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黒田清 記者魂は死なず
播種:作物の種子をまくこと。その方法に撒播(さんぱ:一様にばらまくこと)・条播(じようは:間隔をおいた平行のまき溝を作って種をまくこと)・点播(てんぱ:一定の間隔をおいて一粒または数粒ずつ種子をまくこと)の三種がある。
2005年12月16日発売
差別問題への取り組み、戦争絶対反対の姿勢、阪神大震災への取材と報道姿勢への批判等、ジャーナリズムの世界に身を置く人なら知らぬものはないその情熱的かつ精力的な活動ぶりで一世を風靡した男の生涯を、詳細な取材に基づき記した伝記。
読売新聞大阪本社社会部長として、社会部記者集団「黒田軍団」を縦横に動かし、次々に特ダネと大ヒット連載を打ち出してきた男。
ジャーナリストとしての取材能力、文章力といったものだけでなく、親分肌で部下の面倒見もいいその人柄に、軍団メンバーが全幅の信頼をよせ、気持ちよく仕事が出来ていたんだろうなあと、うらやましくなります。
後に黒田氏の片腕的存在となる記者が体調を崩して会社を休みがちになり、総務が彼を欠勤扱いにすると黒田に言いに来たとき、「俺が頼んだ仕事をやっとんじゃ!」と一喝、無休扱いにさせてしまうというエピソードなどは心が熱くなります。部下は上司を選べないと言いますけど、それ以前にこんな上司、選びたくてもいやしないですよね。
紙面での連載でも絶大な人気を誇り、特ダネもものにするなど実績も抱負、社内での人望も厚い。そんな彼でもやはり、読売新聞という大組織の中では、仕事とは無関係の人間関係という軋轢によって結局仕事を干され、退社を決意するまでになっていく。会社社会の悲哀はどんなカリスマにも等しく訪れるもののようです。まあ、雇う者と雇われる者という関係においては、やむをえない部分もあるでしょうが、それにしても「雇う者に”取り入るのが上手い者”」がのし上がっていく組織っていうのはろくなもんじゃない。仕事で実績を上げる能力とそれとが往々にして相反する場合が多いので、唯我独尊的に仕事に邁進するタイプのカリスマっていうのは組織では弱いんですよね・・・。
黒田清の生い立ちから、記者になるきっかけ、読売新聞時代、退社してミニコミ誌による活動を展開し、病魔との壮絶な闘いの末に亡くなるまでを、綿密な取材を積み上げて詳細に描き上げた傑作。
著者はもちろん黒田氏信者の一人なんでしょうが、それはそれとして本書の内容そのものは極めて公正に、先入観を極力排して書かれているところも好印象。それこそが、黒田清の”記者魂”DNAを受け継ぐ者として当然の姿勢だったのでしょう。
●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)
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有須和也
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