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問題少女―生と死のボーダーラインで揺れた

★本日の金言豆★
プロザック:1980年代末、アメリカで発売された抗鬱剤。口の渇きや体重増加、頻尿といった、それまでの抗鬱剤にみられた副作用があまり強く出ない。発売元イーライ・リリー社は全世界で毎年20億ドル以上も稼ぎ出す一方、プロザック服用者が自殺企画を促す危険がある等で300以上もの訴訟を起こされた。

2006年3月31日発売
 小学生の時から死を意識。小5で初めてリストカット、中2で不登校、16歳で行きずりの男と初体験、その後不登校、引きこもり・・・
 著者との出会いの中で一時安定し、成熟したかにみえたものの、20歳を過ぎたある日、自殺。
 少女が16歳の時、取材を通じて知り合った著者が、そのあまりに短く刹那的で、あっけない幕切れを迎えることとなった少女の人生を通じ、昨今社会問題化している”引きこもり””ニート”そして”自殺願望”等について、その問題の根底にある原因や、解決への道筋を探す過程をルポ形式で綴る書。

 結論から言ってしまいますと、著者のその試みは失敗に終わってしまうことになります。
 まあ、取材対象の少女が自殺しちゃった、というくだりから始まるわけですから、問題を抱えた少女にその解決の糸口を掴ませることが結果的には出来なかったことは明白なわけですが・・・。
 では、何が少女をそこまで追い詰めていたのか?
 抗鬱剤を服用し、売春、風俗に身を沈め、しかもそんな自分を激しく嫌悪していたという少女。
 某元AV女優の告白本などでも見られるように、そういう場合はたいがい両親が極端に不仲だったり、子どもに対し異常に厳しかったりするというのがパターンですが、少女の場合それが当てはまらない。一見何の問題も無い普通の夫婦に親子関係。後年、実はその夫婦にも過去にトラブルがあったことが判明はするものの、既に解決しており、ここまで少女の情緒に深く影響を与えるほどの大問題だったとも思えないという。

 少女がかかっていたという精神科医、少女を”買った”男、付き合っていた元彼、そして両親・・・、著者は少女の死後、少女に関わった人物達をとことん追い、少女との関係性を突き詰めていきます。
 それは”死”を選んだ少女には”選ばせた人物”=”悪”の存在があったはず、そんな著者の思いからの行動なわけですが・・・
 どこにも悪者らしい悪者はいなかった。みんなそれぞれ普通の事情を抱え、普通に少女に接してきた。彼らからしてみればむしろ、少女は出会ったときからどこかおかしかった・・・。

 その反面、少女を心底理解できるほど深く関わった人物、というのも結局いなかった。悪者もいない代わりに味方もいない、薄い関係性。著者自身も含めて、そんな周囲すべてが結局少女を追い詰めたのか・・・と独白する著者。
 さすがに、それは少々自虐的すぎるような気がしますが、それにしても、原因らしい原因も分からない、だからどうすればいいのかが周囲にも本人にもわからない。これははたしてこの少女だけのレアケースなんでしょうか、それとも実は大多数のケースがこうなんでしょうか・・・
 もし後者が現状だとしたら、これは相当難しい問題ですね・・・。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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問題少女―生と死のボーダーラインで揺れた
長田美穂
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