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教科書が教えられない政治学
法三章:漢の高祖が、秦の煩雑な法を廃止し、殺人・傷害・窃盗のみを罰するという三ヵ条の法を発布したということから転じて、法律を極めて簡略にすることのたとえ。
2003年12月発売
小泉劇場だのチルドレンだの、郵政民営化だのでいろいろあった日本の政治の世界、なんだかんだいいつつ、国民の政治への関心は比較的高まっていると言えるんでしょうか!?
そういう論調も一部には見受けられましたけども、先の衆議院解散総選挙の直後に行われた参議院補欠選挙では、「何でまた選挙やってんの!?もう終ったんじゃないの!?」というノリだったり、在日米軍の再編問題でもまたまた日本外交筋がアメリカにいいようにやられてたりしても、基地のある地元の方々以外からは特に何の反応もなかったりと、やはり「マスコミ劇場型政治」以外に広く一般人の関心が向いている状況とは言いがたい様子。
そもそも、選挙や外交問題で何かあったときにいろいろ報道される度に、
「衆議院と参議院って何で二つあるの?」
「三権分立って何じゃらほい?」
「国会議員ってどうやってなるの?」
「領土問題って?」
等など、ニュースを読む上で前提として使われている言葉の意味や成り立ちなどがイマイチちゃんと分かってなくて、なんとなく問題あるっぽい、程度の理解で終ってるケースも多々あるような気がします。中には、曲がりなりにも義務教育を受けた者としては分からないと恥ずかしいこともありますが・・・そんな大昔に習ったことなんか、忘れとるっちゅうねん(^^;
というわけで、それら”政治学の基礎知識”ともいえる内容を、「国会と国会議員」「政党・政治学・選挙」「内閣と政治」「役所のしくみ」「くらしと政治」「外交・防衛」「裁判所」「二大政党政治」というカテゴリー毎に解説するのが本書。
各カテゴリー毎にさらに細かく「証人喚問と参考人招致」「なぜ政治にカネがかかるか」といった項目ごとに、見開き1ページ完結形式で解説。右側1ページ、もしくは上下分割して下半分のスペースで、各項目のしくみを図解で解説、残りのスペースで著者によるコラム形式の文章で解説。
実は、このコラム部分が本書の曲者なところでして・・・。
一言でいえば本書の著者は”極左”なんですね。国家憎し、政治権力は悪という典型的な左向きの先入観に凝り固まった思想丸出しの解説は、その部分をある程度認識して、「まあこういう見方もあるわな」と割り引いて読める方なら問題ないものの、そうでない方には少々偏りすぎててオススメしがたい内容。
図解の解説は非常に簡単明瞭で分かりやすいだけに、この丸出しの左翼っぷりは残念・・・
まあ、政治を語る場合、著者なりの立場、思想というのが自然とその内容に出てきてしまうのは有る程度いたし方ないところではありますが、本書の場合は少々極端すぎ。執筆中にだんだんエキサイトしてきたのか知りませんが、巻末に読み進むほどその内容の過激さがガンガン増していきます。
まあしかし、言ってることは野党的発言としては至極ごもっともなことばかりなんですけどね。ただ、言いっぱなしで何の代案も示されていない典型的野党発言も残念。
●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)
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教科書が教えられない政治学
土屋彰久
自由国民社
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