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海猫
海猫渡る:俳句の季語。”ごめわたる”春に海猫が渡ってくること。
「失楽園」の森田芳光監督作品で、今もっとも旬なモデル女優・伊東美咲の大胆濡れ場が話題とくれば、いろんな意味で興味をそそられずにはいられない本作。
暗い!なんでしょう全編を覆うこの陰鬱な空気・・・。出てくる人みんな、日々の生活におわれて疲れ果てたような表情か、不倫の恋に思い悩むやつれた表情ばかり。台詞も最小限、音楽はしっとりと心に響く音色が印象的ではあるものの、スローな曲調は物語の暗さを最大限に助長。
なかなか見る機会のない漁師さんの家庭生活や、昆布漁のやり方、その後の加工処理の流れなどがさりげなく描かれているのは非常に興味深いのですが、にしてもなんでこんな陰気なんでしょう?
超肉体労働である漁業がそんなに面白おかしい職業だとは、私も含めて誰も思っていないと思うんですが、にしても実際の漁師さんは日々をもっと豪快に、勢いよく過ごしてるもんじゃないんでしょうかね?
昆布や獲物が不漁で生活が干上がってしまって暗くなるってんなら分かりますけど、見たとこ昆布大漁って感じだし。こんなに陰気で漁師がつとまるの?せっかく漁師が主役の映画なのになんだかイメージダウンにしかなってないような気がしてしまいます。
その上、私生活、性生活はドロドロだし。伊東美咲で都合5回、小島聖で都合2回、角田ともみで都合2回と、それぞれ短時間ながらたたみかけるように連発される、そこそこ際どいラブシーン描写、必然性があるのやら無いのやら・・・どっちかっつ〜と、森田監督作品にはこれがなきゃ!みたいなノリで入れてません?
序盤、息子の愚行をさして咎めもしないバカ親ぶりの三田佳子、すわドキュメンタリーか!?と違う意味で面白かったですが、全体的には芯の通ったいい母親役。
無骨で頑固、そのわりに女好きという漁師役の佐藤浩市、いかにもお坊ちゃん的で甘ったれな次男坊役の仲村トオルといったベテラン勢はなかなかのハマリっぷりで良い味出してます。
その佐藤浩市の不倫相手役の小島聖、めちゃめちゃ老けてません!?20年後の現在という設定でようやくハマッてる感じ。
監督曰く、”日本の風土や四季を生かした人間ドラマ”というコンセプトは、その意気や大いに良しと思いつつ、本作では少々空周り気味・・・良くも悪くも、昔ながらの暗〜い邦画という感じです。
●オススメ度●
★ 私は面白かったです(*`ー´)
海猫 サウンドトラックCD
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海猫
監督:森田芳光
出演:伊東美咲、仲村トオル、佐藤浩市、三田佳子、ミムラ
2004年/日本
伊東美咲、良い女優さんです
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