、はいそれです。
 実際、序盤から中盤にかかるあたりでそのネタは丸分かり。しかし、あの映画は主人公の不眠の原因も、それ故の行動も、そしてその結末も、はっきりいって支離滅裂で、デビッド・フィンチャー監督ならではのぶっとび映画という趣でしたが、本作は比較的そのあたりがすっきり帰結していて、ストーリーや主人公の行動、心情に納得性があります。

 CM等でもさかんにアピールされているとおり、クリスチャン・ベイルの”骸骨ダイエット”ぶりは必見。劇中、不眠で骸骨化する前の主人公の姿も何度かフラッシュバックで出てきますが、完全に別人。何せひたすら食事を抜いて30キロも減量したっていうんですから半端じゃありません。ベイルのその怨念のような役者魂が、画面にじっとりとからみつくような緊迫感と恐怖感を醸し出しています。

 CMだけみるとまるでオカルト映画(CMの作り方が気色悪い!)のような印象をもってしまいがちですが、ストーリー、シナリオとも非常に丁寧によくできた、上質のサスペンス映画です。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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machinist_book.jpgマシニスト ノベライズ本
2005年1月発売

マシニスト
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:クリスチャン・ベイル
2004年/スペイン/アメリカ/102分

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量子コンピュータへの誘い

★本日の金言豆★
パソコンのデータ単位「ビット(bit)」は、「2進数学(binary digit)」の略

2004年12月23日発売
 モノや単位の名称って、発見者や提唱者の名前がついてることが多いもんですが、データ単位については比較的”真面目”に名づけられてますね。

 既存のコンピュータとは根本的に概念が異なり、想像を超える高速演算を可能にする”はず”の夢の機械”量子コンピュータ”。その成り立ち、そもそも量子とはなにか?量子コンピュータの構造や計算方法は?今どこまで研究が進んでいるのか?等を本書は紐解いていきます。

 「入力された値を、あらかじめ決められた法則にしたがって変換し、答えを導き出す。」これが”古典的”コンピュータの基本ですが、”状態の重ねあわせ”が持ち味の量子を用いるコンピュータの場合は、
 「既に無数に存在している”計算結果”から望む答えをチョイスする。」と、考え方そのものがまったくもって異次元の世界。
 確かに、頭から順に計算するのではなく、既に計算は終わっているわけですから処理速度は異次元的に速いと言えるでしょうが、無数にある答えの中から望む答えを得るって、選ぶのに余計時間かかっちゃうんじゃないの?それじゃあ意味無いじゃ~んと思ってしまいます。

 まさにそこが今後の課題だそうで、実際に実用に至るには、そのハードウェアシステムの構築と、”無数の中から望む答えを100%ゲットする”アルゴリズムの考案という大きな壁があります。

 現状では”概念”と、局所的な実験装置でその正しさが立証されているだけ。実用化までにはまだまだ苦労しそうですし、そもそもアインシュタインをはじめとして、量子物理学そのものを否定している人もいっぱいいます。
 ある意味、まだまだ海のものとも山のものとも分からないシロモノである量子コンピュータが、何故注目を集め、盛んに研究が進められているのか?そこには、もし実現すれば国家の利害に直結する理由があります。

 そう遠くない将来、私達の生活を一遍させるかもしれない「量子コンピュータ」の世界を垣間見ることによって、未来への違った展望が見えてくるかもしれません。

 惜しむらくは本書、”誘い”つってるわりには少々難解すぎ。一つの物事について、御親切にその前後の経緯や関連人物の紹介等、いろんな情報を多角的に説明してくれるのですが、明らかに詰め込みすぎで整理不足の感が強く、ただでさえ専門用語連発でついていけない人をさらに置いてけぼりにします。
 じっくり腰をすえて気合いで読み込みたい良著です。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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量子コンピュータへの誘い
著者:石井茂
日経BP社

バンジージャンプする

★本日の金言豆★
韓国は今、ラブホテル新築ラッシュ

 しかも”日本式のラブチェア”等、”日本式”を売り文句にされてるそうで・・・意外なところで日韓交流が・・・( ̄ω ̄;)

 最初の30分間・・・我慢の時です。
”あっちゃ・・・韓流ブームと純愛ブームにあやかっただけのビョン様ファン向け映画か・・・”
”はずしてもうた・・・お尻痛くなるし、帰ろうかな・・・”

 しかしそこを耐えてください。ある時点で物語は突如時間を越えます。そしてそこから、想像だにしない世にも奇妙な物語が展開されていきます。
 いや~すごい!さすが異国の方の考えることは、我々の想像を絶してますね。正直、頭おかしいんじゃないかと思ってしまうほど。

 ”出会った瞬間どうしようもなく惹かれてしまう相手との、奇跡のような出会い、別れ、そして再会”こうしてテーマだけ書けば、ある意味韓国版「いま、会いにゆきます」と言えなくもないですが・・・「いま会い」のような号泣カタルシスには程遠い、泣くべきか笑うべきか、しかし純愛と言えばこれ以上の純愛はないなあと考えさせられる作品。

 予備知識一切無しで観に行かれることをお勧めします。特に公式サイトは絶対観ないでいくべき。けっこう物語の核の部分がネタばらしされちゃってますので・・・

 日本での公開発表と、例のイ・ウンジュさんの自殺の件のタイミングが重なり、またその自殺の原因が「映画のラブシーンでの肌の露出を苦にして」とされていたので、中にはこの映画のことかと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、本作は2001年の作品ですので、原因でもなければ遺作でもありません。
 一応、昨年韓国で公開された「スカーレットレター」が原因とされているようですが、それもあやふやで実際はっきりしていないようです。ご冥福をお祈りします・・・。

 しかし、ビョン様主演作とはいえ、もう4年も前の作品がしっかり発掘されて公開されるあたり、まだまだ韓流ブーム健在!
 最近の竹島騒動や、それを発端にした”また言い出すの!?”過去の歴史認識騒動で、水差されなければいいのですが・・・。てゆ~か、ブーム終わったら困るのはそっちでしょって感じですが。

●オススメ度●
★ 私は面白かったです(*`ー´)

バンジージャンプするバンジージャンプする ノベライズ本

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バンジージャンプする
監督:キム・デスン
出演:イ・ビョンホン、イ・ウンジュ、ヨ・ヒョンス、ホン・スヒョン
2001年/韓国/IMX

戦争請負会社

★本日の金言豆★
昔の国家スパイ活動は、民間の探偵事務所がやっていた

2004年12月発売
 国鉄民営化、電電公社民営化ときて、今もっともホット!?な国営事業の民営化といえば、郵政民営化。景気対策や日本経済の活性化の為に現内閣の最優先課題として実行したいそうですが、はたして意味があるのか!?いまひとつ具体的で説得力ある説明がないようです。
 小泉首相は事あるごとに「民間でできることは民間で!」と、”丸投げ体質”と揶揄される物言いで国の事業をやたら民間に委譲しようとしているようです。
 まあ確かに、JRやNTTの例もありますし、経済政策の一つには違いないでしょう。しかし、経済性や効率性だけを優先するのではなく、国益と公共性を重視して公的な事業とすべきものも中にはあるはず・・・。

 例えば”軍隊の民営化”なんてありえます!?普通、軍隊ってのは戦争等の有事に備えて持っとくもんで、それはとりもなおさず”国益””公共の利益”を守る為のものですから、国営であって当然、考えるまでも無い”前提”としていますよね。
 ところがそれはとんでもない間違いで、実は軍隊、ひいては戦争そのものの民営化は、既にずっと以前から、世界各地で実際に行われていたのです。

 考えてみれば確かに、戦争映画で”傭兵”って出てきます。国に属する”正規軍”とは異なり、金で雇われた個人兵。作戦行動では両者は行動を共にしますが、金で雇われてるだけの傭兵には当然”愛国心”や”忠誠心”、軍隊への”帰属意識”みたいなものは持ち合わせてないわけで、そこらへんの正規軍兵士との軋轢が映画のネタとしてよく描かれています。
 これもいわば個人レベルでの”軍の民営化”と言えなくもありません。しかしこの程度なら”雇われ兵”として数合わせに使ってるだけで、実際の仕切りは国がやるわけですから、まあ分かります。

 そんなレベルでなく、兵士や武器はもちろん、司令官等の作戦遂行機関、輸送、補給などの後方支援機関にいたるまで、正規軍よりも専門にこなす”民間企業”が存在し、国からそれら企業への”業務委託”が現実に行われているというのです。

 本書はその存在と、主な民間”戦争請負”企業の業務内容を解説し、実際の歴史上において果たした役割などを紐解いていきます。戦争の民営化は決して近代の話ではなく、古くから様々な形で行われていたこと、実際の歴史上の戦史において極めて重要な役割を担っていたこと(中にはこれらの企業が中心になって戦争を始めた例まであります)等、表面的なニュース報道からは決して見えてこない戦慄と驚愕の舞台裏を垣間見ることができます。

 戦争の民営化が””か””かという議論ではなく、そこにはさまざまなメリット、デメリットがあり、今後も人類が滅びることなく生き続ける限り戦争の存在もまた維持され続け、その適正な運用のために様々な法的規制企業監査を実施する必要がある。
 「そもそも戦争がいけないんだ!戦争をなくそう!ラブ&ピース!」なんて能天気ではいられない厳しい現実をしっかり見据えた意義深い書です。
 惜しむらくは、日本語訳が悪い!文章が難解すぎます。もしかすると原文からしてそうなのかもしれませんが、もう少し読み易く文体を整理する工夫が欲しかった。本書の意義深さゆえにそんな贅沢な注文もつけたくなってしまう怪著。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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戦争請負会社
著者:P・W・シンガー 訳者:山崎淳
NHK出版

ミーン・ガールズ

★本日の金言豆★
ハリウッドスターにとって、日本のTVCM出演は割のいい出稼ぎ

 あちらでは、TVCM出演するタレントはバリューが低いというイメージがまだまだ一般的で、大スターになればなるほど出れなくなってくるそうで・・・。その分、よその国のCMに出演して荒稼ぎしてるそうです。そりゃ~映画に比べれば、ちょこっと撮るだけでガッポリ契約料もらえるんだから、CMっておいしいんでしょうね~。
 そのことを巡ってラッセル・クロウが、”生活のために知名度を利用するのは冒涜だ!”なんつって、ジョージ・クルーニーら出稼ぎ組に対してイチャモンつけたそうですが・・・タレントって、そういう商売でしょ!?( ̄□ ̄;)

 「フォーチュン・クッキー」で日本でも知名度アップ、”ショウビズ・アーティスト”としてもデビューし、USアイドルマニアの間で今もっともホットなタレント、リンジー・ローハン主演のブラック・ラブ・コメディ。
 ”アフリカ生まれアフリカ育ち”の16歳の高校生が帰国していきなり高校へ通いだす、という意表をつく設定。最初は、異なる社会にいきなり投げ込まれて、イジメられて蔑まれて、でも友情を糧に力強く生きていく、みたいな展開かと思いきや、何故かイジメをイジメかえしはじめ、いつのまにやら学校一のセレブの座にのしあがって・・・。
 何でアフリカンなはずの彼女がそこまでしたたかなの?周りの人達、ちょっとバカすぎじゃない?話が御都合主義すぎない?等々、突っ込みどころは満載ですが、学生だろ~が社会人だろ~が多かれ少なかれ人間関係はこれくらいドロドロしてるのが現実だよなあ~と思うと、それらを徹底的にパロってしまうシナリオは素直にウケてしまいます。

 組織があって、組織内でのいがみ合いや世代交代があって、崩壊して、すぐまた次の組織ができて、その空しさを知る・・・さながら社会の縮図ですね~。深いです。

 リンジー嬢はこの映画のイメージでは、むこうの女優にありがちなケバケバしさがそれほど無く、日本人好みな感じ。ブレイク必至な要注目株ですね。しかしプライベートでは2005年だけで、両親の離婚、人身事故で訴訟入院拒食症疑惑と、ゴシップに事欠かない様子。がんばってください( ̄人 ̄)ち~ん
 ”きみに読む物語”のレイチェル・マクアダムズの、がらりとイメージの違う性悪女ぶりも必見です!こうしてみるとこの人もけっこうS顔ですね~(^^;

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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ミーン・ガールズミーン・ガールズ サウンドトラックCD

ミーン・ガールズ
監督:マーク・ウォーターズ
出演:リンジー・ローハンレイチェル・マクアダムスアマンダ・セイフライド、レイシー・シャベール
2004年/アメリカ/UIP映画



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超ひも理論とはなにか

★本日の金言豆★
素粒子物理学」「宇宙論」「ニュートリノ物理学」は日本のお家芸!

2004年5月21日発売
 これら3つの学問、「何じゃそれ!?」ってほど聞きなれない名前で、日本国内ではそれほど脚光を浴びていないですが、実は世界と伍して戦うことの出来る立派な日本のお家芸なのだそうです。
 「ニュートリノ」といえば「カミデハナカンデ」・・・もとい「カミオカンデ」でのその重さの観測実績により、小柴昌俊先生がノーベル物理学賞を授与されたことは記憶に新しいですね。
 石原慎太郎都知事が、今の日本の景気状態や国政を憂いて「日本は、強いカードをたくさん手の内に持っているのに、ゲームのルールを知らないから、どのカードをどう切ったらいいか分かっていない。だから国際社会でバカにされちゃうんだ」と言っていましたが、まさにその一例ですね。
 これからの世の中、日本を元気にして世界にアピールしていくには、ハイブリッドカーや白物家電だけじゃなく、もっとこういう最先端技術を商売に生かしていくノウハウとしたたかさが日本にとって不可欠だと思うのです。

 「超ひも理論」。量子学をちょこっとでもかじったことのある方なら、名前くらいは御存知かと思いますが、具体的には何なの?ていうかそもそも、量子学って何!?本書はそれを、できるだけ複雑さを省き、直感的にわかりやすく解説することを目的としています・・・が・・・
 お世辞にもそれに成功しているとはいえません。私、チンプンカンプンでしたから~(ノ゚ρ゚)ノ 。
 正確にいうと、意図的にわかり易く解説してくれている部分(小話に例えたり、図解があったり)そのものは分かり易いですが、それ自体に専門用語が多用されている為、前提となる用語がわからない
 筆者は確実に、読者をある程度の物理学や量子学の知識がある人と仮定しています。つまり、「初心者の為の入門書」というよりは、「上級以上の物理学愛好家の為の参考書」という感じ。

 でもそうすると、解説の為の例え話や図解は、逆に初心者向けすぎて違和感があります。ちょっと読者ターゲットが絞り切れていない感じ。内容をもう少し絞り込んで、細かい用語の解説があれば、もっと分かり易くなったと思うのですが・・・
とはいえ、「3次元と4次元、それ以上の多次元」「宇宙の果ては?」等、SFチックで面白い話も満載。
 まずはもう少し平易な量子論の本で基礎知識を仕入れてから挑めば、大いなる謎に満ちた宇宙や想像を絶する極小の世界に対する知的好奇心が大いに刺激されること請け合いです。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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超ひも理論とはなにか
著者:竹内薫
講談社

香港国際警察 NEW POLICE STORY

★本日の金言豆★
中国・香港合作映画だと、中国人の主役級出演が条件になる

 ちょっと前まで、中国では外国映画(香港映画含む)の上映は年間20本まで、なんて制限されてたんですね( ̄□ ̄;)。その規制が香港・中国貿易緊密化協定(CEPA)の調印によって大幅に緩和され、中国という巨大マーケットによりスムーズにコンテンツ供給できるようになったことも、本作をはじめとする香港映画復活の一要因と言われています。
 しかし、オフィシャルサイトに”香港・中国合作”と書いてあったり、”純度100%香港映画”とあったりするのは、どっちやねん!?ちなみに合作だと他にも、舞台は中国でなくても良いがストーリーは中国に関するものでないとダメっていう条件があったりします。

 最初の「ポリス・ストーリー」からもう20年もたつんですね~。未だに現役バリバリで、見た目もアクションの切れ味も当時と遜色ないジャッキーは、もはやスーパースターという言葉では言い表せない”超人”の域に達しています。
 数あるジャッキー主演作の中でもっとも思い入れが深いというシリーズを、自身の香港映画界完全復活作品としてチョイス。続編でもなければリメイクでもない、まったく新しい超大作アクション映画として生まれ変わらせています。

 ジャッキーのすごいところは、自身のバリューを最大限活用しながらも、若手の育成・輩出にも余念がないこと。”香港の武田真治”ニコラス・ツェー、”香港の小泉孝太郎”ダニエル・ウーら若手を積極的に起用し、見せ場もたっぷり。
 昔のジャッキー映画の脇役っつったら、スタントマンやエキストラをそのまま出してんじゃないの!?ってくらいビジュアル面考慮せず!で泥臭~いメンツが揃いも揃ってたもんですが、時代も変わって本作は主役級はもちろん脇役もイケメン揃い。まさに香港版”ごくせん”状態。

 女優陣も香港芸能界を賑わすトップアイドルを豪華取り揃え。やはりアジアの美女は、同じアジア人の私達にもど真ん中ですね。個人的には、犯人一味のココ・チャンがストライクです。聞いて無いですね(^^;
 ジャッキーの恋人役のチャーリー・ヤンさんは、芸能界を引退して女性社長として活躍していたのを口説き落として出演してもらったという、”香港のチバレイ”状態。才色兼備ぶりもスケールが違います。本家チバレイではこうはいかないでしょうね。

 アクション映画としての出来栄えも超一級品!今やすっかり近代的大都市となった香港市街を縦横無尽に使いまくるチェイスシーン、ミリタリーファンにはたまらない銃撃戦、あいかわらず御大なのに無茶するジャッキーの体当たり”CGちょっとあり!””ワイヤーちょっとあり!”アクションなど、見所満載。

 シナリオもあなどれません。犯人像にはちょっと現実離れ感もありますが、主人公はじめ各キャラクターの内情や人物背景がしっかりと描かれており、奥深い物語に仕上がっています。

 しかし、「巡査1667」ニコラス・ツェーの格好は、何で青島刑事のコスプレなんでしょうね!?ネクタイ赤かったら完全に青島じゃないすか・・・

 ラストの締め方は、今人気沸騰中のもう一人のアクションスターの雄、チャウ・シンチー作品の真逆。このへん同じアジアのアクションスターとしてちょっと意識するとこもあったんでしょうか!?

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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香港国際警察 NEW POLICE STORY
出演:ジャッキー・チェン、ニコラス・ツェー、ダニエル・ウー
監督:ベニー・チャン

X染色体 男と女を決めるもの

★本日の金言豆★
赤緑色盲は、自然界においては迷彩を見破ることが出来る

2004年10月発売
 まずはタイトルどおり、X染色体とY染色体の結合の仕方による性別決定のしくみ解説から入る本書。が、それはほんの導入部分にすぎません。本書の本領はその後に発揮されます。

 そもそもX、Y染色体の結合による性別決定のしくみは何故存在するのか?メリット・デメリットは何なのか?他にも性別決定のしくみは存在するのか?
 最初は、「どうでもいいことにこだわって研究するもんだなあ・・・」と思うことでしょう。ところが読み進むうちに、現代の我々が抱えている様々な難病や、男女の身体的・精神的違い等に、遺伝子レベルで深く関係しているということが紐解かれていきます。
 男は単純で、女は複雑な生き物である・・・フィリップ・マーロウなんかが昔から言ってたキザい台詞ですが、これにも実はれっきとした遺伝的要因があるということが、説得力ある検証結果や実例とともに語られます。

 アメリカンジョークを随所に交えつつ軽やかに進む筆致は、難解で重くなりがちなテーマにも関わらず実に軽やかで分かりやすい!もちろんこれは、訳者両名の翻訳センスのなせる業でもあることはいうまでもありません。

 一応念のため、男女産み分け法について解説した書ではありません。むしろ筆者は、性行為のやり方による産み分け法の多くはほぼ実効性がなく、また最近開発されている非常に精度の高い医学的産み分け処置についても、倫理的・社会的観点から熟考すべき点が多いと、どちらかといえば否定的な立場で警鐘を鳴らしているようです。
 全体的に我々人間社会、ならびに自然界全体への畏敬と情愛に満ちた必読の書です。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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X染色体 男と女を決めるもの
著者:デイヴィッド・ベインブリッジ
訳者:長野敬+小野木明恵
青土社

アレキサンダー

★本日の金言豆★
本作と同時期に、レオナルド・ディカプリオ主演版「アレキサンダー」企画もあったが、製作が遅れてお蔵入りになった。

 史上初めて世界を統一したマケドニアの若き王「アレキサンダー」。その謎に満ちた生涯を、オリバー・ストーン監督が入魂の映画化。
 全米公開時の成績がいまひとつふるわず、批評家からも酷評されるというのもあって、「狙いすぎのハズし映画」という先入観で観てしまったからかもしれませんが、「思ったより頑張ってるなあ!」と評価したい力作です。
 そもそも、実在の人物とはいえ2300年も昔の話で、検証しようにもろくに資料も遺跡もないでしょうし、研究も推測もやりつくされているわけで、あとは一番信頼度が高いと思われる説に従って、いかに誰もが納得できるアレキサンダー像を描ききれるかにつきるわけですからね。気の遠くなるような大変な作業だったことでしょう。
 確かに突っ込みどころは満載。全体的にとにかく説明的過ぎ!”ナイト”ホプキンス卿が冒頭から全編一人でしゃべりまくり。コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリーらメインキャストも喋る喋る。戦闘シーン以外の会話は冗長な長台詞のオンパレードです。
 これだけ壮大な歴史物語を凝縮する為に多少説明的な部分は致し方ないとしても、もう少し整理してほしかった・・・。
 映像表現にこりすぎてる場面もちらほら。終盤のインドでの戦闘シーンのラスト部分や、王の最期のシーン等は、クリップとしては美しいし見ごたえがありますが、そうでなくてももったり気味な映画のテンポをさらに悪化させているように思えます。

 4万の兵で25万のペルシャ軍を破ったガウガメラの戦い、インドでの象部隊との激戦など、壮大な戦闘シーンは息を呑む出来栄え。「トロイ」「ロード・オブ・ザ・リング」等と比べてもその描写のリアルさと迫力は群を抜いています。
 出演俳優陣の熱演も見応え十分。アンジェリーナ・ジョリーの妖艶で迫力ある悪女っぷりは必見です。でも劇中、何十年も時間が経過しているわりに、ほとんど年とってるように見えなかったですけど・・・綺麗だから許す~みたいなね(^^;
 ”最近ぷち復活組”バル・キルマーも、がらりとイメチェンしてアレキサンダーの父王を好演。最初誰だか分かりませんでした私・・・。
 少年時代のアレキサンダー役コナー・パオロは、すっごく似てますコリン・ファレルに!ほんとにコリンの少年時代こうだったんじゃないかと思えるほど。よく探しましたね~。

ストーン監督は本作を、当時ヒートアップ中だった(今もですが)中東問題になぞらえて観て欲しい、みたいなことを言っていたそうですが、アレキサンダーもアメリカも際限なく世界制覇をめざしていくとこが共通点ってことですかね!?アレキサンダーがなぜそうしたのかは謎ですが、建国の歴史そのものが侵略に成り立つアメリカの”お前のものは俺のもの”精神とごっちゃにするのは、古代の英雄に対する冒涜のような気がしますけどね。

 本作の酷評に気をよくして!?レオ様主演版(バズ・ラーマン監督)「アレキサンダー」が復活することになるそうです。謎に満ちた英雄伝だけに、いろんな解釈の作品が作られるのは興味深いですね。そしてレオ様にはそろそろ、彼の実績と実力にふさわしいアカデミーの評価もあげてほしいものです。既に市場は彼を十二分に評価しているんですから!

●オススメ度●
★ 私は面白かったです(*`ー´)

アレキサンダーアレキサンダー ノベライズ文庫

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アレキサンダー
監督・脚本:オリバー・ストーン
音楽:バンゲリス
出演:コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、アンソニー・ホプキンス
2004年/アメリカ映画/2時間53分/松竹、日本ヘラルド映画

デフレとバランスシート不況の経済学

★本日の金言豆★
戦争中、敵国の偽札を大量に作って”経済兵器”として使う計画があった

2003年10月31日発売
 第二次大戦中、ドイツとイギリスは相手の偽造紙幣を国家資源を投じて作り、文字通り”ヘリコプター・マネー”として相手国にばらまいて、経済を破滅させる計画を実行寸前だったそうです。
 なにしろ国が作るわけですから、縁日で出回るカラーコピーとは次元が違う、いわば”ホンモノ”なわけで・・・結局、相手の報復を恐れて実行はされなかったそうですが、それだけ恐ろしい破壊力があるってことですね。日本もせっかくH2ロケットが成功したことだし、ウォンを大量に作って拉致国家めがけて打ちこんだったらどうですかね!?

 日本は現在ウン百兆円という借金を抱えている。利子だけで毎日ウン百億円増えている。国民一人あたりに換算するとウン百万借金してることになる。だから日本はいずれ破綻する・・・
 最近の不況のあおりで世に溢れている経済書に、必ずといっていいほど枕で載ってる文章。しかし、なんか釈然としないものを感じませんか?
 確かに数字は事実なんでしょう。しかし”いずれ”破綻するっていつのこと?どうせ既に返しようが無い額なんだから、何で今すぐ破綻してないの?ほんとにそれが不景気の原因なの?

 本書はこの疑問に、そして今の日本が陥っている問題点について、極めて実証的かつ論理的に分析し、クリティカルな解決法を提示している快著。
 凄いです。こんな本見たことありません。SONY出井氏や中曽根元総理がオビで褒めてるのも伊達ではありません。

 バブル崩壊後、出口の見えない不況といわれ続けてきた日本。はたしてそれは真実なのか?
小泉内閣の政策に未来はあるのか?
日本の根本的な問題とその解決法は何なのか?
綿密なデータや歴史との対比を用いてそれらの疑問を鮮やかに検証・解説。今の日本経済を「肺炎と糖尿病を併発している状態」との例えは見事!

 現在多くのマスコミで報じられている論調や政策がいかに的外れなものか。
”平成おじさん””地域振興券の人”程度しか評価されないあの総理がいかに日本経済に貢献していたのか。
危機を未然に防ぐ人は英雄にはなれない”政治に限らず、あらゆる場面に当てはまる気がする名言です。

 目からウロコが20枚くらい落ちてスッキリしてしまう名著。小泉さん、竹中平蔵親分には50回くらい音読してほしい!郵政民営化がいかに無意味で、同じ宣伝広告費を使うなら他に出来る有効策がなんぼでもあるってことを是非知って欲しい!そうすれば日本は確実に活気を取り戻すはず!本気でそんな期待をしてしまいたくなります。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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デフレとバランスシート不況の経済学
著者:リチャード・クー
訳:楡井浩一
徳間書店

著者の作品

ナショナル・トレジャー

★本日の金言豆★
サマータイムは「ろうそく」節約の為提唱された

 当時の照明エネルギーの主流だった「ろうそく」の節約方法として、ベンジャミン・フランクリンが提唱したと言われているそうです。昔から省エネを考えてたんですね~。フランクリンについてはこちらの記事もよろしくどうぞ~m(_ _)m。

 太古から伝わる秘宝を、様々な手掛かりをもとに探し求める冒険活劇。ヒーロー型の主人公に美女ヒロイン、ギャグキャラの相棒そしてベテランキャラの親父さんというチーム構成。行く手を阻む競争相手は悪のチームと、古典的なスタイルながら、アメリカ建国時代の史実をもとにした鍵と謎解きを密接にからませ、斬新かつ重厚な説得力をもつ物語に仕上げています。

 本編の中心的アイテムとなるのが、アメリカ独立宣言を記した「独立宣言書」オリジナル版。ルパン三世ばりの盗みテクが必要なほど厳重な管理ぶりでその貴重さがアピールされています。サザビーのオークションで、オリジナルと同時に印刷された方の宣言書が出品された時は、814万ドルという史上最高額がついたそうで、オリジナルはいったいいくらの価値があるのやら・・・その割には中盤以降、素手でべたべた触りまくってますけど・・・(-_-;;
 他にも、自由の鐘、ウォールストリート、トリニティ教会といったアメリカの歴史的モニュメントが、財宝の隠し場所を示す鍵として登場。しかし今更ですが、建国時代のものでもたかだか300年前なんですよねアメリカって。日本なんて、比較にならないくらいの古い歴史と、建造物や遺物が山ほどあるんですから、何か作れないですかねそういう映画・・・「聖徳トレジャー」みたいなね((^┰^))ゞ ドキュメンタリーで「金丸トレジャー」ぐらいがいいとこすかね。

 スパイ映画のような潜入シーン、迫力満点のカーアクション、洞穴探検と、これまた冒険活劇映画の王道をいく見せ場も満載。展開はありがちながら随所に細かい工夫が凝らされており、流れるような展開で退屈させません。
 細かい突っ込みどころは枚挙に暇がありませんが、全然気にせず文句無く楽しめる娯楽作品です。

 ヒーロー役は久々感爆裂のニコラス・ケイジ、裏切り者の悪役にショーン・ビーン、トレジャーハンター一家のお父さん役にジョン・ボイドと、時代劇のようなコテコテのキャスティング。まあ、”シンデレラボーイ(^^;”ジャスティン・バーサも脇を固めてますけど・・・。ボイドさんはトレジャーハンターの子供何人おんねんゞ( ̄∇ ̄;)
 ショーン・ビーンは、カジュアルなロングヘアーがよく似合っててカッコよく、ヒロイン役ダイアン・クルーガーも「トロイ」ん時よりぐっと色っぽさが増した感じ。

 ラストがちょっと尻すぼみな気もしますが、続編モノやリメイクモノが多すぎる昨今、これだけ質の高いオリジナル作品をきっちり作って世に出すブラッカイマーはやはりさすが!
 あと、オフィシャルサイトちょっと重すぎです・・・

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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ナショナル・トレジャーナショナル・トレジャー ポスター
ナショナル・トレジャー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジハーヴェイ・カイテルジョン・ボイトダイアン・クルーガーショーン・ビーン
2004年/アメリカ/ブエナビスタインターナショナルジャパン

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フランクリン自伝

★本日の金言豆★
あいだみつを人生訓カレンダーの元祖は、フランクリン

2004年12月発売
 ベンジャミン・フランクリンといえば、日本ではせいぜい、”凧あげで雷の電気を捉えた科学者”程度の認知度で、一部年齢層の方はむしろベンジャミン伊東を連想されるかもしれませんが、実は優れた出版業者であり、哲学者であり、経済学者であり、政治家であり、そしてアメリカ建国の父ともいうべき偉大な人であったそうです。

 本書は、彼自身が子孫に宛てた手紙という形式で、後年発見された書簡も訳者が補足しつつ、その生涯を綴っています。
 基本的には冒頭”老人によくある身の上話や手柄話”と前置きしているとおり、人生の節目節目での出来事を切々と述懐し、その功績や手柄を雄弁に語る内容。

 しかしこれが別に嫌味でなく、むしろ我々自身の日常における物の考え方や捉え方を考え直させてくれる教訓に満ちています。

 今から約300年も前に、フランクリンが自分自身に課していた「13の徳」(節制・沈黙・規律等、生きる上での心がけのようなもの)に基づき、「貧しいリチャードの言葉」と題して、「言葉多くしても桝目にならず」等のことわざをカレンダーとともにしたため、四半世紀にもわたって出版して大好評を得ていたそうです。
 居酒屋トイレの定番、あいだみつをの”にんげんだもの”人生訓カレンダーの元祖がこんなところにあったとは・・・。いつの世もどこの国でも、この手の人生訓はみんな大好きなんですね。フランクリン版は手書きではなかったと思いますけど(;^ω^A。

 ラテン語学の習得方法として、ラテン語そのものにいきなり取組むのではなく、その派生語であるフランス語から学べば、ラテン語の理解もスムーズになるし、もし途中で挫折しても、フランス語は現在使われている言葉なんだから多少は役に立つ、という考え方など、極めて合理的で実用的じゃないですか。

 彼自身の生涯におこる出来事はともかく、物事の考え方や問題解決法等は、自己啓発書的な発見もあり、実にためになる一冊です。

 しかし、これほどの人格者フランクリンにして、先住民族インディアンに対しては「これらの野蛮人を根絶することが神のみ旨であるならば・・・」などと、まったく人格を認めない極めて侮辱的な書き方をしているのが印象的です。
 今日のアメリカ資本主義の育ての親的存在である彼をして、自国の繁栄・発展は他民族のそれに優先するという考え方を持っていたならば、現代アメリカの姿にそれが色濃く反映されているのも当然かもしれません。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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フランクリン自伝
著者:フランクリン
訳者:渡辺 利雄
中公クラシックス

著者の作品

スパイ・バウンド

★本日の金言豆★
ヴァンサンのサングラスはヨン様グラス(▼ヘ▼)

2005年6月24日発売
 劇中、ヴァンサン・カッセルがかけているサングラスはポール・スミス製で、あの”ヨン様”が来日し、空港に5000人のマダムファンが殺到した際にかけていたのと同じもの。世界のスター御愛用のブランドなんですね~。ちなみにヴァンサンが空港のトイレでおっさんを襲って変装するシーンでかけるメガネは、ヨン様の冬ソナメガネ・・・とは関係ありません。

 1985年に起きた太平洋上での船爆破事件の犯人として逮捕された女スパイの証言をもとに、実際の諜報部員のスパイ活動の実像と舞台裏を”リアルさ”に徹底的にこだわって描いた本作。
 スパイ映画といえば「007シリーズ」「MIシリーズ」等数々の作品があり、「変幻自在の変装」「素敵な小道具」「魅惑的な美女」の3点セットで痛快娯楽アクションとして描かれる場合がほとんどですが、最近の作品でちょっと毛色の違う”地味路線”スパイ映画が「ボーン・スプレマシー」のシリーズ。
 しかし本作の地味さ加減は、「ボーン・・・」すらド派手アクション大作に感じられるほどです。

 延々と続く冗長な風景描写、役者に極力台詞を喋らせない状況描写・・・もちろん3点セットなど(主役の豊乳美女を除いて)まったく出てきません。スパイ映画のノリを期待して見に行くと、2時間気持ちよ~く爆睡できること請け合い。

 では実際、スパイの実像をリアルに描いているのか!?元ネタとなった実在のスパイは、現場に遺留品残すわ目撃者はいるわ、偽造パスポートもチャチいわで、”迅速に”逮捕されたそうで、さすがにここまでドジなスパイをリアルに描いたところで映画になりません。

 なので劇中のモニカとヴァンサンはそれなりに”映画的な”スパイ活動をしてますし、モニカの衣装なんてカルティエ、ヴィトン、シャネルら一流ブランドのオンパレード。そんなスパイおらへんやろ~(byこだまひびき)。

 そもそも存在自体が非日常的な”スパイ”を、リアルに描くことに意味があるのか!?残念ながら本作はそこまで踏み込んで味わえるものには至らなかったようです。

 ほとんどスタントを使わず体当たりでアクションに挑んだヴァンサンのハッスルぶり、母の色気漂うモニカ・ベルッチのおっぱいポロリ等、主演夫婦の熱演ぶりは見所。
 あと劇中、日本車の、しかもすっごい大衆車が出てきて活躍するのも、我々日本人としてはちょっとうれしいところです。

 アメリカのCIA、旧ソ連のKGBにあたるフランスの諜報組織が”DGSE”っていうものらしいですが、どこの国にもあるんですねこういう組織。で、わが日本国には当然無いわけです。よくドラマなんかで”JCIA”なんてパロディで出てくる始末。政界でもビジネス界でも”スパイ天国”と世界中から揶揄される日本、冗談抜きで本気で検討すべきでは!?

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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スパイ・バウンド
監督・共同脚本:フレデリック・シェンデルフェール
出演:モニカ・ベルッチヴァンサン・カッセルアンドレ・デュソリエ
2004年/フランス/1時間50分/コムストック

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経済のニュースが面白いほどわかる本(日本経済編)

★本日の金言豆★
日本は貿易黒字なのに景気が悪い

1999年10月発売
 どのTV局のニュース番組観てても、たいてい最後は「それでは今日の為替と株の値動きです」で締めますよね。何円円高ですとか株価は何円安です・・・だから言葉は知っているけど、じゃあそれってどういう意味!?って聞かれると、私も含めてほとんどの方が「う~ん!?」となるんじゃないでしょうか。
 為替相場の仕組み、株の仕組み、銀行の仕事とは?バブルとその後の不景気とは?その対策は?
 経済素人の私達に、このあたりを極めて分かり易く解説してくれるのが本書です。

 「漫画でわかる経済」ほど極端ではないにせよ、適度にイラストによる解説も挿入し、難しそうなところはいろんな観点から繰り返し解説するなどして、内容を薄めることなく分かり易く解説しているのが秀逸。謎のコアラ君キャラとの会話形式で話を進めているのも効果的です。

 本書はそのタイトルどおり、あくまで日本国内における経済のしくみを重点的に解説。もちろん貿易や金融に絡む、海外におけるしくみも最低限解説していますが、本格的な解説は別途「世界編」でがっつり行っています。

 この作者、大学在学中から予備校教師をしたり、受験用のノウハウ本を出してダブルミリオン売っちゃったりと、相当教え上手な方のようです。「教え魔」ってのはどこの世界にもよくいますけど、「教え上手」は滅多にいないですよね~。単に物事を理解しているだけでなく、受け手の視点に立って、分かりやすい説明の仕方を分析するセンスも要求されるからでしょうね。そして物事勉強するには「教え上手」に学ぶのが最も理解が速くなることはいうまでもありません。

 ネット社会の本格化と政府の陰謀!?のおかげで、個人でのマネートレードに興味をお持ちの方も沢山いらっしゃると思います。まずは本書で、最低限の知識と考え方を身に付けておかれるのも良いかもしれません。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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経済のニュースが面白いほどわかる本(日本経済編)
著者:細野真宏
中経出版

著者の作品

アナコンダ2

★本日の金言豆★
アナコンダは、標的を無力化するために事前に包囲する習性をもつ

 知る人ぞ知る!?モンスターパニックムービー「アナコンダ」の続編が登場。
 「何で今更アナコンダなの!?」と突っ込みそうですが、そこはさすがソニー・ピクチャーズ、「蜘蛛」にもしっかり重要な役割と見せ場を用意しています(;^ω^A。

 御大ジェームズ・キャメロンの大出世作”あのパート2”の原題と同じく、今作の原題も”2”ではなく”S”と複数形。やつらが群れでやってくる!が恐怖の大ネタなわけですが、そこは残念ながらB級映画の悲しさ、大群で出てくるシーンは終盤のみ。基本的には”倒してもなんぼでも出てくる”ゾンビ映画のノリです。

 蛇の映像は、VFXだけでなく、実写の蛇も多用しているそうで、それが画面に何とも生々しいリアリティを醸し出しています。でも序盤ちょこちょこ出てくるやつはちょっと小さく見えて損をしてる感じ。
 沼地を歩く人物の間の水中を蛇が縫うように泳ぐシーンや、廃屋の梁天井を這うシーンなど、大蛇の不気味さを印象深く表現する意欲的な絵作りも随所に見られ、「未開の地に潜む見えざる恐怖」を効果的に演出。
 しかし大蛇君、ちょっと弱すぎでは?中盤”映画が違えばオレが主役”ワニが登場し、ある武器で散々苦労して撃退しますが、一方大蛇君はというと、その同じ武器で一撃で撃退されてしまいます。”数が増えると弱くなる”こういうとこだけ”あのパート2”と同じというのもどんなもんかと・・・。

ちょっと物足りない気もしますが、「進化の究極」とも言われる大蛇の畏敬にみちた姿と、人間をあざ笑うかのような大自然の恐怖を様々な映像技術と視覚効果を駆使して描いた佳作です。

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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アナコンダ2
監督:ドゥワイト・リトル
出演:ジョニー・メスナーカディ・ストリックランド
2004年/アメリカ/1時間36分/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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経済ってそういうことだったのか会議

★本日の金言豆★
日本では昔、関東と関西で貨幣が違った

2002年9月発売
 異なる国同士が一つの経済圏として通貨を統一したといえば欧州連合(EU)のユーロを連想しますが、何とその昔、江戸時代の日本でも、江戸浪速で二種類の貨幣が流通し、それぞれの間で交換レートまであったというんですから驚きです!「本日の為替と株の動きです。」を伝えてくれるニュースも日経新聞もなかった時代、誰がどのように管理運営してたんでしょうね。

 本書は、CMやTV番組などでマルチに活躍するプランナー佐藤雅彦氏と、現内閣府特命担当大臣の竹中平蔵氏との対談形式で、「貨幣、通貨とは何か?」「税金とは?」「投資とは?」といった、経済学の素朴な疑問について非常にくだけた感じで解説も交えつつ話を進めています。

 もともと本書は、1997年頃から、多忙な二人が合間を縫って会合し、1つのテーマについて語り合ったものをこつこつ収録してできたものだそうで、出版当時(2000年)平蔵親分はまだ大臣ではなく慶應義塾大学教授。もちろんその直後、経済財政政策担当大臣として政界入りするだけのことはあって、株式会社の生い立ちや仕組み、アジア経済の裏表など、目からウロコ的な経済の裏話が次々に炸裂。それらが平易な言葉で分かりやすく解説されるので、経済学の入門書とまではいきませんが、興味をもつきっかけとしては最適の読み物です。

 各頁の枠下に専門用語の細かい解説を入れたり、平蔵親分の金言を「竹中語録」として手書き文字で挿絵的に挿入する等、超売れっ子プランナー佐藤氏ならではの「読みやすさ」を徹底的に意識した工夫も随所に凝らされているのも流石。
 正直、経済再生論としては少々古く、最新の議論では間違いが指摘されている部分もありますが、時代を代表する二人の知識人が経済学をなるべく敷居の低いところにもってこようと努力する意欲作です。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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経済ってそういうことだったのか会議
著者:佐藤雅彦 竹中平蔵
日本経済新聞社

著者の作品

きみに読む物語

★本日の金言豆★
昔の観覧車は座席むき出し

2005年9月23日発売
 今の大観覧車ほど大きくないとはいえ、大きめのブランコみたいな座席にのったまま回転する観覧車は、スリリングな乗り物だったんでしょうね~。私よう乗りませんわあんなの。Σ(T□T) 浅草花やしきのジェットコースターを彷彿とさせる素朴さです。花やしきのは未だ現役なのがさらに凄いですが。

 原作は全米で450万部の大ベストセラー。映画版も全米で大方の予想を上回るロングヒットで興収8000万ドルを突破。日本でも公開後4週連続トップ10入りと、上々のヒット。
 若い男女の純愛物語、過去と現在が交錯する物語構成と、”助けてください!”「世界の中心で愛をさけぶ」と似た感じの純愛映画ですが、本作のもう一つ大きなファクターは「アルツハイマー」。
 ある老紳士が、施設に入っているアルツハイマーの老婦人に、過去の出来事として若い男女の出会いと別れの物語を読み聞かせる。その話とは本当は・・・これがこの映画の一つの大ネタですが、衝撃的などんでん返し!的な盛り上げ要素というよりは、老紳士の献身的な愛情の表れとしてしっとりと描かれています。

 人間にとって”生きる”ということはどういうことか?食べて寝て飲んで、生命活動を維持することなのか。動物と人間の違いは何か?本作の隠れたテーマはそこにあるような気がします。
 人間は”誰かに存在を認められる”ことによって”生かされている”存在。逆に言えば、誰にも存在を認められなくなった瞬間、その人には”死”が訪れる。(このテーマはこちらの本にも詳しいです。)
 老紳士の献身的な行動は、愛する人を取り戻す為であると同時に、自分自身の存在を取り戻す為でもあり、例え短い時間でもそれがかなった時、自分とともに愛する人の存在もまたこの世に蘇る。
 ”可哀想で泣いちゃう”セカチューとは一味違う、誰にでも起こりうる重いテーマを切なく色鮮やかに描いた傑作。

 ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムズら主役コンビも素晴らしいですが、”顔出しサイクロプス”ジェームズ・マーズデンにも要注目です。”気弱で神経質そうなええとこの坊ちゃん”的なルックスでなかなか良い味出してます。

 し・か・し!ラストだけは正直私はいただけません!あまりに理想的過ぎて、完全にファンタジーです。悲惨で過酷な負担を強いる現実を、映画で写実的に描く必要は全然ないですが、あえて結末をつける必要あったんでしょうか!?”二人のこの日常が淡々と続いていきましたとさ”的な終わらせ方で十分だったと思うんですが・・・。
 とまあ、最後に興ざめした分文句を書いてしまいましたが、「いい映画だなあ~」とジーンと後をひく映画です。

●オススメ度●
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きみに読む物語
原題:The Notebook
監督:ニック・カサベテス
出演:ライアン・ゴズリングレイチェル・マクアダムスジーナ・ローランズジェームズ・ガーナー
2004年アメリカ映画/2時間3分/配給:ギャガ・ヒューマックス

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アタマにしみこむ現代物理

★本日の金言豆★
宮沢賢治は相対性理論に詳しかった。

2002年9月発売
 相対性理論って、難解そうな学問のわりに我々一般人にも知名度抜群のような気がしますが、じゃあ具体的にどんなもの!?ってことを明確に説明できる人ってなかなかいないのでは?私なら「E=mc二乗」だよ!って言い放ってダッシュですね。
 本書は、明確かつ簡潔に、「特殊相対性理論」「一般相対性理論」の違いにも言及して、相対性理論を説明しています。おそらく他の物理学者の中には、「そんな簡単なことじゃないんだ!」「はしょりすぎだ!」っていう人もいるかもしれません。そういう老婆心が出るほど、本書の解説は簡潔で分かり易いんです。これでいいの?あっそういうことだったの!みたいな。
 わけもわからずガムシャラに物理学に挑むよりは、まずは大雑把に学問全体の考え方やイメージを掴んでから本格的に学び始めた方が、モチベーションも持続力も全然違ってくると思いますし、非常に意義深い書だと思います。

 相対性理論の他にも、「ひも理論」「量子力学」といった、なんとなく聞いたことはあるけど・・・程度の知名度しかない分野についても、「A君が野球ボールを投げるとします・・・」なんていう、まかりまちがうと「バカにしとんのか!?」と言いたくなるようなくだけた例え話を交え、しかも品位を損なわない絶妙のバランスを維持しながら、分かりやすく解説していきます。
 諸所に織り込まれるアメリカンジョークっぽい寒めのギャグも、それほど気になるレベルではありません。

タイトルどおり、難解な物理学がしみこむように理解できる、また読み物としてもハイセンスな、オススメの良著です。

●オススメ度●
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アタマにしみこむ現代物理
著者:竹内薫
さんマーク出版

著者の作品

オペラ座の怪人 The Phantom of the Opera

★本日の金言豆★
製作総指揮は「ミッション・インポッシブル」シリーズと同じ人(P・ヒッチコック)

 15年も前から映画化の企画が持ち上がりながら、紆余曲折を経てようやく完成にこぎつけた本作。その舞台裏のそのまた裏には「インポッシブルなミッション」に挑むエグゼクティブ・プロデューサーの尽力も少なからず貢献していたのか!?

 全世界で8000万人が観劇したと言われる不朽の名作ミュージカル「オペラ座の怪人」。その舞台の製作者自身と、「バットマン」シリーズや「フォーン・ブース」等バラエティ豊かな作風の監督がガッチリ組み、絢爛な映像美と魂を揺さぶる楽曲を見事に融合させ、舞台版に忠実なミュージカル映画として文字通り”完全”映画化。

 冒頭の、朽ち果てたオペラ座がきらびやかな姿を取り戻し、1870年代にフラッシュバックしていくシーンは、誰でも耳馴染みの有る名曲”オペラ座の怪人のテーマ”こと「Overtune」と最新のVFX映像が完璧にマッチングして鳥肌モノ。一瞬にして「オペラ座~」の世界に引きずりこまれます。
 登場人物が普通に台詞をしゃべっているのは冒頭数分程度で、あとは全編ミュージカル。ここは正直好みが分かれるところでしょうね。ミュージカル映画が苦手な人だと、約2時間半は長すぎると感じられるかもしれません。

 タイトルの抜群の知名度とは裏腹に、内容はイマイチ浸透していない感が強い原作舞台。思うに、ミュージカル劇というのは熱烈なリピーターを獲得するものなんでしょうね。オフィシャルサイトBBSの書き込みにも、6回7回観たという方が普通にいっぱいいらっしゃって、頭が下がります。

怪人の仮面、小さすぎて顔隠れてへんやん!と素直に突っ込みたくなってしまいましたが、案の定舞台版のファンに言わせると、怪人の”醜さが足りん!”そうです。半分は素顔のままですからねえ、仮面取ってもそんなにインパクトがありません。このへんやはり映画ということでレーティング的なところを考慮したんでしょうかね!?

 我々一般人にはなんとなく敷居が高く感じてしまうミュージカル舞台劇の名作を、いずれはオンエアでも観られる映画という媒体で、その良さを生かしつつ忠実に再現した、記念すべき傑作です。

●オススメ度●
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オペラ座の怪人 サウンドトラックCD

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オペラ座の怪人
監督・共同脚本:ジョエル・シュマッカー
製作・作曲・共同脚本:アンドリュー・ロイド=ウェバー
出演:ジェラルド・バトラー、エイミー・ロッサム、パトリック・ウィルソン
2004年/アメリカ/2時間23分/ギャガ・ヒューマックス

天才数学者はこう解いた、こう生きた―方程式四千年の歴史

★本日の金言豆★
ピタゴラスの定理を発見したのは、ピタゴラスの弟子(かもしんない)

2001年11月発売
 どの分野の学問でも、専門にやればやるほどその内容は高度になりますし、一般人にはどうでもいいような、しかし研究者を何十年、何百年にもわたって悩ませている謎や未解決問題があるものです。
 中でも数学は、その未解決問題の難解さ、そしてそのどうでもよさでは群を抜いてる学問なんじゃないでしょうか・・・
 六次、七次方程式の解や、その証明なんて、知的好奇心を満足させるという以上の意味があるんですかね?答えが出ててそれがどうやら正しいとわかればそれで十分やないですか・・・と数学が大の苦手な私の愚痴はおいときまして、本書はそれら数学史上の難題と、それに挑んだ歴史上の天才数学者達の生き様という2つのテーマを記していきます。

 数学者の伝記、彼らが挑んだ難解方程式の解説、関連する練習問題の提示という構成の繰り返しで進行していきますが、特に伝記の部分は数学に興味がなくても偉人伝として楽しめる読み物になっています。
 方程式解説の部分ははっきりいって、相当数学好きな方でない限り難解すぎてまったくついていけません。なにせこの筆者、読者がある一定水準(しかもかなり高め)の数学好きという前提で書いてますので(当然ですけど)基本的な説明はまったくなく、専門用語のオンパレードです。
 まあその部分は伝記部分とほとんどリンクはしていませんので、開き直って読み飛ばしても十分楽しめます。

 難解な数学をわかりやすく絵解きする、という内容ではありませんが、まずは数学という学問の深遠な歴史と、天才数学者達の歩んだ数奇な人生に触れてみると、数学という学問をまったく違った視点から見直すきっかけになるかもしれません。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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天才数学者はこう解いた、こう生きた―方程式四千年の歴史 講談社選書メチエ
著者:木村俊一
講談社選書メチエ

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