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10年後の日本

★本日の金言豆★
ソブリン(sovereign=国家主権にかかわる)格付け:各国政府が債務を返済もしくは保証する確実性を段階評価する格付け。日本は1997年頃までは最上級に位置していたが、公債の累増とともに下がり、現在は先進諸国中最低水準に。

2005年11月発売
 タイトルに偽りなし、7人の著者が、10年後の日本の姿を好き勝手に予想し書きなぐった書。
 彼ら曰く、とにかく日本は10年たつとろくなことになっていない。
 所得格差は助長され、治安は悪化し、消費税は大幅アップ、若者はひきこもりに、家族は崩壊・・・。
 どれもこれも、ワイドショーや週刊誌の三文記事を見ているかのような、底の浅い駄文、駄文の連発。
 まあ確かに、意見としては「あまり楽観視できない未来が待つ」ことを述べるのは差し支えないと思いますが、当然その前提には客観的で検証可能なデータの提示があってしかるべき。

 本書がもっとも劣悪なのはその部分。拠り所となるデータなり、著者なりの調査結果なりといったものが無い、あるいはまったくもって信憑性に欠ける。
 例えば冒頭、「警察の犯罪検挙率が低下し、治安が悪化している」ことを示すのに提示されているデータは、”1989年以降の”警察官数と、犯罪”認知件数”や110番受理件数の推移グラフのみ。  たった10年そこそこのデータでは何も分からない(もっと長期的に観れば数値が周期的に上下しているだけかもしれない等)し、認知件数の急増は逆に捜査能力の向上を示すのでは?110番受理件数の増加は携帯電話の普及が一因では?など、ちょっと思いつくだけでも様々な疑問が生じてしまう。
 そして肝心の「検挙率の低下」に関するデータは、文章中で「検挙率はたったの60%」とさらっと書いてあるだけ。なんじゃそら!?そこを問題視して警察を非難するんだったら、検証してくださいよ!データを出してくださいよ!と・・・。

 本書は一事が万事こんな調子。この著者たちは日ごろ、ワイドショーや週刊誌の見出ししか見てないんじゃないか?と思えてしまうほど、ベタな切り口としょうもない分析で日本の未来を切りまくる。

 根拠の無い絶望ばかりを喧伝するのも、絵空事でしかないバラ色の未来を説くのと同様、それ自体が罪悪。

●オススメ度●
★☆☆ 私は面白かったです(*`ー´)

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