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デセプション・ポイント

★本日の金言豆★
シュモクザメ:英名”ハンマーヘッドシャーク”。全世界に生息し、日本でも見られる。頭のかたちが撞木(鐘などを鳴らす棒)に似ていることからこの名がついた。

2005年4月1日発売
 ロン・ハワード監督、出演トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニー、アルフレッド・モリーナといったなかなか興味深いスタッフ&キャストで製作進行中の話題作「ダ・ヴィンチ・コード」。
 世界中でベストセラーとなった原作から遡ること約2年前に出版されたノン・シリーズ作品が本書。

 アメリカ大統領選を舞台に、対立する両候補の駆け引き、それに絡めて政治的に利用されるNASA(米国国家航空宇宙局)及び宇宙開発事業の民営化問題、そして謎の隕石をめぐる攻防を描くSF(!?)ミステリー。

 大統領選における両候補の政治的攻防や、隕石に関する物質的・化学的描写の緻密さは秀逸。
 「ダ・ヴィンチ・コード」でも炸裂していた著者の膨大な資料・情報収集、及び卓越した分析・推理能力が、2年前のこの時点で既に確立されていたのがわかります。
 高潔な理想を掲げる優秀な政治家と、利権をもくろむ米大企業のバックアップを得ながらそれを巧みに覆い隠し自らの政治理念に脚色して支持に繋げる政治家。まさに今現在の政治の世界、米国の大統領の実像にぴったり。そのものずばりという感じです。

 しかしその反面、政府の陰謀説や、公表されない技術といったものを少々勘ぐりすぎでは?という”Xファイル”な面が多々あり、それが折角の緻密で重厚な政治ドラマのリアリティを削いでいる気がします。
 私世代は真っ先に往年のアクションスター、チャック・ノリスを思い浮かべてしまうアメリカ軍特殊部隊”デルタ・フォース”が使う超ナノテク兵器や、政府が秘密裏に開発しているという設定の宇宙推進用ロケットエンジンなどがそれ。
 すっごく真面目に隕石の科学的組成、隕石と特定できる根拠などを論証しているわりに、さしたる技術的根拠もなしにすごい高性能のナノテク兵器を駆使して縦横無尽に活躍するデルタ・フォースの描かれ方は、物語の流れからいっても非常に違和感を覚え、重厚なドラマ性を一気に安っぽいSFチックなものにしてしまっています。

 それぞれが独立して、主軸として描かれていれば説得力あったと思うんですけどね・・・まったく相容れない2つの要素を絡めたばかりに、なんか”軽く”なっちゃってるな、と少々もったいない気がしてしまいます。もっと他の現実味のある手段に置き換えることも可能そうに思えるだけに・・・。

 全編、2~3箇所で同時進行するさまざまなシチュエーションが短いエピソードで区切って描かれ、ザッピングのようにそれらが目まぐるしく切り替わり、全体として見事に1つの主軸に沿った物語として進行する構成はやはり見事。どんどん先を読みたくなる、息詰まる緊迫感に満ちたサスペンスに仕上がっています。

 本来この物語に説得力を持たせるべくちりばめられているはずの化学・技術的知識の数々が、件のSF的要素のおかげで信憑性が無くなってしまっているのが残念。事実に基づき、かなり事実に近いことも含まれているでしょうに・・・。

 ちょっともったいない感が強いものの、総合的には気軽に読める上質のアクションサスペンス作品です。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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デセプション・ポイント
著者:ダン・ブラウン
訳者:越前敏弥
角川書店

ダン・ブラウン読み応えアリ

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