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アーロン・ラルストン 奇跡の6日間
メキシコのタラウマラ族は、口いっぱいに含んだ水を飲み込まず、呼吸するたびに湿った空気を吸い続けることにより、砂漠を1日に80キロ、水も食料ももたずに走る。
2005年5月発売
「SAW」っていう映画がありました。気がつくと何故か、見たこともない密室に監禁されていて、足首が鎖で繋がれている。脱出するには、置いてあるノコギリで自分の足首を切り落とすしかない・・・というサスペンス・スリラーで、その異色の設定と息詰まる緊迫感、二転三転する先の読めないストーリー展開が秀逸な作品。
それと比べてはちょっと失礼かもしれないですが、本書は、アウトドア・ツーリングが趣味の青年が、自らが巻き込まれた事故の顛末を綴ったドキュメンタリー的自叙伝。
峡谷を歩いている時、自らの不注意で落としてしまった岩に右手を挟まれ、身動きが取れなくなってしまった。手持ちの食料、水ともに残り少ない。岩も、挟まれた手もどうやっても動かせそうに無く、岩を破壊できるような道具も無く、あるのは小さなナイフだけ。果たしてこのまま救助を待つのか、それとも・・・。
本書はそのアーロン青年自身による自叙伝ですので、彼が生還したことは明らかなんですが、果たしてその顛末は?救助が間に合ったのか、それとも「SAW」ばりに決断したのか・・・その結末に至るまでの、彼自身の精神状態、心の葛藤、事故の前に出会った友人達が彼の失踪をどう受け止めたか、残された家族や友人達の必死の捜索の様子などが詳細に描かれています。
生か死か、という極限状態に追い込まれた人間の心理を、ほかでもない本人が克明に描くくだりは真にせまっており、リアリティ抜群。自分がもし同じ立場に置かれたらどう感じるか?どう行動できるか?をなんとなく考えさせられます。
アーロン君は、危険をともなう場所へわざわざ自分の趣味で出かけ、事故に遭う訳ですが、今の時代、何処でどんな事故または事件に巻き込まれるか、わかったもんじゃないですからね・・・ある程度そういう場合も想定して、出来る範囲で身構えなり心構えをしておきたいものです。
●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)
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異色サスペンス映画「SAW」
アーロン・ラルストン 奇跡の6日間
アーロン・ラルストン
中谷和男:訳
小学館
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