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心は実験できるか 20世紀心理学実験物語

★本日の金言豆★
ナポレオン・タイプ Napleonic type:背の低い人間は支配欲が強いという、ステレオタイプ的観念。

2005年8月発売
 ナチスの兵士は、何故非人道的な虐殺を繰り返したのか?権威に命令された時、人間はどこまで盲従するのか?
 精神病患者を装って精神病院に行ったら、偽者だって見抜かれるのか?
 乳は出るけど針金でできた母親人形と、出ないけど柔らかい布製の人形とでは、小猿はどっちになつくのか?
 脳にメスを入れることで、精神的疾患は改善できるのか?

 ざっと見ただけでも背筋が寒くなりそうなエグい命題。こんな感じで、人間の深層心理や精神構造、そしてその肉体と行動との結びつき等について興味をもった医学者、科学者など、そして彼らが行った様々な”心についての実験・研究”を追った書。
 全10章にわけて、過去に実在した研究者と、その実験、それが当時の世の中に及ぼした影響、評判などを詳細にレポート。

 著者自身による、当時の関係者への追跡聞き取り調査も可能な限り実施し、当事者達の生の声をできるだけ伝えようとする姿勢。それはさらにとことんまで追求され、ものによっては著者自身がその実験を再現しようとまでしているところが本書のもっとも秀逸なところ。

 人間の精神状態に関する実験ですから、当時の関係者は、被験者なり、研究者自身の身をもって研究にあたっていたものばかり。それを再現すると言うことはもちろん、著者自身が被験者となってそれを試すことを意味します。
 自身も本書執筆前から精神科への通院歴やドラッグの使用経験があることを隠そうともしないヘビーな人生を歩んできたらしい著者、だからこそそういう挑戦への精神的ハードルも低かったのか?というより、だからこそこういう本を書こうと思ったのかも。

 精神病の症状を装って精神科を訪れ、どのような処方を下されるかを試すくだりなどは、さすがに経験者だけあって!?精神病の装い方も手馴れたもの。そして案の定!?どの医者も偽患者である著者に対し「抗精神薬」を処方。それがまた恐ろしい・・・。
 極めつきは、「ドラッグそのものには本当に依存性があるのか?」という実験の章で、日にちを決めて(過去に行われた同様の動物実験と同じ日にち)自分でドラッグを常用し、その依存性を検証するという実験。
 「充足された環境と精神状態にあるマウスは、ドラッグを依存的に摂取しようとしなかった」という実験結果に基づいているとはいうものの、「ドラッグ=強烈な依存性」という固定観念がある社会において、これほど捨て身で大胆な実験もないでしょう。

 人間の精神とは?肉体との関わりは?ディープなテーマを興味深い筆致でレポートする本書、内容的には我々の日常の常識を覆すショッキングなものも多数含まれており、是非御一読をオススメしたい一冊。

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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心は実験できるか 20世紀心理学実験物語
ローレン・スレイター
岩坂彰
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