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ウルトラヴァイオレット

2006年6月24日公開
 「マトリックス」の影響受けまくりとわかっちゃいるけれど、まるで剣戟武器のように銃を扱うその独特の動き、射撃時の反動など無視した腕っぷし強さ(逆に言えば武器のニセモノっぽさ!?)、イカす見得の切りっぷりが売りの「ガンカタ」アクション全開痛快娯楽作のカート・ウィマー監督「リベリオン」。
 「マトリックス」またはクリスチャン・ベール好きな方には間違いなくオススメの作品です。

 本作は、監督意識してんのかしてないのか知りませんが、まさに「リベリオン」正統後継作とでもいうべき内容。
 スタイリッシュなガン&格闘アクション、近未来という設定を生かしたSFギミック、よって立つすさまじいチェイスシーンなど、CGでアクションをカッコよく見せるという路線を究極まで高めた作品
 しかも、あまりにも”マトリックス臭”が強すぎた感もある「リベリオン」と違い、着実にそこからステップアップした独自の世界観や色使い、アクションが満載。ガンカタアクションとも一味違う、スピード感と立体感に富んだスーパーアクションが炸裂。
 特殊な訓練は受けているものの、あくまで人間という設定だったクリスチャン・ベールを遥かに凌ぐ体技を見せる本作の主人公ミラ・ジョボビッチ、そのシナリオ的裏づけとなるのは、

 謎のウィルスに感染した人間は、”ファージ”と呼ばれる、普通の人間よりも高い頭脳と運動能力を持つ反面、感染後12年で死ぬという超人になる。

というぶっとびSF設定。「バイオハザード」といい、ミラ嬢ここんとこウィルスにやられっぱなし。

 と思ったらまじめな話、ミラ・ジョボビッチは、最近こういうSFスーパーヒーロー的な役や、バケモンゲテモン系の作品が続いてることについて、その原因が自分の名前にあると本気で考えているんだそうな。
 彼女は旧ソ連(現ウクライナ共和国)の首都キエフ生まれで、そっちの国では”ジョボビッチ”って名前は珍しいのかそうでもないのか知りませんけど、アメリカじゃあもちろん一発で外国人だとわかる名前。
 だからアメリカ人は彼女を、スーパーヒーローやモンスター的キャラクターにキャスティングしたがる、と彼女は考えているそうで、「私の名前が、“メリッサ・ギルハート” みたいな個性のない名前だったら、何にも問題ないんだけれどね」と語っているとか。
 役だけでなくオツムの方にも何かのウイルスが蔓延してきたのか、少々的外れな被害妄想が過ぎる気がしますが・・・
 何にせよ、彼女自身が必ずしもこういった役に満足しきっておらず、少々煮詰まり気味なのは確かなようです。

 もちろん本作では、そんな様子は微塵もみせずに体をはったアクションで縦横無尽に暴れまくり。
 とにかくアクションがすさまじい!「バイオハザード」シリーズの比ではありません。
 寿命とひきかえに名前が見えるようになる・・・じゃなかった、スーパーパワーを得る”ファージ”という設定ゆえ、文字通り人智を超えたド派手なアクションの連発。近未来の無機質な美しさをもって描かれる街並をバックに繰り広げられるそれを、最先端のCG映像が支えます。

 彼女自身のスーパーパワーに加え、何やら分子レベルで自動的に銃や剣などの武器を畳んだり組み立てたりしてくれるらしい小道具があったり、髪の毛の色が自由に変えられたり(イマイチ意味がわからないんですけど)と、SFオタク心をくすぐる魅力的なビジュアライズされた仕掛けもたっぷり。
 中でも極めつきは身に着けるタイプの重力制御装置で、ヴァイオレット(ミラ)はこれを使って建物内の壁は走るわ、天井に向かって落ちるわ、ビルの壁をオートバイで縦横無尽に走り回るわ・・・ここでのヘリとのチェイスシーンなどはかなり面白い!ローターでヴァイオレットを追い詰めるなど、ヘリにとっては自殺行為なんじゃないの!?っていう突っ込みどころはご愛嬌。

 ヴァイオレットはそのファンキーな髪の色以外は見た目普通のキャラクター造りなのに、敵役ダクサス(ニック・チンランド)は鼻の穴に鼻血あとのティッシュみたいなものを詰めてたり、ヴァイオレットの唯一の味方ガース(ウィリアム・フィクトナー)はちょびっと八重歯が出ていたりと、キャラ立てようとしてんのか笑わせようとしてんのかイマイチピンとこない細かい部分もあったりして、その間抜けさがまた味。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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reverion_DVD.jpgリベリオン -反逆者-

ultraviolet_book.jpgウルトラヴァイオレット 竹書房文庫

ウルトラヴァイオレット 日本語公式サイトはこちら
監督・脚本:カート・ウィマー
製作:ジョン・バルデッチ
音楽:クラウス・バデルト
出演:ミラ・ジョボビッチ キャメロン・ブライト ニック・チンランド
2006/アメリカ/ソニー/87分

ミラ・ヨボビッチと発音するそうな


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デカルトの密室

★本日の金言豆★
チェスのコマ移動位置指定には、横の列を最初に配列するコマの名前で表現する「説明的表記法」と、盤上の座標で指定する「座標式表記法」があり、昔は説明的表記法が一般的だった。

2005年8月30日発売
 昔、週間モーニングに、哲学4コマギャグマンガと銘打つ「気分は形而上」っていうのが連載されていました。本作とはまったく何の関係もありませんがふと思い出してしまいました。何故なら本作は「哲学SF」ともいうべき異色のサイエンス・サスペンスだからです。

 人間の意識とは何か?何故「私」は「私」で、誰か他人の”意識”にはなれないのか?
 めちゃめちゃ哲学的で、別な言い方をすれば極めて人間臭いこんなテーマと、近い将来登場するかもしれない、人工知能を搭載した超精巧なロボット。一見相容れないように思えて、「意識」というものの捉え方、考え方について共通項が。

 極めて精巧に作られ、人間そっくりの思考を可能にし、あたかも人間のようにコミュニケートすることのできる人工知能。もしそんなのが出来たとしたら、はたしてその人工知能には我々と同じような”意識”はあるのか?
 もしあるとしたら、我々人間の知能や意識とそれとはどう違うのか?もしかして、それを入れ替えることも可能になるのでは!?

 こんな感じでワケわかんなくなりそうな、ディープで哲学的な話に、人間そっくりのロボット「ドリー」というSFアイテムをからめ、人間の”意識”の限界を破ることに挑戦した天才科学者の壮大な計画を描きます。

 惜しむらくは、哲学的な説明のくだりを、ほんとに哲学書のようないいまわしてグダグダ書いてしまっているところ。
 もしかして、哲学好きな人って逆にそれくらいでないと物足りないと感じるのかもしれませんが、人の道徳心とは何か?他者性への置き換えとは?など、哲学を離れて広く広めて欲しい内容も後半語られていたり、基本的には精巧なロボットが出てきて将来的にはそれが当たり前になるかもしれないというSF物語でもあるだけに、敷居を下げる意味でもそのへんの哲学文章は、割愛するなり噛み砕くなり、もう少し工夫が欲しかったところ。

 でも、そんな哲学書チックな文体のわりには全体的に読みやすく整理されており、登場人物もさほど多くないなど物語的にも分かりやすく、がっつり腰すえて読めば「我思う」自分自身に新たなものの見方が開けること請け合い。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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うああワールド全開哲学ギャグ
気分は形而上

デカルトの密室
瀬名秀明
新潮社

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M:I 3 ミッション:インポッシブル3

★本日の金言豆★
IMF:Impossible Mission Force(インポッシブル・ミッション・フォース)

2006年7月8日公開
 トム・クルーズのライフワーク・キャラクター、イーサン・ハントが、彼の俳優人生における最重要極秘ミッションをひっさげて帰ってくる!
 そのミッションとはズバリ「トム様人気復活祈願!」最近何かとイッちゃってる言動や行動で人気急降下中といわれるトム様、ここで一発花火をぶち上げ、何とか人気回復をはかりたいところ。
 しかし残念ながら、全米での興行収入成績だけ見ると、そのミッションは”インポッシブル”だったよう・・・
 全米でのオープニング成績は、ランキングこそ順当に初登場1位ながら、興収約4800万ドルという数字は、名実共にマネー・メイキング・スター復活のバロメーターとしてはいささか不十分と捉えられるようで・・・キビシイ~!!

 近年の全米での同時期公開作と比較しても「X-MEN2」約8600万ドル、「ヴァン・ヘルシング」約5100万、似たようなスパイ物で同格スター主演の「ボーン・スプレマシー」約5200万ドル、「Mr.&Mrsスミス」約5030万ドル、とまあ数字の単純比較ではことごとく負け。
 しかし、そこは所詮数字のマジック、「M:I」シリーズの全世界でのオープニング週末成績に目を向けると、「ミッション・インポッシブル」約9890万ドル、「M:i-2」約1億1510万ドル、そして本作は約1億1830万ドルと、何とかシリーズ最新作の面目を保った形。”公開国数の分母は!?”という突っ込みは・・・まあ、あんまり数字の勝ち負けばっかり評価しても空しいですから( ̄▽ ̄;)。

 何せ本作、内容的には批評家ウケも良く、シリーズ最高傑作との呼び声の高さもうなずける、秀逸の出来なんです!
 普通この手のアクション大作シリーズって、”前作を超えるスケール!”というお題目のもと、敵の強さのインフレ、爆弾の量のインフレ、壊れる車の数のインフレ、そして製作費のインフレといったスパイラルに陥ってしまうのが常ですが、そこは1作ごとにお気に入りのクリエイターをうまく布陣するザ・プロデューサー・クルーズの面目躍如、米テレビ界の異才J.J.エイブラハムズの起用はズバリ的中!
 アクションのキレの良さ、スパイ活動のダイナミックさ、そして複雑さと分かりやすさのバランスが絶妙のシナリオと、どれをとっても前2作の単なるスケールアップ版ではなく、一味違う独特の持ち味を発揮。

 J.J.エイブラハムズといえば、米テレビドラマ「エイリアス」「LOST」の他、「アルマゲドン」の脚本など、ダイナミックな面白さと、細かいプロット破綻やつじつまあわせを一切気にしない大雑把さで定評(!?)のあるクリエイター。

 「LOST」は私も大いにハマッておりまして、一話毎に、大所帯の登場人物一人一人の過去を掘り下げ、それが今現在の無人島生活での彼らの行動の基になってくるという異色かつ面白い展開に毎度ワクワクしながら見てますが、
 「シーズン最初の頃に出てきたあの吠え声や、飛行機の残骸を襲った”怪物”はなんやったねん!?」
 「何でこの飛行機の乗客はそこまでみんな知り合いやねん!?」等など、本気で突っ込みどころを探したらきりがないくらいいいかげん
 でもそんな細かいことを全然気にさせない、観た人にしか分からない面白さ、やめられない魅力、みたいなのがあるんですよねこのドラマ。
 雑誌などでの番組紹介では、「無人島に不時着した飛行機の生き残りが繰り広げるサバイバルドラマ」みたいな書き方してあって、実際そうとしか言いようが無いんですけど、でもそれだけじゃない。
 冒険あり、恋愛・人情ドラマあり、運命論的なテーマありとシナリオが多彩。
 無人島そのものも、ただの”そこにあった大自然”ではない!?今だ明かされない見えざる力の存在が匂わされていたりして、考え出すとほんとに夜も眠れなくなりそうな迷宮的ドラマ。
 しかし、シーズン1でほとんど謎を解決することなくシーズン2へなだれ込んでしまった展開からして、たぶんこんな調子でどんどん謎が謎をよぶ展開にして、最終的には何のこっちゃわからんまま終わってた、みたいな感じになりそうでイヤです・・・なんせこのドラマの雰囲気だと、日本漫画における伝家の宝刀”夢オチ”だって十分ありえそうで怖い・・・。

 さて、そんな監督の”大雑把ダイナミズム”は、本作でも非常にプラス方向に働いています。
 冒頭、恋人が拉致られ、ハントも捕まり脅されているという大ピンチの場面がイキナリ開始。オープニングの後、時間を遡って、何でそういう展開になったのか、ハントは誰に、何をタネに脅されていたのか、が徐々に明らかになっていく、という展開。
 まさか、ここでも「LOST」みたいに時間軸をいったりきたりさせながら見せる手法か!?と一瞬思いましたが、遡るのはそこだけ。あとは普通に物語が展開し、あまり変に編集に凝った見せ方はしていません。
 本来は、ド派手なアクションとスリリングなスパイ活動シーンが最大の見せ場の映画ですから、低予算ゆえに編集作業の巧みさで魅せるTV的手法は本来不要なところを、冒頭で効果的に使うことにより、見事に観客のハートを鷲づかみに。

 本作の新キャラで、敵か味方かが最後の最後まで謎、物語の重要なキーパーソンとなる”ブラックマヨネーズの右の方”顔面デコボコ男ローレンス・フィッシュバーンは、出番は多くないもののさすがの貫禄で存在感バツグン。
 でも、せっかくのスパイ物出演なのに、「マトリックス」で暴れまくった時に鍛えた肉体を駆使するアクションでの見せ場が無いのは少々残念!?

 監督は、本作のアクションビジュアルでは”横っ飛びの美学”みたいなの追及したんでしょうか、
 イーサンが投げた時限爆弾が磁力でドラム缶に横っとびに張り付いたり、
 ミサイルがイーサンの真後ろで炸裂してるのに、その衝撃でイーサンが横に吹っ飛ばされたり。
 時限爆弾投げるシーンは「カチーン!」と張り付くところがいかにもスパイの使う爆弾っぽくてカッコよさげで良いんですが、
 横に吹っ飛ばされるシーンは予告編ではインパクトありましたけど、本編で一連の動きとして見るとけっこう変・・・何で横やねん!?と。

 とまあ、全体的に細かいところは適度にアバウト、でも押さえるツボはしっかり押さえ、プロット、アクション、見せ場と密度も非常に濃く見所満載、ほんとに良い出来。
 にもかかわらず全米で成績が(期待されたほどには)ふるわないというんですから、こりゃハリウッドのドル箱スターが高いギャラふんだくるのもやっぱり分かる気がします。
 内容の良し悪しに関わらず、主役スターの人気の有る無しでこれほど成績にモロ影響するとは・・・

 米国ではなんと、USAトゥデイ紙とギャロップ社がわざわざ共同アンケートをとり、そのことを実証してみせたという・・・さすがは超大国、その暇人の多さに失笑を禁じえません
 何でもそのアンケート結果によると、トム様に今も好感を抱いている人は35%、対して反感を抱いている人が51%!ちなみに「宇宙戦争」公開時にはこれがほぼ反対の数字だったそうですから(はからずもこれで、「宇宙戦争」がコケたのは監督のせいってことに!?・・・( ̄▽ ̄;))、トム様人気の急落ぶりが窺い知れます。
 しかし、このアンケートに答えた人のほとんどが、「「M:I-3」のオープニング成績を落とす為にわざと劇場に行かなかった」と答えているという・・・ほんとですかあ!?な~んか、アンケートそのものに作為的なものを感じなくもないですが・・・もしくはやっぱり、アメリカ人て相当ヒマなのか・・・。
 まあいずれにせよ、当の本人にとっては笑い事ではすまない状況なのでは。

 人気凋落の原因といわれるトム様ご乱行としては、
 ラエリアンがらみの宗教的発言がやたら多かったり、
 愛妻のお腹の中を見るためにプライベートで妊婦用の超音波検査機を買って、通称”トム・クルーズ法”(医者でもない奴が金に物言わせて超音波検査機を買うことを禁じる法)まで作らせちゃったり、
 何のうらみがあんのか知りませんがブルック・シールズを口撃したり、かと思えば仲直りしようとしたり、
 単なる不祥事っていうよりも”あの人、イッちゃってんじゃないの!?”と思ってしまうような、もし隣のおじさんがこういう人だったら恐怖を感じてしまうような類のものばかりなだけに、事態はより一層深刻なのかもしれません。

 念願の子供も生まれたことだし、まだまだ親バカ関連でいろいろやってくれそうですし。
 彼の周囲の人達(広報とか、映画関係者とか、家族とか・・・)が、その暴走を止める役を担ってくれればいいんでしょうけどねえ・・・そのMissionもやっぱりImpossibleなんでしょうか!?

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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mi3_sound_us.jpgM:i:III [Original Motion Picture Soundtrack] [Soundtrack] [from US] [Import]
2006年5月9日公開

M:I 3 ミッション:インポッシブル3 日本語公式サイトはこちら
監督・脚本:J・J・エイブラムス
製作・出演:トム・クルーズ
製作:ストラットン・レオポルド
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン ローレンス・フィッシュバーン
2006年/アメリカ/UIP/126分

トム様復活なるか!?


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STAY ステイ

★本日の金言豆★
ブルックリン橋:イースト・リバーにかかり、ニューヨーク市のマンハッタン島南東部とブルックリン区を結ぶ橋、長さ1834m、中央径間486m。米国でもっとも古い吊橋の一つで、鋼鉄のワイヤーを使った世界初の吊橋。ゴシック風のデザインともあいまってニューヨークの観光名所のひとつ。

2006年6月3日公開
STAY.jpg  観客を驚かせようとか、シナリオ先読みのウラのウラをかこうとか、そういうことにばっかり注力しすぎるとこういうワケのわかんない作品になる、みたいな、典型的悪い見本と言えそうな作品。
 最初から最後まで全くもって意味不明、極めてナンセンス。
 精一杯頑張って良く言えば実験的で前衛的な芸術作品、
 普通に言えば「金返せドロボー!」。
 でもって「この難解さが分からないなんてダッサ~イ!」的におすぎがベタ褒めしそうな、批評家向けの超マニアックさ。

 ストーリー
 精神科医サム・フォスター(ユアン・マクレガー)のもとへ患者として訪れたヘンリー・レサム(ライアン・ゴズリング)は、21歳の誕生日に自殺すると予告したまま姿を消す。彼を追えば追うほど、自身の現実と意識との歪みを感じるサム。はたしてヘンリーとは何者か!?サム自身に何が起こっているのか?


 普通に観てると、序盤の早い段階から「あ~またあれみたいなやつね・・・」と、その後の展開やオチが容易に予想できそうな気がします。
 ところがどっこい、そこからが本作は一筋縄ではいかない。
 先読みできそうに見えて実はそれ自体、意図的に仕掛けられた罠。話が進めば進むほど、
「多分こういうオチだと思うんだけど、それにしてはちょっと辻褄が合わないな~、でも他に考えようもないしなあ!?」と、逆に期待感が増す展開。
 そして最後の最後までさんざん引っ張られた挙句、用意された大オチに対する感想は本記事冒頭記載のとおり。
 くれぐれも、罪の無い劇場の椅子や備品に八つ当たりの蹴りくらわしたり、火放ったりなさらぬように・・・

 今ノリにノッてる若手スター3枚看板を擁しながらこの内容とは・・・あるいは逆に、まったく無名の役者3名をメインキャストにしたマイナー作品だったとしたら、何年かしてカルト的な人気がじわじわ出てくる感じの、レアな作品になったかも知れませんが・・・

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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STAY ステイ 日本語公式サイトはこちら
監督:マーク・フォースター
脚本:デビッド・ベニオフ
出演:ユアン・マクレガー ナオミ・ワッツ ライアン・ゴズリング ボブ・ホスキンス ジャニーン・ガロファロー
2005年/アメリカ/FOX/101分



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Vフォー・ヴェンデッタ

★本日の金言豆★
グイード・フォークス(Guido Fawkes)、通称ガイ・フォークス:1605年にイングランドで発覚した火薬陰謀事件の実行責任者で、本作の主人公「V」のモデル。

2006年4月22日公開
 「誰も見たことが無い斬新な映像」という看板に偽り無しの超衝撃作「マトリックス」シリーズのクリエイター、ウォシャウスキー兄弟による最新作!とくれば、誰もが良くも悪くも「マトリックス」的なビジュアル重視の娯楽作を期待してしまうところですが・・・
 本作はうってかわって、極めて政治色の強い、複雑極まりない物語。
 といっても、シナリオが複雑でややこしいって意味では「マトリックス」もそうだったですけどね。
「機械に完全支配される人間社会」というぶっとびSF設定をベースに、機械と人間との戦いを通じて、人間の行動原理を哲学的に描いたシナリオは、それを補って余りある美麗かつド迫力の映像美に圧倒されてほとんど気にはならなかったですが、しかしさすがに「リローデッド」の終盤、白ひげ首謀者アーキテクトの長話のシーンでは睡魔に襲われた方も多かったのでは!?私だけか・・・( ̄□ ̄;)

 近未来という時代設定で、描かれているのは英国。
 何のことはない、本作もコミック原作モノの映画化作品だったんですねえ。
 アラン・ムーア作/デイビッド・ロイド画による同名の劇画が原作だそうで。
 81年からイギリスの月刊コミック誌「ウォリアー」で連載スタート、瞬く間にカルト的人気を博したものの、26話目で「ウォリアー」誌そのものが廃刊、連載も中断。その後、5年の休止期間を経て、作者ムーア/ロイドのコンビがシリーズを完結させ、89年にDCコミックスより全集出版、といういわくつきの作品。
 連載中の漫画にはカルト的人気作がちらほらあるものの、雑誌そのものが売れなくて廃刊になっちゃうっていう話、日本でもよく聞きますけども、英国にもそういう少年キングみたいな話あるんですねえ。

 英国では毎年、11月5日に「ガイ・フィークス・デー」と称して花火をたいて大騒ぎするという国民的行事があるそうで、あの「ハリー・ポッター」小説第1巻にもちょっとだけそれに関する記述があるくらい英国ではメジャーなイベントらしいですが、当然我々日本人にはまったく馴染みもなければ、その歴史的背景も理解できず、そもそも「ガイ・フォークスって誰やねん!?」というレベル。  その実在の歴史的人物にインスパイアされたキャラクター”V”には、必然的にあちらの国民ほど感情移入してみることは難しそう。

 仮面の下の素顔は劇中いっさい明かされない”V”、素顔だけでなく、その生い立ちについても何やら思わせぶりなエピソードの挿入があるのみで具体的な描写は一切無し。それどころか、普通の人間なのかそうでないのかすら、最後の最後まで謎のまま
 でも、その断片的な「生い立ち」に関するエピソードから、どうやらVは頭部からつま先まで全身にひどい傷をおっている模様。となれば、仮に仮面を脱ぐシーンがあったとしても、醜く傷つき変わり果てた素顔という設定の特殊メイクでの登場となったでしょうから、いずれにしても我らがエージェント・スミスの雄姿は拝めなかったでしょう。
 でも、劇中、Vが仮面を取って素顔をさらしている(っぽい)シーンは何度かあるんですよね。真っ暗闇の中でシルエットのみだから顔はもちろん細かいディテールも何も見えないんですけど、こういうキャラ立てというか、キャラ演出の仕方が緻密で巧み。とにかくド派手な「マトリックス」とはまた一味違う映像的技巧を見せてくれるところがニクい。

 「革命」のあり方、ひいてはこの社会のあり方、人としてのあり方、みたいなものに一石を投じるテーマ性が本作のキモ。
 目的の為には暴力も、建造物破壊も辞さずという主義の「V」の考え方には当然賛否両論あるところ。しかしまあ、舞台背景は今現在の日本でも英国でもなく、近未来、一握りの権力者による圧政下にある世界、という設定ですから、なかなか現実味をもってわが身に置き換えてみるのは難しい!?
 個人的には、一方的に人間としての権利や尊厳が弾圧されてて、暴力以外に選択の余地がないとこまで追い込まれるなら、立ち上がってしかるべきと考えますが・・・今更、Vのように流れるようなナイフ捌きで敵を倒したり、花火のように美しく爆弾仕掛けたりする技術もないので、やるとしたらランボーみたいに直球で攻めるか、バットマンみたいに科学技術に頼るかって感じですかね、スポンサー見つけて( ̄▽ ̄;)

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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Vfor_vendeta_gensakubook.jpgV フォー・ヴェンデッタ SHOPRO WORLD COMICS
2006年4月21日発売

Vfor_vendeta_moviebook.jpgVフォー・ヴェンデッタ 竹書房文庫
2006年4月発売

Vフォー・ヴェンデッタ 日本語公式サイトはこちら
監督:ジェームズ・マクティーグ
製作・脚本:アンディ・ウォシャウスキー ラリー・ウォシャウスキー
出演:ナタリー・ポートマン ヒューゴ・ウィービング スティーブン・レイ
2006年/米/ワーナー/132分/PG-12



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週刊誌風雲録

★本日の金言豆★
吉川英次「宮本武蔵」:昭和10年8月~14年7月、朝日新聞にて連載されていた小説。

2006年1月20日発売
 今でこそ、月~金の間に毎日何冊も週刊誌が出版され、本屋やコンビニの店先で入れ替わりたちかわり並べられるのも全然当たり前の光景ですけども、物事には何にでも始まりの時期があるもので。

 戦後まもない頃、物が無い時代、紙も配給製だったり、ヤミ紙で調達しなければ無かったような状況で、まずは新聞が復活し、人気作家による連載小説が起爆剤となって売れ始め、週刊朝日が創刊、新潮、文春、週間女性と次々に週刊誌が創刊され、週刊誌戦国時代に突入する・・・。

 そんな週刊誌の黎明期からの歴史を、年代別に追いながら紹介。
 あんまり聞いたことの無いライターや雑誌編集者などの名前が多数登場し、その履歴までこと細かに述べられているのは、本書のコンセプト上やむを得ない部分はあるものの、少々踏み込みすぎて、一般読者にとってはさして有用でもなければ興味も持てない内容が大部分を占める結果となっているのが残念。

 しかし、芸能関係や政治・事件がらみのスキャンダル話、皇室関係、そしてエロ記事と、今でこそ大してその紙面や取材姿勢に大差無いように見える各週刊誌も、そこに至るまでには各誌それぞれ創刊時から様々な思惑や試行錯誤があり、中には今の紙面からは想像もつかないような違った内容だった雑誌も。まさに週刊誌に歴史あり。

 もちろん、本書に取り上げられているのは、過酷な戦国時代を生き抜いてきたツワモノと呼ぶにふさわしい老舗有名誌ばかり。それはそれで価値ある面白い内容ですが、逆に残念ながら生き残れず淘汰されていったものの歴史やその後などを振り返るというのも面白そう!?

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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週刊誌風雲録
高橋呉郎
文藝春秋

著者の作品


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ポセイドン

2006年6月3日公開
 何故か知らないけど海の映画が大好き!なウォルフガング・ペーターゼン監督、「Uボート」「パーフェクト・ストーム」に続き、1972年公開の名作をリメイクした本作でついに”海の三部作”完成!( ̄▽ ̄;)
 何せ監督は巨匠中の巨匠、72年のオリジナル版はアカデミー賞特殊効果賞受賞という名作中の名作、こりゃあ今年の全米サマーシーズンの大本命間違いなし!と鳴り物入りで公開されたものの、全米初登場2位で興収約2200万ドル、公開4週目にしてようやくどうにか5000万ドル突破(ちなみに製作費は1億4000万ドル)と、まさに作品の中身とリンクするかのような大ゴケ&超スピード沈没

 先日、日本でも封切られたものの、「ダヴィンチ」にも、同じ”海モノ”「海猿」にも抑えられての3位スタート。
 やはり、リメイク作品というのは「話はだいたい分かってるしぃ~、映像がCGとか使ってキレイになってるだけじゃあ~ん!?」ということで、劇場に脚を運ばせるほどの魅力には乏しいということでしょうか。
 同じく今更なリメイクで、ピーター・ジャクソン監督の”指輪神通力”全開のプロモーションのわりには劇場公開時さほど成績が振るわなかった「キング・コング」も、DVDの方はえらい売れ行きだそうですし、本作も元ネタがしっかりしているのと、やはり巨匠がきっちり作りこんでいるだけあって映像的な見応えは十分ありますので、DVD待ちを決め込まれているんでしょうか・・・。

 映画冒頭でいきなり豪華客船が高波に襲われて転覆、まっ逆さまになった船内で、生き残った人々がサバイバルを繰り広げる・・・という大ラフはほとんど同じものの、登場人物の設定はオリジナル版とはまったく異なるという本作。

 聖職者のくせにやたら口が悪く、周囲の人はおろか神さえも罵りながら、それでも生きる望みを捨てずに人々を導こうとする牧師(ジーン・ハックマン)、
 元娼婦のかみさんを持ち、牧師にことあるごとに反発する頑固おやじ刑事、
 狭い通路を脱出する際に「身体が詰まっちゃうんじゃないか!?」と心配してしまうほどのデブだけど、実は水泳の達人という老婦人とその夫、
 知識欲旺盛でしっかり者の少年とその姉、
というように、非常に多彩で個性豊かにキャラクター付けされた人物達が多く登場し、
普通の人々が突然過酷な状況に突き落とされた時いかに考え行動するか?その感情面や人間関係に焦点をあてて描き、
脱出の道中、牧師と刑事とのいがみあい、一見足手まといでしかなかった老婦人がみせる意外な活躍、怯える頼りない大人たちを励ます少年など、緊急時における人間性を描くエピソードが多かったオリジナル版に対し、
本作は、そういったセンチメンタルな要素を逆に極力排し、災害そのもののリアリティを徹底重視。

 大津波に襲われて船が沈むシーンや、船内がどんどん浸水し狭い通路内を水が襲ってくるシーンなど、視覚的な災害の恐怖にこだわって描く反面、オリジナル版のような人物どうしのドラマはほとんど無し。

 このへんは、どっちが良いとか悪いとかいうことでなく、アプローチの問題。ペーターゼン監督としてはもちろん確信犯的にそうしており、曰く
「35年前に比べ、現在は人災・天災を含めてさまざまなトラブルがあり、非常にタフな状況下にある。そんな時代にあわせた作品にした。」とのこと。
 確かに、実際に船ごとひっくり返るような状況下になれば、生き残るだけで手一杯、のんきにいがみあったりユーモアとばしながら脱出する心の余裕などあるはずなく、本作のように「ただ必死に逃げる」のが本当だろう、という理屈は分からなくもないですが・・・
だからってそれをそのまま映画化していいかどうか、面白いかどうかは別問題・・・それが、全米での興行収入成績結果に如実に現れてるんじゃないでしょうか。
 リアルさにこだわるあまり、ほんとに「迫り来る危険と恐怖から逃げまどうだけ」の映画になっちゃって、映画的なカタルシスや満足感に欠ける作品となってしまった感はあります。

 そのくせ、ベタな人間ドラマが無いわけでもない。
 オリジナル版と同じく登場する少年キャラ(ただし、本作の少年はオリジナル版ほどしっかりしてなく、ただの子どもという感じ)をめぐり、その母親との親子愛や、何故か格子の向こう側に入り込んで出られなくなってしまった少年に迫り来る水、果たして救助できるか否か!?という取ってつけたようなシチュエーションがあったり、
 頑固親父ロバート・ラムジー(カート・ラッセル)と、その娘ジェニファー(エミー・ロッサム)、ジェニファーの婚約者クリスチャン(マイク・ボーゲル)という、若いカップルが頑固親父に自分達をどう認めてもらうかという関係や、終盤のロバート最後の見せ場などは、「アルマゲドン」そのまんまでベッタベタ

 でも確かに、今見ればオリジナル版はあまりにもセンチメンタルすぎ、転覆したまま固定されたかのような船内をギャーギャー騒ぎながら探検していく、という緊迫感のなさで、対する本作は危機感、緊迫感という点では大幅にアップしていますし、時代と共に培われてきた最新VFX技術を駆使したビジュアルも迫力満点で、決して悪い作品ではないと思うのですが・・・
 やはり根本的に、話の筋が大きく変るわけでもない「リメイク作品」というものが、そんなに求められているわけじゃあないということなんでしょうか・・・。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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ポセイドン 日本語公式サイトはこちら
監督・製作:ウォルフガング・ペーターゼン
出演:カート・ラッセル ジョシュ・ルーカス リチャード・ドレイファス エミー・ロッサム ジャシンダ・バレット
2006年/米/ワーナー/98分

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インサイド・マン

★本日の金言豆★
本作で脚本家デビューのラッセル・ジェウィルスは、大学でコンピュータ科学を学び、弁護士となり、不動産仲介業で稼いだ資金でヨーロッパや南アフリカの旅に出て、その道中に本作のアイデアを思いついたという。

2006年6月10日公開
 主要スタッフやキャストだけでアカデミー賞受賞5回、ノミネートは12回という超豪華スタッフによる作品。
 しかし、脚本を担当するのは、これが本作デビューの新人というところからは、逆にシナリオのクオリティのみを重視する姿勢が伺えるといえるんでしょうか!?

 冒頭で、観客に向かって独白する形で、完全犯罪の銀行強盗実行を宣言するダルトン(クライブ・オーウェン)。
 彼の一味はペンキ屋に扮し、白昼堂々銀行に押し入る。
 彼らは、銀行内にいた人質全員に、自分達とまったく同じ格好をさせ、何部屋かに分けて閉じ込め、さらに彼らを頻繁に部屋移動させるという方法で、人質同士にも、外を取り囲む警官達にも、誰が犯人で誰が人質なのかワケ分からなくさせていく・・・。
 現場に駆けつけた刑事キース・フレイジャー(デンゼル・ワシントン)は、かつて関わった事件で、12万ドルの小切手紛失で汚職疑惑ありという経歴。あの手この手で犯人との交渉を試みるも、盗聴器は見破られるわ、逆に盗聴し返されるわで翻弄されっぱなし。
 そんな現場の混乱にさらに輪をかけるように、銀行の持ち主に交渉人として雇われたという女性弁護士マデリーン・ホワイト(ジョディ・フォスター)が登場。彼女とその雇い主は、この銀行強盗が単なる金目当てではないことを知っている様子・・・

 人質全員同じ格好をさせることから、その混乱に乗じて逃走を企ててるんだろう・・・とは容易に想像できるものの、完全犯罪というには不十分。それだけでは、盗品の運び出しはできない”はず”だから。
 果たしてダルトンの宣言どおり、完全犯罪の銀行強盗は成功するのか?彼らの真の目的は?銀行オーナーは何を知っているのか?

 緻密に練られた脚本、しかしラストの”完全犯罪”プロットはおどろくほど単純明快。だからこそ、「これならうまくいきそうかな!?」という妙な説得力はあります。
 でも、あまりに単純すぎて、あっさりバレる可能性もそんなに低くないような気が・・・
 この方法だと、銀行強盗一味は一人を除いて全員の身元や素性が基本的に割れるので、警察がしつこく追ってけば結局全員アウトになるんじゃないの!?という素朴な疑問も。
 あと、この銀行のオーナーには、自分の恥ずべき過去に関する秘密が銀行にあるというんですが、だからって犯人がそれを狙ってきたとは限らないのでは!?もし普通の銀行強盗だったら、いらん心配で自爆するだけだったような・・・

 とまあ、突っ込みどころはいろいろありそうなものの、下手するとややこしすぎて分かりにくくなりそうな話を、登場人物も含めてすっきり整理して分かり易く見せているところはさすがです。

 主役級3人の渋さ、上手さは今更言うまでもないところですが、同じくビッグ・ネーム(のはず!?)のウィレム・デフォーは、出番も見せ場らしい見せ場もなく、シナリオ上も重要度の低い役柄。なんだかもったいない!?

 んで結局のところ、これは本当の意味で”完全犯罪”成立と言えるんでしょうか!?
 結局得したのは、キース刑事だけかい!?と、何だか分かったような分からんような、釈然としないものが残る作品。

●オススメ度●
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inside_man_sound.jpgオリジナル・サウンドトラック「インサイド・マン」
2006年5月24日発売

inside_man_book.jpgインサイド・マン 〔洋画文庫〕
2006年5月発売

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監督:スパイク・リー
脚本:ラッセル・ジェウィルス
出演:デンゼル・ワシントン クライブ・オーウェン ジョディ・フォスター クリストファー・プラマー
2006年/米/UIP/128分

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ダ・ヴィンチ・コード

★本日の金言豆★
「ダ・ヴィンチ・コード」原作者ダン・ブラウンは、ミュージシャン(ボーカル兼ギター担当)、母校フィリップス・エクセター・アカデミーの英語教師等を経て作家業に。

2006年5月20日公開
 世界中で売れまくっている原作小説の大ヒットぶりは言うに及ばず、映画の方もせっかくの全世界同時公開なのに、カンヌ映画祭でプレミア上映された際のプレスや批評家の評価、客席の反応といった詳細までニュース報道されるなど、ちょっと先行情報が多すぎ・・・。
 原作モノだからネタバレもへったくれもないため、特に事前情報を遮断して鑑賞に臨む、という気構えでいたわけでもないので、自然と目にするそういう玉石混交の情報にさらされるうち、何だか客観的に観れなくなってしまったような気がしてしまいます( ̄□ ̄;)。
 全米でも記録的な大ヒット(オープニング約7700万ドル、全米歴代13位)、日本でも同じく大ヒット(オープニング約13億、国内歴代14位、先行上映を含まない作品では歴代7位)している割には、当然予想された宗教関係からの熱いバッシングはともかくとして、あっちで酷評されてるかと思えばこっちでスタンディングオベーションだったりと、評価も真っ二つ。
 また、主演トム・ハンクスが来日時のインタビューで、「映画の脚本を読んだときには、あまりにつまらないので出演を断ろうかと思ったけど、原作小説を読んでみたら面白かったので出演することにしたんだハッハッハ」などと発言、こりゃまじで大丈夫かいな!?と滅茶苦茶不安になりましたが・・・。

 一応、原作本も日本発売時に読んだ者としては、
「長くて小難しい台詞が多い原作を、よくここまで噛み砕いて映像化したなあ。」と素直に感心。
 ダン・ブラウンの小説って、もともと映画化を強く意識してるんでしょう、同時並行で進むエピソードを細かく切り分け、それぞれをザッピングするように交互に記述することによって、緊迫感を増すという演出手法がよく使われてて、わざとらしいまでの細かい区切り方に辟易する部分もあるくらいでしたけども、映画化にあたってはそのへんは逆に盛り込みやすかったのかも。

 基本的にはあくまで原作小説に忠実に、省くところは省いてわかりやすくする、そのへんのバランスはそんなに悪くないと思うんですけども。
 しかし根本的に、原作小説の内容が、映画化に向いている題材だったのか!?映画化することによって何か新しい面白さが生まれてたのか?っていう点がはなはだ疑問、なんですよね・・・。

 「ダ・ヴィンチ・コード」が世界中で物議を醸すほどセンセーショナルだった所以って要するに、
唯一神であり神の子であるはずのイエス・キリストという人物像を根底から覆す、その”思想”にあるわけで、
別にその秘密をめぐって大スペクタクル冒険活劇が繰り広げられるわけでもなければ、様々なスパイ道具を駆使した諜報員が潜入捜査したりバトルしたりっていうアクションがあるわけでもない。
 ”思想”を第三者に分かり易く伝える為の表現形態としては、そこに至るまでの歴史的背景や、資料などについての解説を詳細に記述でき、かつそれを読者が好きなペースで読める、小説という形が一番適しているんであって、世界中での小説のヒットぶりがそれを裏付けてるんじゃないかと。

 映像的には、基本的におっさんと女の子が歴史的建造物を巡りながら逃げ回ってるだけの話ですからね・・・。
 例えば「ハリー・ポッター」は、魔法を使うシーン(箒に乗って飛ぶとか、変身するとか)やいろんな魔法生物が出てくるシーンなどがどんなふうに映像化されてるんだろうとワクワクし、観終わったあと「あそこのシーンはすごい迫力だったね~」などと語れるような映像的な見せ場がなんぼでもあるわけですが、本作にはそういうのがまったく無い。
 観終わった後に頭に残っている映像はほんとに、おっさんと女の子が逃げ回ってる印象しかない、という感じ。
 あとは、オールヌードで自縛的SM行為にふける修道僧シラス役ポール・ベタニーの姿に、ファンなら鼻血ブー!?というところでしょうか。

 逆に、わざわざ映画的に見栄えよくしようとして視覚効果を追加したのはいいけどそれがあまりにもショボすぎて、「余計なことせんでいいのに・・・」と思ってしまう箇所がちらほら。
 ラングトンが、殺人事件の被害者が残したメッセージにこめられたアナグラムメッセージを解くシーンや、本作の最重要テーマであるダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」にこめられた暗号を、ティービング(イアン・マッケラン)とともに解くシーンなど、要は本来、原作小説では最高に盛り上がる箇所であるはずのところが、そのまんま映像化したところで単に文章や絵画を前にしておっさんらがしゃべってるだけの絵にしかならないので、文字を光らせてみたり、絵画に書かれた人物を光らせてみたりという、アンパンマンのひらがな教室、お絵かき教室みたいな手法で表現。これがショボすぎる!
 同じやるにしても、もうちょっと光らせ方を工夫するとか、何かやり方はなかったんでしょうか!?まだ、オフィシャルサイトのメッセージ表現の方がカッコよくて良いと思うんですが・・・。
 例の、カンヌ国際映画界でのプレス上映の際には、その謎解きのシーンで会場からクスクス笑いが漏れたというのもうなずけます。あんな表現なら、余計な視覚効果は入れない方がまだましだったんでは!?

 クライマックスでラングトンが最後の暗号にチャレンジするシーンでは、CGを駆使した立体的な映像がその場の情景を幻想的にとりまき、暗号にこめられた壮大な背景とその重さを視覚的に表現しようとするも、逆にこちらは表現が少々オーバーすぎ。
 よくできた暗号っていうのはそういうもんですが、最後の答えやそれに至る謎解きの過程はいたってシンプルなものなので、「何の関係があったねん今の映像は!?」と違和感をもってしまう。

 やはり、原作者が思うほど”映画”という媒体には向いてない内容だったような気がしてなりません。
 まあ、いざフタをあけてみれば十分すぎるほどの大ヒットをかます結果とあいなったので、今更どうでもいいですけども。
 何でも、最初に原作小説の映像化にアプローチしたのは、あの超人気海外ドラマシリーズ「24」のクリエイターのジョエル・サーノウだったそうで、「シーズン3」の原案にと提案したものの、ダン・ブラウン側が「TVだからダメ」と断ったんだとか。
 確かに、謎が謎を呼ぶ展開や、妙にIT機器を駆使して追跡を繰り広げるところなど、いかにも「24」的なところは多く、それはそれで面白そうで、観てみたかった気もしますね。でもそうなるとやっぱり、主役はあくまで不死身のジャック・バウアーでしょうし、TVだと映画以上にレーティングも厳しいでしょうから、ほんとに原案レベルでの採用っていうことになっちゃってたかも。だからダン・ブラウンも嫌がったんかもしれないですね。

 何はともあれ本作の大ヒットを受けて、ダン・ブラウン原作作品のシリーズ化を早くも画策してか!?同氏の作品で、ロバート・ラングトン主役シリーズの第一弾作品である「天使と悪魔」の映画化企画がスタートしたそうですが、映画化するならこちらの方がより面白くなりそうな予感!
 話的には、宗教がらみっていう点で「ダ・ヴィンチ~」とも似たところありますが、そこに”反物質”といういきなりイッちゃってるSFチックな要素が絡み、想像を絶する、でもちょっと笑っちゃうようなプロットが組み込まれていますし、
なんといってもラングトンのアクション度は「ダ・ヴィンチ~」の比ではなく(もちろん彼が格闘アクションするってわけじゃあありませんが)、終盤のクライマックスでは、トニー・ジャーも真っ青の捨て身のスーパーアクションを披露するなど、映像化したら面白くなりそうな見せ場がたっぷりあります。
 逆にそうなると、トム・ハンクス続投でいいのか!?っていう気もしますが、「アメリカ国内で興収1億ドル以上のヒット作を、もっとも続けて生み出した俳優」という肩書きでギネスブックに登録されてしまったほどの超弩級マネーメイキングスターの存在は、今や欠かせないでしょう。本人が嫌がったら別ですけど。

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davinchcode_sound.jpg映画「ダ・ヴィンチ・コード」オリジナル・サウンドトラック
2006年5月17日発売

davinchcode_bunko.jpgダ・ヴィンチ・コード 角川文庫
2006年3月10日発売

davinchcode_tour.jpgダ・ヴィンチ・コード ツアー
2006年9月2日発売

ダ・ヴィンチ・コード 日本語公式サイトはこちら
監督:ロン・ハワード
原作:ダン・ブラウン
音楽:ハンス・ジマー
出演:トム・ハンクス オドレイ・トトゥ ジャン・レノ イアン・マッケラン
2006年/米/ソニー/150分

文字通りギネス級人気トム・ハンクス関連策


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