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人はなぜ逃げおくれるのか

★本日の金言豆★
世界の海難史上最大の死者を出したのはタイタニック号の遭難だが、二番目は1954年9月の洞爺丸台風による海難事故。最新鋭の青函連絡船洞爺丸と、ほか連絡船4隻が沈み、1447人が死亡した。

2004年1月発売
 災害時の帰宅支援マップなるものが売れてるそうですね。大地震などで交通機関がマヒした場合に、都心から周辺地域に家がある人が徒歩で帰宅するときのルートや、緊急時のトイレや食糧援助などをしてくれる店舗が記されているものです。
 まあ実際、ほんとに交通機関が全部マヒしちゃうような大地震が都心を襲ったとしたら、歩いて帰るもなにも、帰宅途中の周辺建物だって倒壊して瓦礫の山になってる可能性だってあるし、店舗だって同様だろうし、よしんば店舗が残ってたとしても電気・水道などのライフラインも止まってるでしょうから、ほんとにそんな援助ができるのか!?など等、不確定な要素も多いですが・・・そもそもそんな大地震で、都心のど真ん中で生き残れるのか!?っていうのもありますね。危なそうなビルや建物も多いですからねえ・・・

 近い未来に起こるであろう地震を予知することは、現時点ではまず不可能であり、よって完全なる”地震対策”を事前に立てることは不可能。であれば、いかなる手段であれ”生き延びる”ための手立てをこうじておくことが正しい防災対策と言える、と本書は主張。その考え方でいえば、帰宅用マップもあながち無駄ともいえないわけで。

 地震などの災害時における人間の心理を研究する「災害心理学」を専門とする著者が、災害による被害はいかにしてもたらされるのか?我々は普段からどのようなことを心がけておくべきなのか?などについて、実際の災害現場で見られた事例を紐解きながら具体的に解説。

 大衆は災害に見舞われるとパニックを引き起こし易いから、危険を察知済みでもその情報を伏せたり、歪曲して伝えたり、ということが現実の世界でも映画の話でもよくありますが、実はこれはまったくの誤解で、実は大衆はそう簡単にパニックは起こさないもの、パニック神話ともいうべきこの認識は実は、どうしても災害による被害の原因が特定しにくい場合、己の責任を回避する為にスケープゴートとして編み出された産物であるとのこと。なるほど、一理あるかもしれません。
 そういえば、例の911テロの際の映像でも、ほんとの現場のただ中にいた人はともかく、ツインタワー周辺の街の人びとを捉えた映像では、よくあるパニック映画や怪獣映画のように、大衆が泣き叫びながら災害(ツインタワー)から逃げ惑っている、というシーンは無かったですしね。

 パニックの発生には
1:多くの人たちが緊迫した雰囲気を感じている
2:危険を逃れる手段がある
3:でもその手段は保証はされていない
4:人びとの間で正常なコミュニケーションが取れない状態になっている
 この4つの要素がすべて成立することが必要。なるほど、こうして整理されてみると、確かに人間、まさかの時でも意外にこういうことを冷静に判断しているものかもしれないですね。

 人の回避行動が遅れる原因とパターンの分析、災害時に逞しく”生き延びる”為の心得等、実践的で役に立つ情報がぎっしり詰まった一冊。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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人はなぜ逃げおくれるのか
広瀬弘忠
集英社

著者の作品

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