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敗れざる者たち

★本日の金言豆★
フランツ・ショーター(米):フルマラソン選手。ミュンヘン大会で競技中に便意を催し、沿道の観客から旗をもぎとるとコース脇で用を足し、そのままレースに復帰して優勝

1976年1月発売
 スポーツ選手が、いわゆる”プロ”として生活が出来るレベルから一歩進んで、観客にそれなりに名を知られ、何らかの期待を背負ってプレイするというレベルになるには、やはりプロ選手として結果や数字をきちっと出すことが必要不可欠。

 そのレベルをさらに超え、いわゆる大スターと称されるような存在になり、望む望まないにかかわらず、自身のためだけではなく不特定多数の人々の期待や夢といったものまで背負った形でのプレイが求められるレベルに達するには、単に数字や記録だけではない”プラスαの何か”が必要になってくるわけです。(スポーツに限らず、何の世界でもそうなんですけど・・・。)

 人数的には、普通の”プロ選手”達が大多数を占め、知名度のある選手はその中のほんの一握り。そしてスター選手と呼ばれる人はさらに極めて少数の文字通り”選ばれた人々”。

 ところでスポーツ界の長く多様な歴史の中には、そんな”選ばれた人々”に劣らぬ少数派ながら、その対極に位置する選手も存在していたようです。推測形で言わざるを得ないのは、文字通り”知られざる名選手”だから。
 この”名選手”であったという点が重要なんですね。単に成績が振るわなくて無名で終わるのなら、当たり前のことですから。
 どこかしら光るものを感じさせる名選手であり、実際にそれなりの成績も記録として残している。にもかかわらず世間にはまったく知られないまま終わった選手。そこには、スター選手の背景にあるそれとはまた違う、波乱に満ちた尋常ならざるドラマがあります。

 筆者のライター活動とその洞察によってピックアップされた”選ばれなかった人たち”とでもいうべき名選手達。その波乱と悲哀に満ちた半生を記したドキュメンタリー短編集が本書。

 収められた6本の短編は、ボクシング、野球、マラソン、競馬という4ジャンルに属する選手(馬)にスポットをあて、選手への密着取材や、その親族、友人達への綿密な調査をもとに、事実関係を緻密に整理しつつ、筆者独特の、選手やスポーツそのものへの愛情に満ちた筆致でその激動の人生史を記しています。

 取り上げられている選手達は、筆者並みの職業的興味でもってスポーツを観ている方でない限り見聞きした事も無い選手もいれば、誰もが知っているあの選手!もおり、各人にまつわる知られざるエピソードとともに、何故彼らは周囲からは理解不能な行動を取ったのか?世間で知られている事情の裏にある真の理由はなんだったのか?等について独自の分析を展開。

スポーツに興味ある方はその見方がさらに奥深いものになることでしょう。
あまり興味ない方も、プロスポーツとは単に記録を競うだけではない、人の生き様にも似たものかもしれない、という楽しみ方が増えるかもしれない、万人におススメしたい味わい深い書です。

●オススメ度●
★★☆ よろしかったらどうぞ♪(^◇^)

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敗れざる者たち
沢木耕太郎
文藝春秋刊

著者の作品

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こんにちは。ブログ楽しく読ませて頂きました。私のブログでも沢木耕太郎の本を4冊取り上げているので、良かったら覗いてみて下さい。

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