ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男
USSR AK47:製作者ミカエル・カラシニコフの名をとって”カラシニコフ”とも呼ばれる、アメリカのM16、ドイツのG3とあわせて3大突撃銃と並び称される銃。シンプルな構造で故障しにくく、腕のある職工にかかればばらして部品単位で模造品を作ることも比較的容易なため、世界中のあらゆる戦場に爆発的に普及した。
2006年6月9日DVD発売
イントロの”弾丸くんの大冒険”的な映像にまずはノックアウト。
たとえ自分が作ってるものが弾丸だと分かってたとしても、流れ作業の中で仕事が分担されてしまうと、人間の罪の意識ってのは確実に薄まってしまうものですが、どんな流れでどのような人の手に渡ろうとも、弾丸の目的なんてつまるところ一つしかないわけで・・・それを端的に、またこの映画のテーマを如実に表す映像としていかにもふさわしいオープニング。
ウクライナからアメリカに移住してきていたユーリー(ニコラス・ケイジ)が、レストランでロシア人ギャング同士の銃撃戦を目撃し、その時に「武器を必要としている人たちに武器を提供するのが自分の人生、天職だ!」と気付いてしまう・・・って、なんでやねん!?と突っ込んでしまいそうですが・・・
世界に実在する5人ものモノホン武器商人を元ネタに創作された武器商人ユーリーというキャラクター、しかしいくら現実を取材してみても、彼ら武器商人が”そもそも何故武器商人になろうと思ったのか?”という疑問に対して説得力ある理由は結局見当たらなかったってことでしょうか。まあ、どうせ実際には「儲かるから」「麻薬よりはましだから」とか、身も蓋も無い理由なんでしょうねえ。
船で武器運搬中に査察に入られそうになって、海上で大急ぎで船の名前や国籍を書き変えたり、
飛行機で空輸中に強制着陸させられると、その場にいた住民たちに無料で武器を持って行かせて証拠を隠滅したり・・・
まるでスパイ映画か警察24時さながらの展開が繰り広げられますが、こういったエピソードもすべて現実の武器商人の行動に基づいているというんですから、事実は小説より奇なりとはこのこと。扱うモノがモノだけに隠す方も追う方も必死です。
インターポールには目の敵にされながらも、一方で紛争地帯の権力者には必要とされ、家族にはその裏の稼業をひた隠しにして二重生活を続ける。一武器商人ユーリーの生活を描きながらも、それらはすべて現代の国際国家社会をダイレクトに風刺。
「世界一の武器商人は、アメリカ大統領だ」というユーリーの台詞も真実なら、それと知りながらも彼を再選させてしまうアメリカ人の国民性もまた真実。
また、一政治家が神社にお参りにいく度に、「戦争美化だ!」と大騒ぎする輩が、世界第7位の”現”武器輸出国だってことも我々としては肝に銘じておきたいところ。
あまりに現実を直視しすぎるあまり、アメリカ映画なのにアメリカ資本ゼロで作られたというわけのわからない問題作、脛に傷持つ権力者や投資家が恐れたであろうその内容とリアリティは、ニコラス・ケイジの生え際を除いて間違いなく本物の迫力!
しかも、「華氏911」と違ってちゃんとエンターテイメント作品としても成立させているところが秀逸。
ドキュメンタリー作品だとどうしても”監督の言いたい事”が前面に出すぎちゃって、かえってそれを敬遠する向きもあるもんですが、本作はあくまで事実を事実として描き、武器商人には彼らなりの哲学や事情がある、という描写もちゃんとある。
それらを総合的に考えて判断するのはあくまで観客、というわけですね。
それにしても、ニコラス・ケイジ作品、「ナショナル・トレジャー」に続いて、本作もオフィシャルWebサイトが激重・・・内容は情報としても非常に貴重なだけに、実にもったいない!そんな凝らなくてもいいですからもっとライトなのお願いします。ブロードバンド1人1丁の時代にはまだ間があるので・・・。
●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆
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ロード・オブ・ウォー―史上最強の武器商人と呼ばれた男 竹書房文庫
2005年12月発売
「ロード・オブ・ウォー」オリジナル・サウンドトラック
2005年12月9日発売
ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男
監督・製作・脚本:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク
、ジャレッド・レト
、ブリジット・モイナハン
、イアン・ホルム
2005年/アメリカ/ギャガ/122分/R-15
アンドリュー・ニコル監督作品
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COMMENTS
重~い
メビウス様
一度読み込んじゃえば、あとは行ったり来たりする分にはスムーズなんですが、全部読み込むまでが長すぎです。
しかも、ほとんど文章で読む情報ばっかりなんですもん・・・
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冒頭のオープニングからのめり込んでしまった自分です・・(^^;)弾丸視点から見せる映像が結構斬新でした。
そう言えば、自分もこの映画の公式サイトの重さには悩みました。コメント書く上で、サイト上の内容も参考にしてるのでかなり鬱にさせてくれました・・(汗