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いやでもわかる株式
エクイティファイナンス(新株発行に繋がる資金調達):時価発行、転換社債、新株引受権付き社債、株主割当増資など様々な選択肢がある。
1991年7月発売
2005年初頭、日本中のメディアを連日騒がせ、あちこちににわか株式ウンチク評論家を輩出することになった、フジテレビVSライブドアのニッポン放送買収騒動。騒動全盛期の頃はもう毎日のように双方からあの手この手の買収戦術が繰り出され、メディアもネタに困らず、たかが一企業を買う買わないの話に日本中が一喜一憂、賛否両論。そんな熱狂も喉もと過ぎれば落ち着くところへ落ち着き、既に遠い昔の出来事になりつつあります。
終わってみればほんとにどうでもよかったあの騒動の唯一の功績として、一般の人々がいっそう株式や会社の成り立ち、仕組みといったものに興味を持つようになったというのがよく言われます。かくいう私もその一人、前々から株式会社だの株主だの買収だのってのはよく耳にしてはいたものの、具体的な仕組みや法律についてはそれほど詳しくはなかったという方がほとんどではないでしょうか。
そんな諸兄にもってこいの、タイトルどおり株式のしくみを分かりやすく解説した書がこちら。
本書の冒頭にもありますが、これは決して”運用の指南書”ではありません。最近ほんとによく見かける”株投資の成功者”による”株での儲け方”を指南する解説書ではなく、純粋に”株式とはそもそも何か?””株式上場や資金調達の方法は?”といったことを、小説風の文体で分かりやすく解説しています。
いってみれば一時期流行った”マンガでわかる●●”みたいなノリの小説版といった感じ。「グロース機械工業」なる架空の会社の株式上場をめぐって、社長や証券会社の営業マン、個人株取引に興味のあるサラリーマンといった架空の登場人物の会話形式で解説が進みます。
これがマンガだと、またこの手のマンガを書く作家さんに正直あまり絵の上手い人がいないのもあって、キャラクターから台詞からものすごくわざとらしさが目立ち、また情報量が希薄になってしまうため解説書としても物足りない内容になってしまいがちですが、本書のような小説形式だと意外にこれがしっくりきてます。
文体も平易で分かりやすく、株式の専門用語のオンパレードにもかかわらずすごく読みやすい!これは単に小説形式だからというだけでなく、編者の言葉の選び方、文体の上手さといったところも大きいでしょう。
まあ、そもそも株式に詳しくなる必要があるのか!?という根本的な問題もありますね・・・自分で会社を興そうとする企業家か、熱心な個人株式投資家でもない限り、別に株のことなんか一生知らなくても個人的には何も困ることはないかもしれません。
でもまあ、件のメディア買収騒動の例にもみるように、もはや社会の成り立ちと株式というものが切り離せないものになってる昨今、やはり最低限の知識はもっておいた方が、居酒屋でのちょっとした株トークに入っていくのにも困らなくていいってもんでしょうね。
それくらいの軽いノリで、株式の世界をざっと俯瞰して知ることの出来る良著です。
●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)
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