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「育てる経営」の戦略

★本日の金言豆★
オラクティカ(oractika):組織活性化カルテ。会社組織の現状について、著者独自の質問調査票の回答をもとに診断。

2005年4月発売
 かつて、企業に画期的な変革をもたらす新人事制度としてもてはやされた「成果主義」。
 今年、長者番付にいきなり一般のサラリーマンがランクインしたかと思えば、手取り月給が2万円に下げられてしまい生活できないとして会社を訴える人が出るなど、功罪極端な例が見られたのも記憶に新しいところ。
 まあ、その前から既に、成果主義については導入した会社が次々と方針を転換するなど、世間一般の流れ的には懐疑的な見方が一般的になりつつあったのですが、それどころではなく、成果主義を完全に”悪”と断罪し、今こそ、かつて旧弊な体制として駆逐された「日本型年功制」を復活し、”育てる経営”に回帰すべきと訴えるのが本書。

 成果主義に関する分析は辛辣ながら緻密で説得力抜群。バブル景気の時の土地神話もそうでしたが、今にして思えば明らかにおかしい、破綻することが明らかな制度なんですね・・・時代の波に乗ってもてはやされる時には、誰も冷静な判断力を失ってしまい判断できなくなりますし、少数の反対意見があったとしても大多数の賛成意見の前に黙殺されてしまうものです。

 景気悪化の諸悪の根源みたいにいわれてた日本型年功制も、確かに運用の仕方に間違いはあったものの、実は企業の確かな成果と成長の為には必然かつ必須の仕組みであることも、実に明快に論じられています。

 それに関連して、例の中村教授の青色発光ダイオード特許訴訟の顛末についても、企業に所属するエンジニアの発明特許の対価についての考え方という普遍的な視点から、最終的に和解に至った経緯やその金額を検証。
 本書に論じられている通り、年収1千万超のサラリーを保証された身分で研究をさせてもらいながら、特許はすべて自分のものだ~金よこせ~と主張していた中村教授には辟易させられたものでしたし、それだけでなく和解した後の記者会見で「優秀な人はアメリカへ来い!」なんてぶちまけるあたり、もはや発明による功績はすべてぶっとんで”国賊”と化したな・・・と思ったもんです。本書の論考はそんな私の溜飲を十分に下げてくれました。

 老舗の大手企業のトップにも、若手ベンチャーのトップにも、これから起業をめざすトップ候補にも、日本の企業経営者すべてに一読していただきたい良著です。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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「育てる経営」の戦略
高橋伸夫
講談社選書メチエ

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