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アレキサンダー
本作と同時期に、レオナルド・ディカプリオ主演版「アレキサンダー」企画もあったが、製作が遅れてお蔵入りになった。
史上初めて世界を統一したマケドニアの若き王「アレキサンダー」。その謎に満ちた生涯を、オリバー・ストーン監督が入魂の映画化。
全米公開時の成績がいまひとつふるわず、批評家からも酷評されるというのもあって、「狙いすぎのハズし映画」という先入観で観てしまったからかもしれませんが、「思ったより頑張ってるなあ!」と評価したい力作です。
そもそも、実在の人物とはいえ2300年も昔の話で、検証しようにもろくに資料も遺跡もないでしょうし、研究も推測もやりつくされているわけで、あとは一番信頼度が高いと思われる説に従って、いかに誰もが納得できるアレキサンダー像を描ききれるかにつきるわけですからね。気の遠くなるような大変な作業だったことでしょう。
確かに突っ込みどころは満載。全体的にとにかく説明的過ぎ!”ナイト”ホプキンス卿が冒頭から全編一人でしゃべりまくり。コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリーらメインキャストも喋る喋る。戦闘シーン以外の会話は冗長な長台詞のオンパレードです。
これだけ壮大な歴史物語を凝縮する為に多少説明的な部分は致し方ないとしても、もう少し整理してほしかった・・・。
映像表現にこりすぎてる場面もちらほら。終盤のインドでの戦闘シーンのラスト部分や、王の最期のシーン等は、クリップとしては美しいし見ごたえがありますが、そうでなくてももったり気味な映画のテンポをさらに悪化させているように思えます。
4万の兵で25万のペルシャ軍を破ったガウガメラの戦い、インドでの象部隊との激戦など、壮大な戦闘シーンは息を呑む出来栄え。「トロイ」「ロード・オブ・ザ・リング」等と比べてもその描写のリアルさと迫力は群を抜いています。
出演俳優陣の熱演も見応え十分。アンジェリーナ・ジョリーの妖艶で迫力ある悪女っぷりは必見です。でも劇中、何十年も時間が経過しているわりに、ほとんど年とってるように見えなかったですけど・・・綺麗だから許す〜みたいなね(^^;
”最近ぷち復活組”バル・キルマーも、がらりとイメチェンしてアレキサンダーの父王を好演。最初誰だか分かりませんでした私・・・。
少年時代のアレキサンダー役コナー・パオロは、すっごく似てますコリン・ファレルに!ほんとにコリンの少年時代こうだったんじゃないかと思えるほど。よく探しましたね〜。
ストーン監督は本作を、当時ヒートアップ中だった(今もですが)中東問題になぞらえて観て欲しい、みたいなことを言っていたそうですが、アレキサンダーもアメリカも際限なく世界制覇をめざしていくとこが共通点ってことですかね!?アレキサンダーがなぜそうしたのかは謎ですが、建国の歴史そのものが侵略に成り立つアメリカの”お前のものは俺のもの”精神とごっちゃにするのは、古代の英雄に対する冒涜のような気がしますけどね。
本作の酷評に気をよくして!?レオ様主演版(バズ・ラーマン監督)「アレキサンダー」が復活することになるそうです。謎に満ちた英雄伝だけに、いろんな解釈の作品が作られるのは興味深いですね。そしてレオ様にはそろそろ、彼の実績と実力にふさわしいアカデミーの評価もあげてほしいものです。既に市場は彼を十二分に評価しているんですから!
●オススメ度●
★ 私は面白かったです(*`ー´)
アレキサンダー ノベライズ文庫
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アレキサンダー
監督・脚本:オリバー・ストーン
音楽:バンゲリス
出演:コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、アンソニー・ホプキンス
2004年/アメリカ映画/2時間53分/松竹、日本ヘラルド映画
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