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M:I 3 ミッション:インポッシブル3
IMF:Impossible Mission Force(インポッシブル・ミッション・フォース)
2006年7月8日公開
トム・クルーズのライフワーク・キャラクター、イーサン・ハントが、彼の俳優人生における最重要極秘ミッションをひっさげて帰ってくる!
そのミッションとはズバリ「トム様人気復活祈願!」最近何かとイッちゃってる言動や行動で人気急降下中といわれるトム様、ここで一発花火をぶち上げ、何とか人気回復をはかりたいところ。
しかし残念ながら、全米での興行収入成績だけ見ると、そのミッションは”インポッシブル”だったよう・・・
全米でのオープニング成績は、ランキングこそ順当に初登場1位ながら、興収約4800万ドルという数字は、名実共にマネー・メイキング・スター復活のバロメーターとしてはいささか不十分と捉えられるようで・・・キビシイ〜!!
近年の全米での同時期公開作と比較しても「X−MEN2」約8600万ドル、「ヴァン・ヘルシング」約5100万、似たようなスパイ物で同格スター主演の「ボーン・スプレマシー」約5200万ドル、「Mr.&Mrsスミス」約5030万ドル、とまあ数字の単純比較ではことごとく負け。
しかし、そこは所詮数字のマジック、「M:I」シリーズの全世界でのオープニング週末成績に目を向けると、「ミッション・インポッシブル」約9890万ドル、「M:i−2」約1億1510万ドル、そして本作は約1億1830万ドルと、何とかシリーズ最新作の面目を保った形。”公開国数の分母は!?”という突っ込みは・・・まあ、あんまり数字の勝ち負けばっかり評価しても空しいですから( ̄▽ ̄;)。
何せ本作、内容的には批評家ウケも良く、シリーズ最高傑作との呼び声の高さもうなずける、秀逸の出来なんです!
普通この手のアクション大作シリーズって、”前作を超えるスケール!”というお題目のもと、敵の強さのインフレ、爆弾の量のインフレ、壊れる車の数のインフレ、そして製作費のインフレといったスパイラルに陥ってしまうのが常ですが、そこは1作ごとにお気に入りのクリエイターをうまく布陣するザ・プロデューサー・クルーズの面目躍如、米テレビ界の異才J.J.エイブラハムズの起用はズバリ的中!
アクションのキレの良さ、スパイ活動のダイナミックさ、そして複雑さと分かりやすさのバランスが絶妙のシナリオと、どれをとっても前2作の単なるスケールアップ版ではなく、一味違う独特の持ち味を発揮。
J.J.エイブラハムズといえば、米テレビドラマ「エイリアス」「LOST」の他、「アルマゲドン」の脚本など、ダイナミックな面白さと、細かいプロット破綻やつじつまあわせを一切気にしない大雑把さで定評(!?)のあるクリエイター。
「LOST」は私も大いにハマッておりまして、一話毎に、大所帯の登場人物一人一人の過去を掘り下げ、それが今現在の無人島生活での彼らの行動の基になってくるという異色かつ面白い展開に毎度ワクワクしながら見てますが、
「シーズン最初の頃に出てきたあの吠え声や、飛行機の残骸を襲った”怪物”はなんやったねん!?」
「何でこの飛行機の乗客はそこまでみんな知り合いやねん!?」等など、本気で突っ込みどころを探したらきりがないくらいいいかげん。
でもそんな細かいことを全然気にさせない、観た人にしか分からない面白さ、やめられない魅力、みたいなのがあるんですよねこのドラマ。
雑誌などでの番組紹介では、「無人島に不時着した飛行機の生き残りが繰り広げるサバイバルドラマ」みたいな書き方してあって、実際そうとしか言いようが無いんですけど、でもそれだけじゃない。
冒険あり、恋愛・人情ドラマあり、運命論的なテーマありとシナリオが多彩。
無人島そのものも、ただの”そこにあった大自然”ではない!?今だ明かされない見えざる力の存在が匂わされていたりして、考え出すとほんとに夜も眠れなくなりそうな迷宮的ドラマ。
しかし、シーズン1でほとんど謎を解決することなくシーズン2へなだれ込んでしまった展開からして、たぶんこんな調子でどんどん謎が謎をよぶ展開にして、最終的には何のこっちゃわからんまま終わってた、みたいな感じになりそうでイヤです・・・なんせこのドラマの雰囲気だと、日本漫画における伝家の宝刀”夢オチ”だって十分ありえそうで怖い・・・。
さて、そんな監督の”大雑把ダイナミズム”は、本作でも非常にプラス方向に働いています。
冒頭、恋人が拉致られ、ハントも捕まり脅されているという大ピンチの場面がイキナリ開始。オープニングの後、時間を遡って、何でそういう展開になったのか、ハントは誰に、何をタネに脅されていたのか、が徐々に明らかになっていく、という展開。
まさか、ここでも「LOST」みたいに時間軸をいったりきたりさせながら見せる手法か!?と一瞬思いましたが、遡るのはそこだけ。あとは普通に物語が展開し、あまり変に編集に凝った見せ方はしていません。
本来は、ド派手なアクションとスリリングなスパイ活動シーンが最大の見せ場の映画ですから、低予算ゆえに編集作業の巧みさで魅せるTV的手法は本来不要なところを、冒頭で効果的に使うことにより、見事に観客のハートを鷲づかみに。
本作の新キャラで、敵か味方かが最後の最後まで謎、物語の重要なキーパーソンとなる”ブラックマヨネーズの右の方”顔面デコボコ男ローレンス・フィッシュバーンは、出番は多くないもののさすがの貫禄で存在感バツグン。
でも、せっかくのスパイ物出演なのに、「マトリックス」で暴れまくった時に鍛えた肉体を駆使するアクションでの見せ場が無いのは少々残念!?
監督は、本作のアクションビジュアルでは”横っ飛びの美学”みたいなの追及したんでしょうか、
イーサンが投げた時限爆弾が磁力でドラム缶に横っとびに張り付いたり、
ミサイルがイーサンの真後ろで炸裂してるのに、その衝撃でイーサンが横に吹っ飛ばされたり。
時限爆弾投げるシーンは「カチーン!」と張り付くところがいかにもスパイの使う爆弾っぽくてカッコよさげで良いんですが、
横に吹っ飛ばされるシーンは予告編ではインパクトありましたけど、本編で一連の動きとして見るとけっこう変・・・何で横やねん!?と。
とまあ、全体的に細かいところは適度にアバウト、でも押さえるツボはしっかり押さえ、プロット、アクション、見せ場と密度も非常に濃く見所満載、ほんとに良い出来。
にもかかわらず全米で成績が(期待されたほどには)ふるわないというんですから、こりゃハリウッドのドル箱スターが高いギャラふんだくるのもやっぱり分かる気がします。
内容の良し悪しに関わらず、主役スターの人気の有る無しでこれほど成績にモロ影響するとは・・・
米国ではなんと、USAトゥデイ紙とギャロップ社がわざわざ共同アンケートをとり、そのことを実証してみせたという・・・さすがは超大国、その暇人の多さに失笑を禁じえません。
何でもそのアンケート結果によると、トム様に今も好感を抱いている人は35%、対して反感を抱いている人が51%!ちなみに「宇宙戦争」公開時にはこれがほぼ反対の数字だったそうですから(はからずもこれで、「宇宙戦争」がコケたのは監督のせいってことに!?・・・( ̄▽ ̄;))、トム様人気の急落ぶりが窺い知れます。
しかし、このアンケートに答えた人のほとんどが、「「M:I-3」のオープニング成績を落とす為にわざと劇場に行かなかった」と答えているという・・・ほんとですかあ!?な〜んか、アンケートそのものに作為的なものを感じなくもないですが・・・もしくはやっぱり、アメリカ人て相当ヒマなのか・・・。
まあいずれにせよ、当の本人にとっては笑い事ではすまない状況なのでは。
人気凋落の原因といわれるトム様ご乱行としては、
ラエリアンがらみの宗教的発言がやたら多かったり、
愛妻のお腹の中を見るためにプライベートで妊婦用の超音波検査機を買って、通称”トム・クルーズ法”(医者でもない奴が金に物言わせて超音波検査機を買うことを禁じる法)まで作らせちゃったり、
何のうらみがあんのか知りませんがブルック・シールズを口撃したり、かと思えば仲直りしようとしたり、
単なる不祥事っていうよりも”あの人、イッちゃってんじゃないの!?”と思ってしまうような、もし隣のおじさんがこういう人だったら恐怖を感じてしまうような類のものばかりなだけに、事態はより一層深刻なのかもしれません。
念願の子供も生まれたことだし、まだまだ親バカ関連でいろいろやってくれそうですし。
彼の周囲の人達(広報とか、映画関係者とか、家族とか・・・)が、その暴走を止める役を担ってくれればいいんでしょうけどねえ・・・そのMissionもやっぱりImpossibleなんでしょうか!?
●オススメ度●
★★★ 絶対オススメ!(@^▽^@)ノ☆
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M:i:III [Original Motion Picture Soundtrack] [Soundtrack] [from US] [Import]
2006年5月9日公開
M:I 3 ミッション:インポッシブル3 日本語公式サイトはこちら
監督・脚本:J・J・エイブラムス
製作・出演:トム・クルーズ
製作:ストラットン・レオポルド
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン ローレンス・フィッシュバーン
2006年/アメリカ/UIP/126分
トム様復活なるか!?
金言豆メインサイト 映画の部屋へ
COMMENTS
こんにちは
TBありがとうございます
あまたのブログあれど、
こういう読み応えのある記事はなかなか見あたりません。
またご縁がありましたら…よろしくお願いします。
トムさんったら
kino@目の中のリンゴ です。
トム・クルーズって、いつからこういうキワモノになってしまったのかなぁ。
恋愛がうまくいかなくなってからかなぁ・・・??
(↑大きなお世話ですね)
未だ存在が謎なスリちゃんも気になります!!!
adeline
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TBありがとうございます。
私も本作はシリーズの中で一番好きです。
好きなんですけど、世間的には割と賛否両論なんですよね。
個人的にはノビてるトムの変わりに決着をつけた嫁の胸の谷間に釘付けでした(笑)
いつも大変に愉快な文章を楽しみの拝読させて頂いてます。