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生首に聞いてみろ

★本日の金言豆★
人体の彫刻でもっとも表現が困難な部位は、目。

2004年9月発売
 作家自らが作中に登場し、事件を解決する探偵役を担う形式のミステリー小説。
 このショッキングなタイトル、冒頭部分を読み進めるとすぐにその由来は分かったような気になります。しかし最後まで読み進めて初めて、そんな生易しいものではない、本当にいろんな深い意味がこめられたタイトルであったことが分かります。

 登場人物数や全体の長さ、章構成、プロット構成の複雑さなどが絶妙のバランスで読みやすく、物語がすっきり頭に入ってくる感じ。
 難を言えば、登場する二組の兄弟の関係性が物語の重要なプロットとなっているんですが、どっちが兄でどっちが弟だっけ!?誰と誰が結婚してて、この子はどっちの子だっけ!?と少々混乱する部分も・・・。まあ、じっくり読めばそれほど惑わされるような書き方もされていないので、許容範囲内ですが。

 本作の最大の肝、人体モデルの石膏像の製法についての記述は、専門的ながらわかりやすく、私のような素人でもその製造工程をありありと思い描くことができ、勉強にもなります。人体で型取った石膏像って、身体の部分ごとに型を取って、つぎはぎして仕上げていくもんなんですね~。まあ確かに、コインじゃあるまいし上下裏表だけの一発型取りじゃあ複雑なポーズが作れないのは当たり前ですけども。

 正直、事件の真犯人の謎解きはともかくとして、その犯行動機が過去の犯罪にも遡るんですが、そこの部分は少々懲りすぎというか、現実離れしすぎている感はあります。ちょっと常人の常識では考えられないような行動を、”芸術家の情熱ゆえに”みたいなよくあるご都合主義的な論理で無理やりこじつけられている感じ。あまり私達にはなじみのない彫刻家の世界が舞台だけに突っ込みようもないので、あ~そういうもんかな~と思って読むしかないんですけどね。

 緻密にはりめぐらされた伏線に最後まで驚かされる、おススメのミステリです。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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生首に聞いてみろ
法月綸太郎
角川書店

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