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起業バカ
実際に起業して、成功できたのは1500人に1人(著者推計)。
2005年4月22日発売
おおざっぱにくくると人間、社長に「なりたい人」と「別になりたくない人」に大別される気がします。「仕切りたい人」「仕切られたい人」といってもいいかもしれません。
こういう資質の差って子供の頃から出るもので、自然と周りを仕切るガキ大将的な人っているもんです。まあ、子供の頃なんてものは、人より身体がでかいとか勉強ができるってだけで周りが仕切られちゃうっていうのもありますけど、決してそういうわけじゃなくても自然と周囲を仕切ってる人っていますよね。(
社長になって成功できる人っていうのは、少なくともそういう資質をある程度は生まれ持っていないと難しいんかなあっていう気がします。
ちょっと考えれば、普通に雇われて働くのと、自分で起業するのとじゃあ、求められるスキルも大変さも天と地ほどに違うってことぐらい分かりそうなもんですが、やはり「社長になる」っていうのはよほど魅力的なんでしょうね、大した下調べも準備もなしに安易に起業し、なけなしの財産を失う羽目になって失敗する人が後を立たないようです。
そんな昨今の「起業ブーム」を他方面から分析し、安易な起業に走る人や、走らせる企業、マスコミ、法律などに警鐘をならすのが本書。
著者の分析による”起業したがる人”を”起業バカ”と断罪し、そこに共通する思考パターンや人物の経歴パターンを鋭く分析。「なるほど、いるいるそういう人!」と思わず頷いてしまうデータと分析結果。
そして、そういう”起業バカ”を食い物にする「フランチャイズ企業」について、実例を紹介しながらその巧妙な手口を詳細に分析。
あちこちに乱立して、こんなんでお互い競合しないんかなあ!?よくやっていけてるなあと日々疑問だったコンビニ業界など、フランチャイズ展開している各店舗のことなどおかまいなしで本部だけが確実に儲かるそのシステムを知ってしまうと、コンビニだけは安易にやるもんじゃないなあと思わざるを得ません。
昨今話題の「1円で会社が作れる」法律の落とし穴にも言及。優遇されるのは設立時だけで、何年後かには決められた額の資本金を調達しなければいけないし、税制面などの優遇措置もない中途半端さ。「起業家が増える=経済が活気づいている」っていう何の根拠も無いバカの方程式に踊らされるのはいいかげんやめた方がいいかもしれません。
著者も述べている通り、起業することそのものを否定するわけではなく、ただ今のブーム的な安易な起業は極めて危険、起業ってものに伴うリスクを十分に勘案した上でやるべきだとする姿勢。惜しむらくは、本書はそこまで突っ込んだ内容にはなっておらず、あくまで”バカの分析”にとどまっていること。これを読んで、それでも起業するかどうかは各自考えてくださいと。まあ、それはそれで間違っていないですけどね。起業なんてあくまで自己責任でやるものですし。
●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)
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