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森のリトル・ギャング

★本日の金言豆★
オポッサム:中央・南アメリカ、北アメリカ東部からカナダのオンタリオ州までに分布・生息する、フクロネズミ目(有袋目)オポッサム科に属する哺乳類の総称。

2006年8月5日公開
ストーリー
 静かな森で暮らす動物達、長い冬眠から目覚めていざ食料探しに!と思ったら、なんと自分達の住む森は、寝ている間に人間達が作った新興住宅街「森のニュータウン、エル・ランチョ・キャメロット」の片隅の小さな緑地だけに!
 延々と続く長く高い生垣に囲まれ、食料の木の実などは何も無い。
 困り果てた森の動物達の前に現われたのは、アライグマのRJ。既にこの人間達の住宅街をよく知っているらしい彼は、人間達の食べ物の味を教え、人間の食べ物やアイテムを盗み出すことを提案。人間の食べ物の美味しさに味をしめ、RJの提案に易々と乗る動物達。しかしRJには、もう一つ裏の目的があり・・・。


 「平成狸合戦ぽんぽこ」をちょっと彷彿とさせる、人間による自然破壊、住処を追われた動物達、餌を求めて人里に出没する野生動物といったストーリー。それをさらに、ハリウッドCGアニメ的ドタバタコメディ路線に振り切ったという感じ。
 リス、スカンク、オポッサム、ヤマアラシといった、森の哺乳小動物の混合種の群れ、それを束ねるのが爬虫類のカメというワケわかんない動物コミュニティはご愛嬌。それよりも、彼らがまるでX-MENのごとくキャラクター付けされ、その動物ならではの特殊能力をシナリオのキモんところで発揮するところがポイントです。

 絶妙の”死んだフリ”演技で動物のくせに当たり屋をするやつ、全身の針を炸裂弾のように周囲に飛ばすやつ、一軒家を一撃で爆裂させるガス弾攻撃をするやつ・・・いずれも大技小技のギャグをかましたお笑いシーンになっており。なかなか見応えあり。
 秀逸なのは、もともと敏捷性がウリの動物が、炭酸飲料を飲むことにより文字通り”光速も超えて”009もしくはザ・ワールドばりの超加速を可能にするというシーン、意味不明ながらとびきり面白い!
 終盤のクライマックスで、CGアニメーションならではの映像表現とオーバーアクションを駆使し、魅力的かつ最高に笑えるシーンに仕上がっています。

 メッセージ性がけっこう強かった「ぽんぽこ」と比べて、本作はそういう要素はまったくといっていいほど無し。
 自然を切り開いて作られた人間のコミュニティと、土着の野生動物との戦いという構図は、時代に合わせた舞台設定というだけで、基本的には100%ドタバタギャグに徹した娯楽作品。ジャンクフード漬けの食生活、規則でがんじがらめの社会といったアメリカ社会を単純にパロっています。

 劇中ではほとんど触れられてはいないものの、オフィシャルサイトによると、「エル・ランチョ・キャメロット」の住人達には、
・芝生は5cm以下に切りそろえること
・テレビやケーブル放送の受信アンテナは、景観を損ねない場所に設置すること
・騒音を抑えるため、フローリングの床には必ずカーペットを敷くこと
・道路から見える窓用のカーテンやブラインドなどは、住民組合の許可を取ってから取り付けること
などなど、10か条にも及ぶルールと規律が課せられており、違反すると直ちに警告され、罰金が徴収されるとのこと。これまた見事に今の都会のコミュニティを風刺していて、逆にあんまり笑えません・・・( ̄▽ ̄;)
 さすがに日本で、家の内部のインテリアであるカーペットやカーテンまで組合で規制されるなんて話は聞かないですけど、アメリカじゃあよくあるんでしょうか!?

 騒音に関する規律はもう一つ、
・楽器やステレオから流れる音のボリュームは、10デシベルを超えないこと
というのもあって、やたら具体的。しかしこの規律では、騒音おばさんの被害に関しては規制が及ばないのでは!?Σ( ̄ロ ̄lll)
 さすがにアメリカにはまだ出現していないんでしょうか、ああいうツワモノは・・・

 動物達のキャラクターが、どちらかというと一連のアニメーションにおける表情やしぐさ、動き方などによって特徴付けされてる感じで、造形的にはほぼ普通に動物の形しているので、ぬいぐるみやフィギュアなどのキャラクターグッズにはあんまり展開しにくいか!?ま~でも、ストーリー的にも”人間VS野生動物”なので、服着せたりメガネかけさせたりってわけにもいかないでしょうしねえ。
 しかしそれにしても、目も小さいし身体全体の頭身も本物の動物に近い、つまり造形的にはほとんどディフォルメされていないっていうのはどうなんでしょ!?もう少し可愛げのあるキャラクターにディフォルメしてやれば、もっと万人受けしそうに思いますが・・・内容的にすごく面白いだけに少々残念!?

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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morino_littlegang_book.jpg森のリトル・ギャング THE MOVIE NOVEL (単行本)

森のリトル・ギャング サントラ

森のリトル・ギャング 日本語公式サイトはこちら
監督:ティム・ジョンソンほか
原作:マイケル・フライほか
脚本:レン・ブラムほか
主題歌:ベン・フォールズ
声の出演:ブルース・ウィリス ギャリー・シャンドリング アブリル・ラビーン
2006年/米/アスミック・エース/84分



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テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

セックス・レスキュー

★本日の金言豆★
DINS(ダブルインカム・ノーセックス):共働き、セックスレス夫婦。

2006年1月20日発売
 夫の浮気、結婚前の男女交際経験の無さ等、理由はさまざまながら、セックスレスに悩む女性は増えているそう。
 そんな女性の悩みを聞くカウンセリング業務のみならず、「性の奉仕隊」なる男性陣が、無報酬で女性の”性のお相手”をしてくれるという、悩める女性の為の性の相談所「せい」。
 その成り立ち、コンセプト、主催者キム・ミョンガンをはじめ、相談者や「性の奉仕隊」登録男性などのインタビューなどで、「せい」の実態をこと細かにレポート。

 女性編集者である著者が本書内でも繰り返し述べていますが、パートナーとのセックスレスに悩み、自分を追い詰めてしまう相談者の女性に対し、その解決手段としてパートナー以外とのセックスを薦めるというその異色のコンセプトに「逆売春なんじゃないの!?」「女性がわざわざ男にセックスしてもらいにいくなんて!」と、特に女性ならば不快感を覚えるのが普通かもしれません。
 しかし、セックスレスに悩む女性の置かれた境遇というのは、そういう悩みの無い立場の者には例え同性であっても想像しがたいほど、肉体的、特に精神的に過酷なものがあるようです。

 セックスそのものに欲求不満になっているわけではない、誰かに自分自身を見つめて欲しい、触れて欲しい、愛して欲しい・・・そんな感情を解きほぐすマッサージのようなもの・・・「性の奉仕隊」隊員男性によるセックスはそういうコンセプトなのだとか。

 主催者キム・ミョンガンの、幼少の頃から性に囲まれて育ったという生い立ちや、女性に対する独特のポリシー、
 深刻な悩みを抱え、奉仕隊との行為によってそれがどのように変化したのかを語る相談者、
 はたから見ると「やりまくりの性豪部隊」のようなイメージをもたれそうな「性の奉仕隊」隊員の本音など、
 これほど性に関してあからさまに、かつ真剣に語る書があったろうか!と思うほど生々しくリアルなエピソードの数々。

 コンビニで手軽にエロ本が買えるわりに性に関するまっとうな知識も教育も不足している”性の小国”日本、そんな日本人に向けた入門書というにはディープすぎる内容も多分に含まれている本書ですが、男性にも女性にも大いに参考になる”今更聞けないセックス話”が満載。

 ちなみに件の「性の奉仕隊」、隊員募集はたまに公募形式でやってるそうですが・・・私のように”ある意味男の夢の職業だ!”などと思ってるような単なるすけべいだと、面接で「不適正」となること間違いなし、だそうです・・・。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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セックス・レスキュー
大橋希
新潮社



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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

2006年7月22日公開
 全米で公開されるや、オープニング3日間の興収1億3500万ドルと、「スパイダーマン」の1億1400万ドルという数字を大幅に上積みし新記録
 公開初日の約5500万ドルという数字も、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」の約5000万ドルを更新するという、記録づくしの順風満帆な船出。
 これはもう、けっこう当たり外れの激しいブン回し型のホームラン・バッター、ジェリー・ブラッカイマーのというよりは、独特のキャラクター性と魅力に加えファンを大事にする草の根的な努力も怠らないジョニー・デップ人気が大爆裂といったところでしょうか。

 大海原を舞台にした痛快娯楽冒険活劇、原点がぶれない骨太のアクション性と娯楽性、ジョニデ演じるジャック・スパロウの魅力溢れる、時に抱腹絶倒のキャラクター、そして最新VFXで描かれる怪物達。そういえば、こういう何の意味もなく純粋に楽しめる娯楽作品って忘れてたよなあ、と思わせてくれる面白さ。
 でも、エログロのシーンこそ無いものの、大ダコ(!?)クラーケンはもとより、謎の大海賊デイビィ・ジョーンズとその異形の手下達など、けっこうリアルで気色悪いキャラクターも多数登場、大人の少々高度な恋のかけひき要素なんかもあり、あんまり小さいお子さんよりは、少なくとも小学校以上向けか。

 映画関連の論評などでは、本作と「スター・ウォーズ」シリーズとの類似性が多数指摘されている模様。曰く、
ジャック・スパロウ=ハン・ソロ(ちょいワルのならず者、でも根は善人キャラ)、
ウィル・ターナー=ルーク・スカイウォーカー(真面目な青年ヒーローキャラ)、
エリザベス・スワン=レイア・オーガナ(勝ち気でおてんばなお姫様キャラ)という主役3人のキャラ付けや人間関係(三角関係っぽいところ)。
●シリーズ2作目にして、ウィル(=ルーク)の死んだはずの父親が出てくるところ。
●ピンテル&ラゲッティという、お笑い担当のヤセとデブの凸凹コンビが出てくるところ(C-3PO&R2-D2)。
●ジャックの愛船ブラックパール号が、いろんな持ち主のもとを渡り歩くところ(ミレニアム・ファルコン号)。
●本作序盤で、ウィルやジャックが木に縛られてギャートルズ焼きされそうになるところ(ジェダイの復讐でイウォークに捕まるエピソード。C-3POが神に間違えられるのと同じようなシチュエーションもある。)
●本作が完結せず、第3作へ”続く”展開になっているところ(帝国の逆襲)。(ちなみに第3作での消息が最も気になるキャラクターも上記類似対応で同じ・・・)

 なるほど、確かに似てるっちゃあ似てるかも。というより、娯楽作品の名作に対するオマージュとして、あえて入れているシーンや設定なんでしょうね。
 私としてはむしろ、冒険活劇といえばこれ!「インディ・ジョーンズ」へのオマージュというべきシーンの多さに目を惹かれましたけども。
●序盤、ジャックが島から脱出するシーンで、大勢の・・・(「レイダース 失われたアーク」の序盤、水上飛行機に乗り込んで脱出するシーンそっくり!)
●同じく序盤、人骨製の丸い檻に閉じ込められた海賊達が、檻ごと転がって脱出(大きい丸いものが転がるシーンといえば「レイダース」!)またここで、目もくらむほどの断崖絶壁に渡された吊り橋は「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」を髣髴とさせる!?
●中盤、ウィルがデイビィ・ジョーンズの船に・・・(「レイダース」で潜水艦の”外に”掴まったまま何百キロも移動したインディ。あんときゃめっちゃ突っ込まれました・・・)

 スター・ウォーズシリーズと同じく、インディ・ジョーンズシリーズも大好きっ子な私の目に留まっただけでもざっとこんな感じ。私はそれほど幅広くいろんな作品を見てるわけでもないので、もしかしたら他にも、過去の名作娯楽作品のオマージュが盛り込まれているのかもしれません。そういうのを探してみるのも楽しみ方の一つかも。
 そういえば、巨大な球の中に人が入って転がすっていうのは、ジャッキー・チェンもやってましたね確か。透明のビニールの球に一人で入って。もちろんジャッキー様ですから、CG無し!の体当たりアクションでしたけど。

 「さらば、ジャック・スパロウ・・・」の宣伝コピーがバッチリ効いてくる衝撃のラスト、続きが気になってしょうがない!
 2作品分撮影しておいて連続して公開したと言えば「マトリックス」シリーズなんかもそうでしたが、しかしあっちが約半年くらいの間隔だったのに対し、こちらは約10ヵ月後の2007年5月26日ですよ!まじですかあ~気になるウ~!

 そうそうそれで思い出した、全然関係ないんですけど、最近の海外テレビドラマのDVDリリースタイミングについて一つだけ文句言わせてください!
 「プリズンブレイク」発売元!!あざとすぎるよ商売の仕方が!
 シーズン1の7枚目、第13話まで発売しておいて、続きが出るのが2006年12月!?待たせすぎじゃあ~!!気になるっちゅうねん!どうなるねん保健室の上と下で!!

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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TVゲーム
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト ゲーム

書籍
パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト アニメ小説、文庫

サントラ
pirates_of_caribbian2_music.jpgパイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト サントラ

おもちゃ、ホビー
pirates_of_caribbian2_hobby.jpgパイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト フィギュア他

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト 日本語公式サイトはこちら
監督:ゴア・ヴァービンスキー
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:テッド・エリオットほか
出演:ジョニー・デップ オーランド・ブルーム キーラ・ナイトレイ ビル・ナイ
2006年/米/ブエナ・ビスタ/未定



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テーマ : ジョニー・デップ - ジャンル : 映画

ディセント

2006年7月15日公開
 登山家は、何故山に登るのか!?と聞かれれば「そこに山があるからだ。」と答える。
 では、洞窟探検が好きな人は、「そこに穴があるからだ。」という感じなんでしょうか!?
 険しい坂道をひたすら登るという肉体的苦痛はあるものの、少々薄いけどきれいな空気が吸える、眺めがよくて気分転換にもなる等、それなりのメリットもありそうな登山に比べて、
 洞窟探検っていうのは、空気は良くないどころか下手すれば毒ガスが溜まってるかもしれないし、眺めは真っ暗だし、狭いし・・・何が楽しくてわざわざ出かけて行ってまでやるのか理解に苦しみますが・・・
 そんな穴倉大好きな人達が巻き込まれる、常識を超えた異常事態を描くホラー・アクション。

 冒頭、主人公が交通事故に合い、子どもを亡くします。
 自分だけが生き残ってしまったことに罪の意識を感じる主人公が、事故の1年後、友人達と洞窟探検に出かけます。
 最初はちょっと変わったピクニックぐらいのノリだったのが、洞窟探検大好きな友人の悪フザケのせいで命がけの危機的状況に。しかも、その洞窟の闇の中には、得体の知れない”何か”が潜んでおり・・・

 この”得体の知れない何か”の設定は、同じくイギリス映画の「レイジ34フン」とよく似てまして、あれを「エイリアン」シリーズで言うところの「1」に例えるなら、本作はまさに「エイリアン2」。未知の恐怖と、数の恐怖

 しっかし、全体的に筋立てが無理やりっぽいというか・・・。
 まず冒頭の交通事故と、その後のメイン展開とは、思わせぶりな演出を多用しているわりに、何も関係ないですし。
 事故で死んだ子どもが、幽霊なのか罪の意識の具現化なのかよくわからない設定で劇中何度も出てくるのも、結局何だったのかさっぱりわからない。

 そして、闇に潜む”ヤツラ”にいたっては、無理ありすぎでしょ!
 どういう生態系の中であんなのが生き延びてんのか!?そんでまた、それが世間にまったく知られてないなんてことがありえるかあ!?
 要は、暗闇でバケモノと追いかけっこする映画が作りたかった模様。イギリス人って好きなんですかねそういうのが・・・

 最初は事故のトラウマもあって弱々しい感じの主人公が、終盤には”人間プレデター”みたいに豹変しちゃうのもまったく意味不明。他の登場人物が劇中の台詞で「どうしちゃったの!?」と思わずつぶやくのが笑えます。ほんと、どうしちゃったのよ!?

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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ディセント 公式サイトはこちら
監督:ニール・マーシャル
総指揮:ポール・スミス
製作:クリスチャン・コールソンほか
出演:シャウナ・マクドナルド ナタリー・メンドーサ オリバー・ミルバーン モリー・カイル
2005/英/エイベックス・エンタテインメント=トルネード・フィルム/99分/R-15



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テーマ : 映画レビュー - ジャンル : 映画

サイレントヒル

2006年7月8日公開
 バイオハザードより怖い!?っていううたい文句で、日本のヒットゲームコンテンツがまたもやハリウッドで映画化!
 まずはこの、日本の優良文化の輸出現象に素直に拍手を送りたいですね。

 しかも本作、ゲームの映画化版と侮る無かれ、その作品性、芸術性、映像クオリティの高さは絶品!
 さすがは「ジェヴォーダンの獣」でその独特の映像とストーリー・センス爆裂のクリストフ・ガンズ監督の面目躍如。
 ハリウッドで誰が呼んだか「ゲーム映画化作の申し子」的な肩書きをひっさげて、ゲームの映画化作品を撮りまくり、映画化っつ~より”ゲーム画面を使った映画作り”的な作風で駄作を連発するウーヴェ・ボルに説教してやってほしいくらいです。

 いきなり冒頭から、夢遊病で崖っぷちに立つ娘シャロン(ジョデル・フェルランド)、何故か娘が口走る「サイレント・ヒル」という言葉を頼りに、30年前の事故で廃墟になった街「サイレント・ヒル」を探し出し、娘の謎を解くために乗り込む母親ローズ(ラダ・ミッチェル)、その後を追う夫クリストファー(ショーン・ビーン)・・・。

 ゲームをやったことある人なら、大体の”サイレント・ヒル的お約束”みたいなのが分かった上で観れるのかもしれないですが、私のようにゲームをやったことない人にとっては、このシナリオはかなりぶっとんでおり、ハチャメチャで難解なもののように映ります。

 タイトルでもあり本作の主要舞台となる「サイレント・ヒル」は、4つの顔をもつ街として描かれます。
 回想シーンでは、レトロな雰囲気だけど普通に活気のある街。
 クリストファーがローズを追って来た時は、人気の無い、ある意味普通の廃墟。
 ここまでは普通なんですが、本作らしさはここから。
 ローズが歩く街は、何故か濃い霧にどっぷり覆われ、雪のように白く大粒の灰が常にしんしんと降り続く。霧のせいなのか、どこに行っても視界がはっきりしない感じ。
 そしてもっともぶっとんだ顔を見せるのが「闇モード」!?とでもいうような謎の現象。
 街に潜む正体不明の怪物達、それが姿を現し壁に触ると、触れたところから建物内部が不気味に変化、壁は生皮をはがした肉のようになるわ、床は地獄の底が抜けるようにバリバリはがれるわ、不気味な怪物がわらわら出てくるわ・・・

 ビジュアル的にはものすごいインパクトがあり、ただグロいだけでなくある種芸術的な美しさも併せ持つといってもいい映像表現は見応え十分なんですが、それはさておき正直、初見では何のこっちゃさっぱりワケわかりません。
 ローズの身に何が起こってるのか?「サイレント・ヒル」の街に隠された秘密は?街の不気味な変化やバケモノたちは何なのか?シャロンはどうなったのか?
 観客を突き放すかのごとく、何の説明も無しにノンストップで進むシナリオと急激な場面展開、文字通りの異次元空間映像の連続に、かなり戸惑うことは確か。
 しかしご安心あれ、ラストですべての謎は氷解、劇中にジグソーパズルの断片のようにはりめぐらされた不可思議な伏線やエピソードが、ラストの物悲しくも切ないエンディングでピッタリとはまっていきます。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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silent_hill_book.jpgサイレントヒル 角川ホラー文庫

サイレントヒル 日本語公式サイトはこちら
監督:クリストフ・ガンズ
総指揮:ビクター・ハディダ 山岡晃ほか
出演:ラダ・ミッチェル ショーン・ビーン ジョデル・フェルランド ローリー・ホールデン
2006/米/松竹/126分/PG-12



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テーマ : 映画情報 - ジャンル : 映画

LIMIT OF LOVE 海猿

2006年5月6日公開
 ちょっと前まで主流だった”テレビドラマ→映画化”というヒットコンテンツのメディア回遊現象を、漫画を映画化→ヒット→テレビドラマ化と、見事逆流させてしまい、そのプロセスの流行の先駆けともなった作品。さすがはオピニオンリーダー(!?)だけあって、今度はテレビドラマのヒットを受けて銀幕に返り咲き、公開されるやシリーズ最高の大ヒット!!まさに回遊したシャケが金の卵しょって帰って来たようなもの!?

 私は前作の映画版は観たものの、テレビドラマ版は未見なんですけども、シナリオ的にはテレビドラマの続きって設定になってるんでしょうか!?
 前作映画版ではワケのわからん出会いから何となくいい関係になって終わってた主役の男女二人、仙崎大輔(伊藤英明)と伊沢環菜(加藤あい)は、本作ではもう結婚式の日取りがどうのこうのという間柄に発展。

 しかし、潜水士として経験と実績を重ねるにつれ、それに伴う様々な重みや苦しみを背負い、思い悩む仙崎。それが原因で、環菜との仲もギクシャクしたものに・・・

 って、本作冒頭でそれを象徴するシーンがあるんですけども・・・これは事情はどうあれ、男の立場からみても「仙崎サイテー!!」と言いたくなるようなもの。衆目を集める場所で(それは仙崎のせいじゃなく環菜がドジなんですけど)劇的にプロポーズ!どころか、正反対のことを言うという・・・女性からみて、仙崎のこの行動、許せるんでしょうか!?
 もしかして、テレビドラマ編でさらに深く培った愛情と絆が二人の間にあり、ちょっとやそっとじゃ壊れないっていう感じになってんのかもしれないですけど、ドラマを観てない私としては
「こりゃ即別れるって言われてもしゃ~ないんじゃないの!?」ってくらい仙崎君あんたヒドイよド頭から!

 そんなこんなで気まずいままの二人、仙崎は、鹿児島沖3キロで座礁した大型フェリー・くろーばー号の救助に向かいます。
 9階建ビルに匹敵する巨大な船内、195台もの車両を積載し、引火すれば大爆発の危険も。そして何故か都合よく非常用システムはすべて破損。逃げ惑う620名もの乗客。で、当然お約束どおり、昨日気まずいまま分かれた環菜も乗客としてフェリーに乗りあわせています。

 環菜は普通に無事救助されるものの、バディの吉岡哲也(佐藤隆太)、身重の女性(大塚寧々)、怪我人(吹越満)といった要救助者二人らとともに、沈み行く船内に閉じ込められてしまう仙崎!
 ニュースでそれを知り、陸上で仙崎の身を案じる環菜!
 海上保安庁で救助の指揮をとり、重責と親心とで葛藤する先輩上官(時任三郎)!
 様々な立場に置かれた人々の心情が交錯し、そんなことはお構い無しにノンストップで刻一刻と死の渕に向け沈み行く船・・・
 このへんのドラマの描きっぷりが熱い!熱すぎる!

 作品冒頭で女性ファンを一気に敵に回したかもしれない仙崎君も、中盤以降は怒涛の男っぷり発揮でおいしいところ総取り。
 特に、環菜に胸の内をさらけ出すシーンは、できすぎの感も否めないもののやっぱり熱く感動。・・・でも、ああいう極限状況だからしょうがないんですけど、これはこれで女性にしてみればめちゃめちゃ恥ずいような気が・・・やっぱでも嬉しいもんですかね!?仙崎君のせいでああなったわけじゃないですしねえ。

 国内ヒットコンテンツの例に漏れず、本作もハリウッドからリメイクのオファーが殺到しているそうで。
 つい先日、かなり似た内容の作品をリメイクして大ゴケさせたにも関わらず、懲りないというかよっぽどネタが不足しているのか・・・
 まあしかし、「沈み行く船内」という閉じられた世界だけを描き、乗客たちの緊迫した脱出行のみを淡々と描くパニックアクション映画だった「ポセイドン」と、
 救おうとする者、見守る身内、それを取り巻く野次馬たちといった様々な立場の人間の心情を見事に描き分けた熱い人間ドラマである本作とは、根本的にコンセプトが違いますし、似て非なる作品というべきでしょうね。
 本作にも、水没した船内通路を潜水して移動するシーンなど、「ポセイドン」へのオマージュ的なシーンが何度かあるし、そもそも「沈没する船からの脱出」というコンセプトからして似てるにもかかわらず、両作の鑑賞後の印象はまったく異なります。

 リメイクするとしたらどういうキャスト&スタッフ布陣になるのか・・・海モノ映画といえば、ウォルフガング・ペーターゼン監督!!・・・は絶対なさそう(^^;
 海モノと言えばもう一人、忘れちゃいけないジェームズ・キャメロン監督・・・も日本の漫画の映画化でお忙しいみたいですし、もう船沈めんのはいいよって言いそう。
 ここは真面目に、人間ドラマとチームワークを描かせたら天下一品、「M:i」シリーズ最新作も同様の手法で(興行成績はともかく)シリーズ最高のヒューマンドラマに仕上げたJ.J.エイブラハムズってのはどうでしょう。
 キャストはまあ・・・若手の美男美女ならだれでもって感じですかね。じゃあブラピとアンジェリーナ・ジョリーで。クランクインまでに別れてなければ。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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limit_of_love_umizaru_book.jpgLIMIT OF LOVE 海猿 小学館文庫

limit_of_love_umizaru_sound.jpgLIMIT OF LOVE 海猿 オリジナル・サウンドトラック

LIMIT OF LOVE 海猿 日本語公式サイトはこちら
監督:羽住英一郎
原作:佐藤秀峰
原案:小森陽一
脚本:福田靖
音楽:佐藤直紀
主題歌:伊藤由奈
出演:伊藤英明 加藤あい 時任三郎 佐藤隆太 大塚寧々 吹越満 石黒賢
2006/東宝/118分



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カーズ

2006年7月1日公開
 ハイクオリティなCG映像と、心を震わせる感動のストーリーを併せ持つCGアニメーション映画を矢継ぎ早に世に送り出し、世界中に抜群のブランド力を誇るピクサーがまたまた世に送り出すハイセンス&大感動の物語・・・それはなんと、車が支配する世界!

 「ファインディング・ニモ」でも、魚の造形はほとんど変えることなく、目や口などの微妙な表情と、ヒレなどのアクションのみで見事に魚達を擬人化し、服を着せたり道具を使わせたり、ヒレがほとんど手足のようになっていたりと、魚を擬人キャラクター化したというより人間を魚化したような「シャーク・テイル」とは一線を画すセンスの良さを見せつけたピクサーですが、本作ではさらにそれを推し進め、生き物ですらない”車”を擬人化。

 これが本当にすばらしい!
 車のフロント部分って元々人の顔っぽくデザインしてあるので、バンパーが口でライトが目っていう具合に顔に見立てキャラ化するってのがマンガ的手法でよくあるパターンですが、本作のキャラクターはフロントガラス部分いっぱいに大きく目を描き、口は口でトップ部分にはっきり描く。ライトやバンパーといったディテールはあえてそのまま残すことにより、各々の元ネタ車種に則したデザイン的個性になっていますし、目や口の形や動きは車のデザインに関係なく自由度を持たせられるので、それだけでも非常に豊かな表情を持たせることに成功しています。

 さらに、ボディ全体を軟体動物のように曲げたり伸び縮みさせたり、タイヤを手足に見立てて曲げたり伸ばしたり、サスペンションごとタイヤを車体から外して伸ばしたりといった、昔ながらのコメディックなアニメーション・アクションを巧みに織り交ぜ、車ってことを忘れてしまうほどの表情の豊かさ、人間くささを表現。
 このへんのCGの扱い方、動かし方は相変わらず本当に上手いですねえ。

 しかし余談ですが、映画という媒体向けに最適化され、CGならではの動きを極限まで追求した反面、あんまりキャラクターグッズには向かないか!?
 静止画で見ると単に、ボディに目と口がついたキレイな車、でしかないですし、玩具的なギミックで再現可能な変形や仕掛けもないですもんねえ・・・。
 実際には、いろんな玩具メーカーからミニカー的な玩具が山のように発売されていますが、どうでしょうイマイチ物足りないものが!?
 超軟質ゴムのボディに形状記憶合金的なもので組んだフレームを入れ、ボディ全体からタイヤにいたるまでグニャグニャ曲げられて、レンジでチンすると初期状態のまっすぐボディに戻る!みたいな「カーズ・フルアクションフィギュア」なんか作ったら面白そうじゃないですかね!?

 ピクサー作品が常に高い評価を受けるもう一つの理由はそのストーリーの良さにあるわけですが、本作も、今日本で最もハラハラしてる頑固親父・宮崎駿を筆頭に、笑福亭鶴瓶、リリー・フランキー、伊藤淳史、清水ミチコといった脈絡のないメンバーがそろって絶賛!!・・・しているのはCMですから置いといて、お世辞抜きに抜群にいい話!
 単なるお涙頂戴物語ではなく、男の友情物語あり、古き良き時代を見直させるものありで、けっこう熱いものがあります。

 それにしても一時は、元ディズニーCEOのマイケル・アイズナーと、ピクサー会長のスティーブ・ジョブスの不仲が原因で、本作でディズニーでの配給契約が切れるのを期にディズニー&ピクサーコンビ関係は終焉かと思われ、権利がディズニーに残るためにピクサー抜きでディズニーが勝手に作ったる!と宣言された「トイ・ストーリー3」をはじめ「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」といった名作の続編に、いろんな意味で熱い期待が高まった(!?)ものの、その後ディズニーの新CEO、ロバート・アイガーに変わってからは一転して両社の関係は改善、提携関係延長どころか一気にディズニーがピクサーを買収
 ジョブスはディズニーの取締役になるわ、本作監督ラセターは、買収により誕生する合併会社におけるクリエイティブ部門の最高責任者になるわ、しかもディズニー側のクリエイティブ部門の主任アドバイザーも兼ねて、テーマパーク設計などにも力を貸すことになるわ・・・ホンの少し前まで喧嘩別れ同然だった会社同士とは思えない超蜜月ぶり。
 世界に名だたる大会社とはいえ、内実はこんなもの、トップに立つ人間の意向一つでどんな重要事項だろうとホイホイ変わるし簡単に決定されてしまうもんなんですねえ。

 しかし、客観的に考えて、ピクサーにとってはこれってはたして良かったことなんでしょうか!?
 クリエイティビティに関してはピクサーはもはや完全にディズニーに対して”胸を貸す”存在なわけで、ディズニーにとっちゃあ神の手を手に入れたようなもんでしょうが、ピクサーにとっては、前出の”過去作品の権利を守る”以上の意味ってあまり無いのでは!?  ラセターが作るテーマパークってのもそれはそれで興味深いものはありますが・・・そういう仕事が忙しくなるおかげで、監督する映画作品が減るんじゃないかっていう、そっちの方が心配・・・

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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cars_sound.jpgディズニー・ピクサー カーズ オリジナル・サウンドトラック

cars_toys.jpgカーズ おもちゃ関連

カーズ 日本語公式サイトはこちら
監督・脚本:ジョン・ラセター
音楽:ランディ・ニューマン
声の出演:オーウェン・ウィルソン ラリー・ザ・ケーブル・ガイ ボニー・ハント ポール・ニューマン マイケル・キートン
2006年/米/ブエナ・ビスタ/96分

ジョン・ラセター関連作品


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