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戦争請負会社

★本日の金言豆★
昔の国家スパイ活動は、民間の探偵事務所がやっていた

2004年12月発売
 国鉄民営化、電電公社民営化ときて、今もっともホット!?な国営事業の民営化といえば、郵政民営化。景気対策や日本経済の活性化の為に現内閣の最優先課題として実行したいそうですが、はたして意味があるのか!?いまひとつ具体的で説得力ある説明がないようです。
 小泉首相は事あるごとに「民間でできることは民間で!」と、”丸投げ体質”と揶揄される物言いで国の事業をやたら民間に委譲しようとしているようです。
 まあ確かに、JRやNTTの例もありますし、経済政策の一つには違いないでしょう。しかし、経済性や効率性だけを優先するのではなく、国益と公共性を重視して公的な事業とすべきものも中にはあるはず・・・。

 例えば”軍隊の民営化”なんてありえます!?普通、軍隊ってのは戦争等の有事に備えて持っとくもんで、それはとりもなおさず”国益””公共の利益”を守る為のものですから、国営であって当然、考えるまでも無い”前提”としていますよね。
 ところがそれはとんでもない間違いで、実は軍隊、ひいては戦争そのものの民営化は、既にずっと以前から、世界各地で実際に行われていたのです。

 考えてみれば確かに、戦争映画で”傭兵”って出てきます。国に属する”正規軍”とは異なり、金で雇われた個人兵。作戦行動では両者は行動を共にしますが、金で雇われてるだけの傭兵には当然”愛国心”や”忠誠心”、軍隊への”帰属意識”みたいなものは持ち合わせてないわけで、そこらへんの正規軍兵士との軋轢が映画のネタとしてよく描かれています。
 これもいわば個人レベルでの”軍の民営化”と言えなくもありません。しかしこの程度なら”雇われ兵”として数合わせに使ってるだけで、実際の仕切りは国がやるわけですから、まあ分かります。

 そんなレベルでなく、兵士や武器はもちろん、司令官等の作戦遂行機関、輸送、補給などの後方支援機関にいたるまで、正規軍よりも専門にこなす”民間企業”が存在し、国からそれら企業への”業務委託”が現実に行われているというのです。

 本書はその存在と、主な民間”戦争請負”企業の業務内容を解説し、実際の歴史上において果たした役割などを紐解いていきます。戦争の民営化は決して近代の話ではなく、古くから様々な形で行われていたこと、実際の歴史上の戦史において極めて重要な役割を担っていたこと(中にはこれらの企業が中心になって戦争を始めた例まであります)等、表面的なニュース報道からは決して見えてこない戦慄と驚愕の舞台裏を垣間見ることができます。

 戦争の民営化が””か””かという議論ではなく、そこにはさまざまなメリット、デメリットがあり、今後も人類が滅びることなく生き続ける限り戦争の存在もまた維持され続け、その適正な運用のために様々な法的規制企業監査を実施する必要がある。
 「そもそも戦争がいけないんだ!戦争をなくそう!ラブ&ピース!」なんて能天気ではいられない厳しい現実をしっかり見据えた意義深い書です。
 惜しむらくは、日本語訳が悪い!文章が難解すぎます。もしかすると原文からしてそうなのかもしれませんが、もう少し読み易く文体を整理する工夫が欲しかった。本書の意義深さゆえにそんな贅沢な注文もつけたくなってしまう怪著。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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戦争請負会社
著者:P・W・シンガー 訳者:山崎淳
NHK出版

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