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会社のつくり方 成毛流「起業心得」
パレートの法則:8対2の法則。例えばアリの群れの中でも、怠け者アリと働き者アリとの比率は8対2くらいで、その働き者アリだけを別の巣に隔離すると、その中でまた怠け者と働き者が8対2に分かれる。
2005年11月発売
元マイクロソフト代表取締役、ちょうど社が訴訟まみれだった当時(今でもそうですか!?)の会社の顔ということで、一部のアンチMS派からはさんざん揶揄されたり叩かれたりしてた著者が、昨今の起業ブームにのって!?サラリーマンが起業する際の心得を著者流にまとめた書。
タイトルからすると、起業の際に必要な手続きとか、用意すべきものの条件など、システム的なことの解説を連想しますけども、本書の要諦はむしろサブタイトルの「起業心得」にあるようです。
もちろん、システム的なことも書いてありますが、アウトラインをなぞる程度。それよりも、
既にサラリーマンとして勤務している人が起業する場合について、20代、30代、40代と世代別に分け、それぞれが起業する場合のメリットやデメリット、目指すべき会社の方向性を検証したり、
男性と女性とではどちらが起業、社長向きか?またそれぞれが作る会社の特徴は何か?
といった、ソフト面の分析がメイン。
全体的な印象としては、やっぱりこの著者、社長経験は豊富とはいえ、ホントの”起業”というか、ゼロから始めて這い上がる、みたいな経験はしてないからでしょう、言うことが甘いと言うか、いかにもお坊ちゃん的。
起業する=会社を作る、人を雇って組織を作る、みたいな先入観があるみたいで、個人でそば屋さんをやるのは起業とは言わない、と言い切るところなどにそれが如実に現れています。個人商店だって立派な起業ですし、売上も上がってない起業したての頃から組織もへったくれもないでしょうって。
一応、読者のそういう反応を回避すべく!?社長自身の努力が大事だ、みたいなことを書いていますが、例えばごみ屋の社長の本なんかと比べても、どうしても随所に甘ちゃんっぽいというか、エリートぶったところが垣間見えてしまう。
別に、筆者がウソ書いてあるわけじゃあありません、文字通り「成毛流」なんですね。
書いてあるエピソード、例えば著者の知り合いで、起業したばかりの自社を売り込むのに取引先へレストランガイドを送りつけ、「ここで驕ってください」という社長がいた、みたいな話は、話としては面白いですけども、いざ自分が起業する時に参考になるかどうか!?というと・・・あんまり見るべき部分はないかもしれません。
起業は若いときにするべき、年取ってからの起業はそんなに会社がビッグになる可能性は無いが手堅く成功できる、など等、もっともですが逆に言えば当たり前のことばかり。まあ、そもそも起業なんて、奇をてらってやるもんじゃなく、それなりに手堅い展望があってこそやる意味も成功の可能性もあるわけですから、当たり前かもしれないですけども。
●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)
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成毛眞
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