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キャビン・フィーバー

 休日にクルマで郊外へ出かけ、人里離れた山小屋で過ごそうと計画する若者達。酒、ドラッグ、Hとやりたい放題し放題で青春を謳歌している彼らに、闇から忍び寄る魔の手・・・。
 それが殺人鬼だったり、得体の知れないバケモンだったり、ゾンビだったり、ともかく尋常じゃない外敵が襲撃してきて、身を守る為に彼らは逃げまどい、戦い、助け合いと七転八倒するものの、結局は一人残らず殺される、もしくは主人公だけ生き残るものの、ラストで続編へのネタふりに使われる・・・
 ホラーの王道中の王道ともいえるこのパターン、本作も冒頭から丁寧にこれを踏襲しており、さあ今度はどんな化け物が襲ってくるのか!?と、もはや水戸黄門ウルトラマンを観るノリで楽しんでしまうジャンル。

 ところが本作は、そんな期待を非常に良い意味で裏切ってくれます。今度の敵は、姿が見えない!たったの24時間で人間の血肉をズタズタに食い荒らし死に至らしめてしまう人食いバクテリアがその正体。オノもチェーンソーもカギ爪も持たないかわりに、どこにいるか分からない、どこから迫ってくるか分からない心理的恐怖。

 そして本作の最大のキモは、「友情や信頼の崩壊」。
 これまでのホラーなら、普段は一緒にツルんでいながらもどこかソリの合わない仲間達も、はっきりと目に見えて襲ってくる外敵から身を守らねばならない、という非常時に際して、より内輪の結束を固める、くっつきそうでくっつかなかったカップルもラストでくっついてる、っていうのが定番でしたが、本作ではその真逆の現象が起こります。

 突然彼らに救いを求めてきた、全身から血を流す異様な男を、はからずも残忍に撃退してしまう彼ら。その罪の意識も消えないうちに、仲間の一人にその男と同様の症状が現れる。
 すわ伝染病!?感染経路は?触れただけで感染するのか?誰か他にも感染しているのか!?
 互いに疑心暗鬼になったとき、恋人同士、友人同士の絆は脆くも崩れさります。感染者は隔離され、彼氏は彼女を見捨て、その彼女は好きでもない男の体を恐怖を紛らすかのように貪る。
 人里まで脱出すれば何とかなる、というほど事態は甘くない。見るからに異様な様子の感染者を見て、あからさまに敵意をみせ、銃口を向ける住民達。どこにも逃げ場は無い、誰も信用できない、誰も助けてくれない絶望感。

 従来のホラーとは一味違う、また「アウトブレイク」のようなラストにちゃんと救いのカタルシスがあるメジャー系「細菌モノ」とも一線を画す逸品。
 約150万ドルという低予算にも関わらず、トロント映画祭のクロージング作品として上映されるや配給会社が殺到。全米2000館で拡大公開され、ボックスオフィス・ランキング初登場3位という、インディペンデント映画としては記録的なヒットとなったのもうなずける、スキマ産業的着眼点の良さ、心理的恐怖を描く演出の巧みさ。ピーター・ジャクソンや、クエンティン・タランティーノらが大絶賛したというのもうなずけます。
 本作の監督イーライ・ロスは、これが長編デビューとはいうものの、デヴィッド・リンチのショートフィルム・シリーズのプロデューサーを長年務めてきたという叩き上げ。こつこつと積み重ねてきた経験と実績が見事に開花した逸品。

 心理的恐怖演出に主眼を置いているので必要最低限に留められてるとはいえ、流血や人体破壊などのグロ描写ももちろんあるので、その手の映像が苦手な方は御注意を・・・

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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キャビン・フィーバー
監督:イーライ・ロス
出演:ライダー・ストロングジョーダン・ラッドジェームズ・デベロジョーイ・カーンアリ・ヴァーヴィーンジュゼッペ・アンドリュース
2002年/アメリカ/93分/アートポート

日本で細菌パニックといえばこれ

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