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ドキュメンタリーは嘘をつく

★本日の金言豆★
映倫(映画倫理管理委員会)の審査を受けていない作品でも、劇場上映してはいけないという強制力は無いが、全国ほとんどの映画館が加盟する興行組合に、映倫の審査を受けていない映画は上映しないという”暗黙の”ルールがある。

2005年3月発売
 映画監督、ドキュメンタリー作家という肩書きの著者。
 監督作としては、オウム真理教を中心にすえたドキュメンタリー「A」及び「A2」。
 その他、TV番組のドキュメンタリー作品を数々手がけた著者が語る”ドキュメンタリーとは何ぞや!?”論。

 映画でもテレビでも、映像はその撮り手・送り手の主観や主義主張に脚色されて送り出されるものであり、ありのままの事実を伝えるものではありえない(例え生放送であっても!)という当たり前の事実を、映像業界に身を置き波乱と苦悩の半生を送ってきた筆者が、自身の実体験を交えながら語ります。

 なにしろ冒頭、昨年”ドキュメンタリーブーム”を巻き起こす原動力とまでいわれたマイケル・ムーア監督作「華氏911」や、「ボウリング・フォー・コロンバイン」をクソミソにけなすところから始まるんですから、やはりブームに関係なく携わってきた人間のドキュメンタリーへのこだわりは我々一般人とは次元が違います。

 一般的にはドキュメンタリーって「ハンディカメラで現場の映像をとってきて、それを大体そのまま流すもの!?」っていう程度の認識しかないのが普通だと思いますが、ちょっと考えてみればそんなんで作品として成立するわけがないんですよね。
 作り手の主義主張がまずありきで、それを映像的に伝える為に必要な素材を撮影し(当然その現場では、被写体やカメラなどに何らかの恣意的な介入が行われます)編集するという行程をふまえて作られるドキュメンタリーというジャンルは、むしろ逆に普通の映画作品より露骨に作り手の主観が現れやすいものかもしれません。

 それが良いのか悪いのか?真のドキュメンタリーとは何ぞや?それについて、著者にも明確な答えがあるわけではないようで、しきりに思い惑う自身の胸のうちも明かしているところも興味深い。

 しかし巻末では、モーガン・スパーロック監督の人体実験ドキュメンタリー映画「スーパーサイズ・ミー」については絶賛(著者なりに)。ま~さすがにあそこまで自分の身体を張って作った作品には、著者も一目置いたというところなんでしょうか。

 最近よく言われるメディア・リテラシーなどと上段に構えた内容では無く、著者の自虐的人生回顧録みたいな体裁をとりつつ、でもドキュメンタリーという表現手法へのこだわりを素直に吐露した書。読後には、ニュース番組やバラエティ番組の見方がちょっと変わってくるかもしれません。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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ドキュメンタリーは嘘をつく
森達也
草思社

著者の作品

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