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手仕事の日本

1985年5月発売
 「上手」「下手」「手堅い」「手並みがよい」など、もともと日本語には「手」に因んだ言葉が多く見受けられます。
 これはとりもなおさず、わが国はかつて、郷土の風土・慣習にあわせて必要な道具や細工をひとつひとつ手作業でこしらえ、あつらえるという文化が下地にあるということ。

 だんだん近代化、西洋化してくるにつれ、便利な機械類が大量かつ安価に出回るようになり、昔ながらの職人の手作業で作られた郷土品などはどんどん追いやられ、日常生活から姿を消しつつある昨今、もう一度それらを掘り起こして注目してみましょう、ということで著者が20年近い歳月をかけ、日本を隅々まで訪ね歩いて記したという入魂の民藝案内書。

 なんとこの本文、大戦前に書き上げられ、当時の日本出版文化協会による検閲で大量の削除指令を受けたものの戦争でうやむやになり、また戦火で挿絵が焼失してしまうなどの不遇にも見舞われつつ、戦後ようやくほぼ元の形で日の目をみたといういわくつきの書だそうで。

 そのせいか、本としての構成はめちゃめちゃ時代を感じてしまいます。もっとこう、品物別に段落わけして、それぞれの品についてその製法、由来、郷土背景など共通化した項目で解説が入るというような今風な構成ならもっと分かりやすかったと思うんですが、関東、近畿、中国といった大雑把な地域別の区切り以外はろくすっぽ区切りがない一連の文章の中で、○○といえば○○が有名です、○○といえば○○を忘れてはなりません云々、地方の名産、名工芸品が淡々と語られていきます。
 これは、せっかく後年世に出すのであれば、再編してより分かりやすいものにするくらいの工夫はあってもよかった気がします。収録されている内容が貴重なだけに!
 今の若い人たちにまず手にとって読んでもらえなければ意味ないですからね・・・重要なのは紹介されている数々の郷土品の内容であって、著者の文章そのものは素材として生かせばいいと思うのですが。

 なんだかんだですべて機械化、大量生産文化に席巻されてる感のある日本、でも意外にその末端の部分はまだまだ職人の手作業が生きてるんですよね。デジタルビデオカメラのマイク部分なんか、1個1個手作りですし、NASAのロケットの部品だって、どうしても日本の手作業でつくられた品でないとダメというのもあると聞きます。そういうのはたいてい、町工場みたいなアットホームな環境で今も残る職人さんたちが日々腕をふるっているわけです。

 こういう日本人ならではの文化や強みといった部分を大事に守り育てていくことこそ、真の国際化社会での競争力維持に繋がるであろうことはいうまでもありません。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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