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死体は語る

★本日の金言豆★
犯罪捜査”八何(はっか)”の原則:いつ(時間)、どこで(場所)、誰が(犯人)、誰と(共犯)、何ゆえに(動機)、誰に対し(被害者)、いかにして(方法)、いかにした(結果)が明確にされなければならない。

1989年9月発売
 新聞の三面記事を開けば、毎日のように必ず、どこそこで誰が殺した殺された、死体が発見された等のニュースに事欠きません。でもたいがいは、新聞にしても雑誌にしても公共性の高いメディアという立場のためか、死体なら「死体」、殺害なら「殺害」以上の表現も描写もされないものです。
 淡々と事実だけを列挙する連日の報道記事にすっかり慣らされてしまいがちな日常。しかし現実は、人一人が意図的に生命を断たれるというのは完全に非日常的、相当異常な出来事なわけで、単なる報道記事の活字には絶対現れない生々しさが存在します。

 約30年間もの間、監察医として勤務し、さまざまな殺人事件や死亡事故の被害者死体と接してきた著者が、その経験談を語ります。新聞記事などではとても書けない、実際に現場で働き、その生々しい現場を目の当たりにしてきた人ならではの、実際に目で見て鼻で嗅いで肌で感じた現実の詳細な描写に圧倒されます。

 自宅で孤独に変死し、局部を何者かにえぐりとられていた男性死体。
 遺書を残して自殺した女の傍らに、遺書の宛先の男が同衾して死んでいる。
 胸を十数か所メッタ刺しにされ死亡した主婦。
 まあそこまでの描写なら新聞記事と何ら変わりませんが、死者とは時に生者より雄弁にその”殺害に至る状況”を語るもの。その死者の雄弁ぶりを監察医の立場と目を通して描写。それは単にその殺害方法だけでなく、被害者の生前の生き様そのものであったりします。

 下手な推理小説やサスペンスもの、はたまた猟奇ホラーものなどとは一線を画すリアリティ(なんせモノホンの事件ですから・・・)、その裏に隠された小説以上にドラマティックなストーリーは素直に面白い!
 同時に、死者の声に耳を傾け、時に警察の捜査にも貢献するほどその裏事情を推測する著者の監察医としてのプロフェッショナルな技術と精神にも脱帽。通常は同じ医学を志しても圧倒的に普通の勤務医を目指す人が多い中、あえて監察医を目指す人、すなわち死者の声にならぬ声に耳を傾けようとする人が本書によって少しでも増えてくれれば願ったりというところでしょう。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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死体は語る
上野正彦
時事通信社

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