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日航機遺体収容

★本日の金言豆★
検視:変死またはその疑いのある死体に対する、刑事訴訟法第二二九条に基づく司法手続き。医師が立会い医学的な指示をするが、あくまで捜査機関の責任で行う。

2005年7月発売
 日航機墜落事故の現場で、事故対策本部長として処理にあたった著者の回顧録。
 昭和60年に発生した事故から満20年という節目に、もっとも現場で事故処理に奮闘した著者が、当時の状況の過酷さ、自身も含む対策本部の不断の努力、今だから言える当時の諸処の対策の総括を綴っています。

 一読したところ比較的客観的に書かれているなという感想は持ちましたが、やはり責任者として事故処理にあたった当人の弁、そこに多少の主観が入ることはやむをえないところでしょう。
 著者自身もそれを明確に自覚していて、立場が異なる組織または集団に関する部分、例えば遺族とのやりとりに関してや、同じ事故処理当事者でも出所が違う集団(地元警官、日航関係者、自衛隊、ボランティア等)の間で格差や軋轢が生まれたことに関する記述は、事前にそれを明示し、著者の主観もまじえながらも務めて客観的に分析した上で、読者の判断に委ねられるようまとめているところは好感が持てます。

 どれだけすさまじい被害を出した事故が起きても、20年、30年と、世代が入れ替わるくらいの年月が経つと、事故当時は真摯な教訓として「二度と事故を起こさないことを誓います!」なんて当事者はもちろん世間全体が言っていたものが、次第に記憶も薄れ、対策もろくにとられなくなる、っていうことが現実に起きてますからね・・・先日のJRの事故もしかり、日航もしかり。
 本書の最後の方に、当時の事故当事者の中でもっとも無責任な対応をしたとして日航のことが少しだけ書いてありますが、これを読むともう二度と日航は利用したくなくなります。事故直後ですらこうだったんなら、今それが改善されてるわけがない!
 信楽で大事故を起こした時に平謝りしてたJR西日本ですらああだったんですからね。

 でも、こういう民間企業の利益追求体制の暗黒面ばかりが強調されすぎると、今やいつのまにか日本の政界をゆるがす大問題に発展してしまった郵政民営化など、公的事業の民営化に対する的外れな議論の根拠にされる弊害も出てしまいます。反対派が判で押したように言う「地方の郵便局が無くなる!」って、そんなわけないんですちょっと考えれば。もし仮に無くなったとしても、誰もやっていないことは商売になる!という当たり前の市場原理が働くに決まってんですから。

 史上まれに見る大惨事となった事故現場の、物質的にも精神的にも極めて凄惨なものだった被害状況を克明に記した本書、文章の平易さ、分かりやすさも好印象で、負の記憶を次代に語り継ぐ意味でも貴重な書となるでしょう。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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