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虚業成れり ~「呼び屋」神彰の生涯

★本日の金言豆★
ボリショイ・サーカス団は日本の興行師が付けた名前。ソ連でのもともとの名前は「ゴスダルストベンヌィ・ソビエツキイ・ツィルク(国立ソ連邦サーカス団)。

2004年1月発売
 かつてこの日本に確かに存在した”興行師”または”呼び屋”なる人物たち。
 まだ日本では誰も見たことの無いものを呼び寄せる興行を企画し、そのアイデアにスポンサーからお金を出させる。
 もちろんその時点では何の実体もなければ担保もない、まったくの虚構のプランにすぎないものに、熱い情熱をもって夢と希望を吹き込み、実現させる。
 売る方も買う方も熱い時代だったんでしょうね~。そんな時代の草分け的存在、稀代の興行師、神彰の、波乱に満ちた生涯を追った一冊。

 神彰本人が1998年(平成10年)に75歳で死去した後に編纂されたもので、彼の足跡を時代を追って列挙していくとともに、神が生前残した著書などからの引用文や、当時の仕事関係者へのインタビュー証言で掘り下げていきます。

 著者自身が現役の興行師であり、神彰のような個人が裸一貫ですさまじいリスクを背負いながら、夢という幻を追っていた時代も、それがやがて広告代理店などの大企業によるビジネスとなり、”呼び屋”なるものが淘汰されていった流れも知り尽くしているがゆえに、興行師という職業のもつ業や悲哀が切実に表現されており、その孤独な生業への愛着のようなものがにじみ出ています。

 人の半歩先を行き、誰も見たことが無いがために人を熱狂させてやまない幻を追い求めた興行師たちが、その内包するリスクゆえに消え、大企業による”海外での流行りものを呼ぶ”だけの安定した後追い興行が今や主流となった。何だか寂しいような気もしますね。ま~でもだからって、興行師復活運動なんてやらないですけど・・・。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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虚業成れり ~「呼び屋」神彰の生涯
大島幹雄
岩波書店

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