1. 無料アクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

西武事件 「堤家」支配と日本社会

★本日の金言豆★
堤義明の父、康次郎は、2004年成立の”景観を住民共通の財産と認める「景観法」”より先んじること70年も前に、東京都国立駅前の開発事業において、”街の美観を損ねる建物の建築などの禁止”をうたった。

2005年5月22日発売
 2004年の後半から2005年にかけて、日本を騒がせた大企業によるものすごい不正事件といえば、西武グループの株にからむ大掛かりな不正事件。
 一つは、西武鉄道に対するコクドの保有株数虚偽記載事件。実は上場廃止基準以上の数を持っていたのにも関わらず、少なく報告していたというもの。
 もう一つは、このことが公になる前にその株を取引先に売りさばくというインサイダー取引
 どっちも、法の抜け穴をくぐるというような高等技術ではなく、単なる不正、単なる犯罪。ばれたら一発でアウトなこういう手口がしかし、長年にわたって行われていたというのがまた異常。それも、そこらの誰も知らないような零細のオーナー会社ならともかく、あの西武鉄道の、あのプリンスホテルの、あの西武グループが、まさか!!ということで、一時ものすごいセンセーションを巻き起こしたのは記憶に新しいところ。

 本書はその事件の顛末を、西武グループの実質的支配者であった堤家のルーツにまで遡って詳細にレポートし、歴史的な大企業の不正事件が何故起こったのか!?という疑問に対する答えを追い求めていきます。

 普通、我々一般人のイメージは、「金の亡者・堤義明」が、己の私利私欲のためだけに会社を私物化し、まわりの人間もそれを容認するだけのイエスマンだけになり、やりたい放題、世間の常識や法を無視した無法状態がまかり通るようになった、という感じではないでしょうか。
 確かにそれはまぎれもない事実ではあるのですが、「単に堤家の問題、西武グループという企業の体質の問題ではない」という結論を本書は導き出します。
 会社を、堤家の財産を守り、無事子孫に相続させるための”道具”とした堤家の先人達。それは逆に、それを法的に許す日本という社会の仕組みの問題、家長がすべてを取り仕切る家長制度の廃止による世代の断絶、家庭の崩壊といった、まさに戦後の日本全体が抱える社会問題と無縁ではないようです。

 たまたまそれが巨大企業体であったから社会に与えるインパクトが大きかったというだけで、実はしょせん会社、企業というものはその程度のもの、”社長””経営者”に”占有”されているものでしかなく、同様のことは規模の大小こそあれ今の日本社会では日常的に行われている。それが”日本には何千という数の会社がある”実態の正体。
 それが良いのか悪いのか?それともただの事実にすぎないんでしょうか・・・歴史が裁くとしか今は言えないのかもしれないですね。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

話題のブログがいっぱい!
人気ブログランキング←ここをクリック

金言豆メインサイト 本の部屋へ

西武事件 「堤家」支配と日本社会
吉野源太郎
日本経済新聞社

巨大企業ってえてして同族支配的

スポンサーサイト

テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

COMMENTS

COMMENT FORM

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。