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ヒストリー・オブ・バイオレンス

★本日の金言豆★
ヒストリー・オブ・バイオレンス:暴力事件の履歴

2006年3月11日公開
 デビッド・クローネンバーグ監督の重厚かつしっとりとした映像と演出、そして一見地味な感じなのに不思議な存在感とカリスマ性を持つ稀有な名優ビゴ・モーテンセンのシブすぎる演技がものの見事にハマり、シンプルなストーリーゆえに観る者の心を鷲掴みにする作品。

 冒頭出てくる、子供まで平気で殺す冷酷で残虐な謎の二人組。タイトルがタイトルだけに、このいわれなき容赦ない暴力が本作のテーマなのか!?と思わせますが・・・
 アメリカ、インディアナ州ミルブルックの小さな田舎町で、弁護士の妻と二人の子供を持ち、自身も食堂を経営するトム・ストール(ビゴ)。穏やかで幸せな生活を送っていた彼らの生活は、冒頭の二人組がトムの店にやってくることで一変。
 理屈の通じないイッちゃってるならず者ってことが観客には十分すぎるほど知らされているその二人を、ただの食堂店主であるはずのトムが電光石火の早業であっというまにブチ殺してしまいます。
 小さな田舎町での出来事ゆえにことさら英雄視され、スターに祭り上げられるトム。しかし観客にしてみれば、どう考えても彼は只者とは思えない・・・そこに案の定、騒ぎでトムの存在を知ったらしい、顔面が半分えぐれた不気味な男フォガティ(エド・ハリス)が現れ、トムに「ジョーイ・・・」と話しかける。
 フォガティは何者なのか?それ以上に、トムは何者!?そしてその謎が徐々に明らかになる時、彼の家族は彼をどうするのか!?

 監督自身も言っているとおり、話としては特に珍しくない、特に西部劇などではよくあった話。しかしだからこそ分かりやすく、心に響く。何でも奇をてらえばいいってもんじゃない、王道は伊達に王道たりえてないと思わせる骨太のシナリオ。

 そしてもちろん、本作ならではの見所もたっぷり。
 ビゴ・モーテンセンがとにかくシブすぎる!物静かな夫であり父である普段の姿から、メリハリの利いたアクションで悪党を仕留める様は爽快。そして自身の秘密や家族と生じる微妙な空気のズレに思い悩む繊細な熱演との対比。なんと奥の深い、不思議な魅力のある人なんでしょう。
 そしてこちらも名優中の名優マリア・ベロ、彼女とビゴとのおしどり夫婦っぷりの熱演がまた秀逸。
 冒頭のバカップルともいうべき熱々夫婦ぶり、中盤の階段での複雑な夫婦喧嘩(!?)、そして一言も交わさぬまま家族の深い絆を示すラストと、いつのまにかこの一家の行く末に深く感情移入させられてしまいます。

 脇を固めるベテラン陣も存在感抜群の熱演。特にエド・ハリスは顔面特殊メイク付きでこの見た目地味すぎる物語にインパクトを添える重厚な悪役っぷり。しかし、個人的にはウィリアム・ハートのアカデミー賞助演男優賞ノミネートはちょっと意味不明。出番もそんなにないってのはともかく、脇にシブくていい人なら他にいっぱいいたでしょうって。

 暴力描写ももちろんあるものの、必要最小限に抑えられ、逆にそれが観る者に強烈に印象付けられる、クローネンバーグ監督の周到な演出がこれまたニクい!

●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆

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ヒストリー・オブ・バイオレンス 日本語公式サイトはこちら
監督:デビッド・クローネンバーグ
脚本:ジョシュ・オルソン
音楽:ハワード・ショア
出演:ヴィゴ・モーテンセンマリア・ベロエド・ハリスウィリアム・ハート
2005年/アメリカ/ムービーアイ/96分

デビッド・クローネンバーグ監督作品

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テーマ : アメリカ映画 - ジャンル : 映画

COMMENTS

こんにちわ

TBさせて頂きました。
クローネンバーグファンの私は、かなり満足度の高い作品でした。
CGつかったり、バケモノが出てこない初期の作品を彷彿させるような、作品だったように思います。

Boh様

いろんな作風でファンの満足度の高い作品を作り続けられるなんて、懐の深い監督さんですね~(^0^)

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