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キング・コング
2006年5月25日発売
幼い頃に観た映画に衝撃を受け、映画監督になることを志し、紆余曲折の人生を経ながらもついに32年ごしの念願をかなえて自分でその映画をリメイクする。それも、ハリウッド史上でも歴代ベスト10に入るくらいのスーパー・ビッグ・バジェットで。
これは美談ですよね〜、一映画監督の成功譚、ドキュメンタリーとして、これほどドラマティックな物語もそうはないんじゃないでしょうか。
私のような単なる映画好きでも、そのきっかけになった作品ってあるもんです。私の場合は中学ン時に観た「レイダース/失われたアーク」でした〜。「こんなに面白い映画があんのか!!」ってものすごい衝撃を受けたのを今でも新鮮に覚えています。
映画監督になるような人ならなおさら、人生を決めた1本、みたいなのがあるんでしょうね。それを自分でリメイクしたい!という野望を抱き続け、監督として大成功をおさめてついにそれを現実にする。「プロジェクトX」のネタとしてはすごく面白いのかもしれませんが、しかしものづくりの姿勢としてははたしてそれは健全な動機といえるんでしょうか!?
えてしてそういうのって、知らず知らずのうちに作り手側のエゴが先行しちゃうんでは!?監督の「こういうの作りたい!」っていう思いと、観客の「こういうの観たい!」っていうニーズって、案外簡単にすれちがっちゃうんじゃないの!?
そんな微妙な不安が、やっぱり有る程度的中してしまった感のある作品・・・。
ものすごくいい作品なんですまじで。まず間違いなく、これ以上いい出来の「キング・コング」リメイクなんて今後二度とできないでしょう。
脚本は良く出来てるし、キャラクターはさらに掘り下げて描かれているし、「ロード・オブ・ザ・リング」仕込みの映像技術はさらに磨きがかかってすばらしい映像美に仕上がっているし。不満点なんて全然ありません。さすが、ピーター・ジャクソン監督が激ヤセしてまで作っただけのことはあります。
・・・なんですが、それ以前の話として根本的に”何故今、「キング・コング」なの!?”という点については、やはり疑問符がつくというか・・・
世界中で愛読されながらそのあまりにも壮大すぎる物語ゆえに、映画化は長年不可能とされていた原作を、映像技術の発達と原作大好きっ子なクリエイター達の結集により見事に映像化した「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズとは違い、もともと1933年の映画がオリジナルで、しかも1976年には1度リメイクもされている、つまり観客は、よっぽどテレビもレンタルビデオ屋もない僻地の住人でない限り、どんな物語か、どんな映像かは知り尽くしてるわけです。
それを、”最新のVFXで絵がキレイになった!””「ロード〜」のピージャク監督作品!”ってだけで、それほど観たいと思いますかね!?
テレビもビデオ屋もあるけどオリジナル版知らないっていう人は、もともと映画に興味がない人でしょうからやっぱり観ないでしょうし。
残念ながらそのへんが全米でも日本でも公開直後の成績に微妙に反映されてるようで、特に日本では興行収入ランキングトップになることもなく非常にさびしい状況。
まあ、またぞろ上映時間が長すぎ!っていう事情も多少あるんかもしれませんが・・・
でも実際、上映時間はあと30分くらいは短くできたんじゃないの!?とも思ってしまいます。
スカル・アイランドに着くまで、もっというと「ベンチャー号」出航までの間が、登場人物をじっくり描きすぎてちょっと冗長な感じ。後にラスト近辺で登場人物たちがコングと心を通わせるところでそのへんの描写が効いてくるっていう意図はわかるんですが、それにしてもちょっと描きすぎのような気が・・・。
スカル・アイランドでの冒険アクションも本作の見所のひとつで、なかでもコングVSティラノサウルスのバトルアクションはド迫力!
計算されつくした流れるような殺陣(!?)といい、断崖絶壁や張り巡らされたツタなど島独特のロケーションを最大限に駆使した立体的なアクションといい、「スター・ウォーズ シスの復讐」のアナキンVSオビ・ワンの惑星ムスタファーでのラストバトルに匹敵する名勝負!倒した恐竜の死をコングが何度も確かめるところなどはオリジナル版を忠実に再現していたりと、細かいオマージュも忘れない。
・・・なんですが、映画監督カール(ジャック・ブラック)やベンチャー号のクルー達が恐竜の大群に追いかけられたり、谷底でわけのわからない不気味なクリーチャー達に襲われたりするシーンは、ものすごく映像的に凝っててアクションも面白く、見応えのあるシーンではあるんですけど・・・必要ですかここ!?っていう感じ。全体のシナリオからみてそれほど重要なシーンとも思えないし・・・ファンタジックな雰囲気を出すにはもってこいなんでしょうけど、これらがまたいい感じで尺長いんですよね・・・。
監督があくまで1933年版
のリメイクにこだわり、本作の時代設定もあえて当時の30年代のままにした理由のひとつに、「現代だったら、あんな不思議な生物がいる未知の島なんて無いってみんな知ってるから」っていうのがあるそうですが、その言葉こそ観客のニーズを端的に表してるんじゃないでしょうか。
33年当時だからこそ、”未開の地に潜む未知の生物との邂逅”という物語がものすごいリアリティを持ったファンタジーとして成立しえたと思うんですが、今の世の中においては、まったくリアリティがない単なる虚構に思えてしまう。見た目の映像は当時とは比べ物にならないほどリアルにはなっても、その存在感そのものが”絶対ありえない”ものとして観客に認識されてしまう。そこが本作の最大のウィークポイントではないかと。
観た人の評判は悪くない。でもそれ以前に、それほど積極的に観たいとは思わない。そんな本音が反映された感じの初週興行成績。はたして今後どこまで盛り返すのか?
あと見所としては、コングでもジャック・ブラックでもない、女優アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)の不死身ぶり。
コングに掴まれても振り回されてもぶん投げられても、持ったまま転げ回られても走り回られても、飛ばされても落とされても、かすりキズひとつ負っていないっぽいのが凄い・・・普通、あんだけの目にあったら全身の骨がバラバラになるか、百歩譲っても乗り物酔いしてゲロ吐きまくりになるんじゃないかと。やっぱ単なる駆け出し女優じゃなくて、曲芸もこなす舞台女優っていう設定だからでしょうか!?
●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)
幼い頃に観た映画に衝撃を受け、映画監督になることを志し、紆余曲折の人生を経ながらもついに32年ごしの念願をかなえて自分でその映画をリメイクする。それも、ハリウッド史上でも歴代ベスト10に入るくらいのスーパー・ビッグ・バジェットで。
これは美談ですよね〜、一映画監督の成功譚、ドキュメンタリーとして、これほどドラマティックな物語もそうはないんじゃないでしょうか。
私のような単なる映画好きでも、そのきっかけになった作品ってあるもんです。私の場合は中学ン時に観た「レイダース/失われたアーク」でした〜。「こんなに面白い映画があんのか!!」ってものすごい衝撃を受けたのを今でも新鮮に覚えています。
映画監督になるような人ならなおさら、人生を決めた1本、みたいなのがあるんでしょうね。それを自分でリメイクしたい!という野望を抱き続け、監督として大成功をおさめてついにそれを現実にする。「プロジェクトX」のネタとしてはすごく面白いのかもしれませんが、しかしものづくりの姿勢としてははたしてそれは健全な動機といえるんでしょうか!?
えてしてそういうのって、知らず知らずのうちに作り手側のエゴが先行しちゃうんでは!?監督の「こういうの作りたい!」っていう思いと、観客の「こういうの観たい!」っていうニーズって、案外簡単にすれちがっちゃうんじゃないの!?
そんな微妙な不安が、やっぱり有る程度的中してしまった感のある作品・・・。
ものすごくいい作品なんですまじで。まず間違いなく、これ以上いい出来の「キング・コング」リメイクなんて今後二度とできないでしょう。
脚本は良く出来てるし、キャラクターはさらに掘り下げて描かれているし、「ロード・オブ・ザ・リング」仕込みの映像技術はさらに磨きがかかってすばらしい映像美に仕上がっているし。不満点なんて全然ありません。さすが、ピーター・ジャクソン監督が激ヤセしてまで作っただけのことはあります。
・・・なんですが、それ以前の話として根本的に”何故今、「キング・コング」なの!?”という点については、やはり疑問符がつくというか・・・
世界中で愛読されながらそのあまりにも壮大すぎる物語ゆえに、映画化は長年不可能とされていた原作を、映像技術の発達と原作大好きっ子なクリエイター達の結集により見事に映像化した「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズとは違い、もともと1933年の映画がオリジナルで、しかも1976年には1度リメイクもされている、つまり観客は、よっぽどテレビもレンタルビデオ屋もない僻地の住人でない限り、どんな物語か、どんな映像かは知り尽くしてるわけです。
それを、”最新のVFXで絵がキレイになった!””「ロード〜」のピージャク監督作品!”ってだけで、それほど観たいと思いますかね!?
テレビもビデオ屋もあるけどオリジナル版知らないっていう人は、もともと映画に興味がない人でしょうからやっぱり観ないでしょうし。
残念ながらそのへんが全米でも日本でも公開直後の成績に微妙に反映されてるようで、特に日本では興行収入ランキングトップになることもなく非常にさびしい状況。
まあ、またぞろ上映時間が長すぎ!っていう事情も多少あるんかもしれませんが・・・
でも実際、上映時間はあと30分くらいは短くできたんじゃないの!?とも思ってしまいます。
スカル・アイランドに着くまで、もっというと「ベンチャー号」出航までの間が、登場人物をじっくり描きすぎてちょっと冗長な感じ。後にラスト近辺で登場人物たちがコングと心を通わせるところでそのへんの描写が効いてくるっていう意図はわかるんですが、それにしてもちょっと描きすぎのような気が・・・。
スカル・アイランドでの冒険アクションも本作の見所のひとつで、なかでもコングVSティラノサウルスのバトルアクションはド迫力!
計算されつくした流れるような殺陣(!?)といい、断崖絶壁や張り巡らされたツタなど島独特のロケーションを最大限に駆使した立体的なアクションといい、「スター・ウォーズ シスの復讐」のアナキンVSオビ・ワンの惑星ムスタファーでのラストバトルに匹敵する名勝負!倒した恐竜の死をコングが何度も確かめるところなどはオリジナル版を忠実に再現していたりと、細かいオマージュも忘れない。
・・・なんですが、映画監督カール(ジャック・ブラック)やベンチャー号のクルー達が恐竜の大群に追いかけられたり、谷底でわけのわからない不気味なクリーチャー達に襲われたりするシーンは、ものすごく映像的に凝っててアクションも面白く、見応えのあるシーンではあるんですけど・・・必要ですかここ!?っていう感じ。全体のシナリオからみてそれほど重要なシーンとも思えないし・・・ファンタジックな雰囲気を出すにはもってこいなんでしょうけど、これらがまたいい感じで尺長いんですよね・・・。
監督があくまで1933年版
33年当時だからこそ、”未開の地に潜む未知の生物との邂逅”という物語がものすごいリアリティを持ったファンタジーとして成立しえたと思うんですが、今の世の中においては、まったくリアリティがない単なる虚構に思えてしまう。見た目の映像は当時とは比べ物にならないほどリアルにはなっても、その存在感そのものが”絶対ありえない”ものとして観客に認識されてしまう。そこが本作の最大のウィークポイントではないかと。
観た人の評判は悪くない。でもそれ以前に、それほど積極的に観たいとは思わない。そんな本音が反映された感じの初週興行成績。はたして今後どこまで盛り返すのか?
あと見所としては、コングでもジャック・ブラックでもない、女優アン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)の不死身ぶり。
コングに掴まれても振り回されてもぶん投げられても、持ったまま転げ回られても走り回られても、飛ばされても落とされても、かすりキズひとつ負っていないっぽいのが凄い・・・普通、あんだけの目にあったら全身の骨がバラバラになるか、百歩譲っても乗り物酔いしてゲロ吐きまくりになるんじゃないかと。やっぱ単なる駆け出し女優じゃなくて、曲芸もこなす舞台女優っていう設定だからでしょうか!?
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キング・コング
監督・共同脚本:ピーター・ジャクソン
共同脚本:フラン・ウォルシュ、フィリップ・ボウエン
撮影:アンドリュー・レスニー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ
2005年/アメリカ/3時間8分/UIP
やせすぎにも太りすぎにもご注意 ピージャク監督
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COMMENTS
今さらコング
ゲキヤセ
TBありがとう。
あの、ゲキヤセ写真をみて、ひっくりかえってしまいましたよ。
前のアカデミー賞の授賞式では、とっても、貫禄がおありでしたからね(笑)
あの、ゲキヤセ写真をみて、ひっくりかえってしまいましたよ。
前のアカデミー賞の授賞式では、とっても、貫禄がおありでしたからね(笑)
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TRACKBACK
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キング・コング KING KONG
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★「キング・コング」
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キング・コング@品川プリンスシネマ:正月休み午後
念辛口注意囹 このマーク念のあるレビューは辛口意見です。 お読みになる場合には批判的感想ということを承知の上、ご覧下さいますようお願いいたします。
リアルすぎる?新「キング・コング」
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キング・コング
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King Kong (キング・コング)
2006年1月22日鑑賞Tagline: The eighth wonder of the world. ストーリー1930年代、大恐慌時代のアメリカは、ニューヨーク。野心的な映画監督カール・デナムは、何とか世間をアッと
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NO.154「キング・コング」(ニュージーランド・アメリカ/ピーター・ジャクソン監督)
ナオミ・ワッツは日系であると、僕は根拠もなく思い込んでいた。本当に恥ずかしい話だが、最近まで、ナオミ・ワッツには日系の血が混じっていると思い込んでいた。どこで思いこんでしまったのだろう?謎である。(苦笑)そういえば、スーパーモデルでナオミ・キャンベルとい
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てなわけで、今日は悲観論者としてコメントさせて頂きつつ(笑)、TBありがとうございました。