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下流社会 新たな階層集団の出現

★本日の金言豆★
ジニ係数:不平等度を測る指標で、分布が平等であれば0に近づき、不平等であれば1に近づく係数。

2005年9月20日発売
 「年収300万円時代を生き抜く経済学」などという余計なお世話!?な本がベストセラーになっちゃったり、TV番組の1コーナーだった「月1万円節約生活」がいつのまにかその番組の看板コンテンツになり特番まで作られたり、不景気を背景にどうにもシケた企画が受ける傾向がありますねえ。

 最近ようやく世の中では”景気が上向いてきた””踊り場は抜け出した”といった見解がちらほら見られるようになり、労働組合は何年ぶりかで賃上げ交渉を再開、株式市場は取引高史上最高値を連日更新し続けるなど、なんとなく良さげな雰囲気になってきました。
 しかしながら、未だに「ニート」と艶な言い換えをされる無職や、ホームレス問題、引きこもり、教育や所得の格差などといった問題は、まったく改善されていないというか、むしろ今後もっとひどくなるんじゃないか、という展望もあるほど。

 なんでこんなことになっちゃったのか!?現代社会に生きる人々の意識がどう変化し、今後どのようになっていくのか!?ということを、”下流社会”という枠組みをベースに論じる書。

 本書のいう”下流”とは、単純に所得が低い層のことを指すのではなく、コミュニケーション能力、労働意欲、学習意欲、消費意欲、総じて”人生への意欲”そのものが低い人々のことを定義しています。そういった層に属する人々が年々増えており、それらは結果として未婚のままだったり所得も上がらなかったりして、その子供たちもまた親と同様の人生をたどるという悪循環に陥りやすい。

 というのが本書の主旨なんですが、逆にいうと本書が言ってる事はほんとにただそれだけなんですね。
 あとは延々、社会の階層を勝手に「お嫁系」「ミリオネーゼ系」「かまやつ系」「ロハス系」「SPA!系」などと男女を系統分けして、本当かどうかわからない(どうも捏造くさい)一般人インタビューなどを載せたりして、各階層の分析を展開しているだけ。
 どの層は全体の何パーセントだとか、その層の考え方はこうこうだとか、けっこう具体的な数字や内容を挙げているので分かりやすいのはいいんですが、それ以前にその前提となるデータの信憑性がまったく検証されていないのが致命的。各階層の比率が何パーセントだとかいうなら、それを調べたサンプル数や、サンプリング方法などを明示するのは当たり前だと思うんですが、そういうの一切なし。どこでどうやって調べたかわからない調査結果だけが列挙され、それを前提に論証が進んでいるため、読み物としては確かに今の世俗を反映・風刺していて面白いものの、信憑性、説得力には欠けます。

 そして、もっとも気になる「下流社会をどうするのか?どうすべきか?」についてはほとんど言及なし。最後のあとがきみたいなところでほんのちょっとだけ述べていますが、荒唐無稽もいいところでちょっと考えてもまったく実効性のなさそうなことを自慢げにかいています。

 先に挙げた「年収300万円時代を~」の作者、森永卓郎の年収は3000万以上あるから言われたくないだの、「ドラゴン桜」はすばらしいだのといった、くだけた世間批評はけっこう笑わせるところもあるんですが、全体としてはその挑発的なタイトルのわりに、存在意義の薄い内容でした。

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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