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ケンカ哲学

★本日の金言豆★
逆日歩:株を、売り手がカラ売り(株の現物がないのに信用売りする)し、買い手が買って売買が成立したとき、買い手は”現引き”つまり株の現物を売り手に請求できるが、現物は無いわけだから、その間現金で金利を支払わなければならない。これが逆日歩。

2004年10月15日発売
 日本全国の若者たち、子供たちに向けた、一人の父親の半生の回顧録。
 若くして株式相場市場での大々的な仕手戦で勝利を収め、証券業界にその名を轟かせ、その後参議院、衆議院議員、省庁の政務次官などを歴任し、その後自主的に政界から身を引いて、再び実業界で日々巨額の商いを行う、およそ一般人とはかけ離れた半生を送ってきた著者、糸山英太郎。
 彼が行ってきた数々の株式市場での大勝負の中でも最大の話題になったとされるJALとの闘いの一部始終を、そのきっかけから途中経過、結末に至るまで、当事者ならではの裏事情を交えて振り返るところから本書は始まります。
 ナショナルフラッグキャリアであるJALとの壮絶な大勝負を、しかし著者自身の戦歴からすれば”勝負の見えた闘い”にすぎなかったと言い切り、しかもその闘いをはじめるきっかけはといえば、当時付き合ってた彼女がJALに勤めてて、社内で自分の悪口を言われてるのが筒抜けだったから、というのですから、いやはやスケールが違います。

 そして次章では、仕手戦でのケンカの勝負強さを培ったであろう、少年時代のケンカ人生を回顧。今でこそノムさんをさらに温和にしたような顔してるくせに、学生時分はほんとに拳と拳のしばき合いのケンカに明け暮れる日々だったというのですから、人間見た目じゃわかりません。
 妾の子として常にコンプレックスを感じながら生きた少年時代、父親のせいで自分の母親や妹たちが肩身の狭い思いをさせられていると思い込んで荒れていた心と生活。そんな著者を立ち直らせてくれた、警察官の一言「肩身の狭い思いをさせてるのはお前だ」。正直、出来過ぎの感はありますし、特殊な家庭環境ゆえにあまり共感できない部分もありますが、著者のその後の人生での成功ぶりを鑑みると、やはり人の人生というのは他人との出会いやめぐり合わせ、そしてそれを自身がどう消化していくかで変わるもの、という気がします。

 まあ要するに本書は、ある大富豪の、それももともと大富豪の息子だった男の立身出世伝。悪い言い方をすれば、自慢話のオンパレード。しかしそれが全然イヤミでなく、むしろ心に響く部分が大きいのは、一つには生来の生まれのよさ、育ちのよさからくるのでしょう、著者に人格的にヒネたところが見受けられないこと。少年時代のグレてたころの話でさえ、どこか人情味を感じさせます。
 もう一つは、別にビジネスの成功哲学云々とウンチクをたれる内容ではなく、タイトルどおり”ケンカ哲学”つまり”ケンカとは何ぞや”を、著者流の解釈で、実例を紐解きながら論じていること。これが、さすがに百戦錬磨の実戦でならした人間のいうことだけあって、実に説得力があり、しかも爽やか。ケンカとはつまるところ、人と人とのコミュニケーションの一手段である。よってそれをいかに制するかが、人脈を広げることにもなり、人生を成功に導く。
 日本人は遠慮や謙遜を美徳とするからケンカは苦手、とよく言われますが、実際には日本の歴史上の人物でも、名を残すような偉大な人はいくさ上手、ケンカ上手な人ばかりだったのではないでしょうか。そう考えると非常に説得力があります。

 10年後、20年後の日本の外交政策を見越した、世界中の子供を集めて学ばせる学校を作り、世界中に”親日派”の種をまく、という糸山財団構想もスケールがでかい!しかも、実効性が極めて高い合理的な発想。こういう数少ない、愛国心と大いなる父性に満ち溢れた人物が日本の将来を考えてくれている限り、まだまだ日本の未来も希望が持てます。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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ケンカ哲学
糸山英太郎
河出書房新社

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