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ヒトラー 最期の12日間

★本日の金言豆★
ヒトラーと、彼を作品で痛烈に批判したチャップリンは、同い年で誕生日も近い(チャップリンが4日年上)。

 今の世の中で独裁者といえば、ツッパリ国家イラクのフセインか、拉致国家の金正日ですが、世界史上最も悪名高い独裁者といえばヒトラー。
 いかにも悪人!というキャラ立ちした独特の風貌や、演説等で魅せる圧倒的カリスマ性はあまりにも強烈で、誰でも強い印象を受けずにはいられません。
 彼がしでかした、ユダヤ人600万人虐殺という残虐の極みである行為も、ユダヤ人監督によって映画化されましたし、他にも”ナチ=悪の権化”という図式で様々な形で映画のモチーフになってきました。収容所からトンネルを掘って脱走する映画もありましたし、ハリウッドを代表する冒険家もナチが宿敵だったりします。

 しかし、ヒトラー本人や、ナチス・ドイツそのものを中心に据えて描いた作品はこれまで皆無。何しろ、あらゆる文化的表現において一国がこれほどタブー視されたものも珍しいんじゃないかというくらい嫌われてましたからね・・・。十字記号の先をちょっと曲げちゃうと、「カギ十字に見える!NG!」みたいな感じ。その状況は今現在もまったく変わりません。

 やはり、ドイツ自身が自らの歴史の暗部を描くってとこが本作のミソ。  これまで謎のベールに包まれてきた、ヒトラーが自殺し終戦を迎えるまでのベルリンの内と外の様子を、元秘書の証言をもとに極めて緻密かつリアルに描いています。

 ま~でも、”誰もが悲劇とわかっている話を娯楽映画として成立”させた「タイタニック」や「シスの復讐」とは、その悲劇の質も重さも違いすぎ、本作の場合は”娯楽性”が介在する余地はまったくありません。
 追い詰められ視野狭窄し、妄言を吐き続ける独裁者、彼を取り巻く狂信者や裏切り者、何もわからないまま悲劇に巻き込まれていく者・・・確かに、単に独裁者の最後というだけでなく、その時現場にいた人たちの行動や意識といったものをここまでリアルに描いた作品は皆無ですし、これからも現れないでしょう。

 最初は別に似て無くてもいいやと思ってキャスティングして、いざやらせてみたら激似だったというヒトラーを演じるブルーノ・ガンツ、確かにこれまでいろんな映画に登場したどのヒトラーよりも、それっぽいかもしれません。パンフなどの写真でみただけだと、髪の毛横分けにしてチョビヒゲつければ誰でも似るんじゃないの?って思いましたが、話し方、感情の激し方、仕草等、キャラクターそのものがヒトラーになりきっちゃってます。もちろん私も本物のヒトラーなんて見たことないし知りませんが、あ~こんな感じやったんやろな~と納得させられるリアルさ。

 しかし・・・この映画、結局誰に向けてのメッセージなんでしょう。
 ユダヤ人にではないことは確か。だってユダヤ人虐殺のエピソード、本作の話にはまったく絡んできません。何故ヒトラーが虐殺をしたのか?それをまわりの人間はどう思っていたのか?みたいなことは一切触れられず。
 じゃあ、世界の人々への反戦のメッセージか!?・・・それどころか、勝ち目のない戦いと自殺、処刑に追い込まれるヒトラーとその側近達の最後の日々だけに焦点が当てられた話を観ていると、まるで彼らが悲劇の主人公みたいな印象を受けます・・・。例の近隣諸国連中の言い草じゃないですが、まじで”歴史を美化してるんちゃうか!?”と言いたいくらい。

 申し訳ないですが本作は、「ドイツ人の自己満足の為のドキュメンタリー」とでもいうべき代物かもしれません。
 もちろんそれはそれで、世界の人々にとっても、意義のある作品であることにかわりはないですが。

hitorer_12niti.jpgヒトラー 最期の12日間 書籍

●オススメ度●
★ 私は面白かったです(*`ー´)

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ヒトラー 最期の12日間
監督:オリバー・ヒルシュビーゲル
出演:ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ、トーマス・クレッチマン
2004年/ドイツ/ギャガ/155分

ブルーノ・ガンツ出演作

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